市道真菰線

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現地撮影日:2009/10/18
記事編集日:2016/4/27
市道真菰(まこも)線は、小串台にあるまこも池の畔から西に向かう短い路線である。
起点の位置をポイントしている。


起点の位置をポイントされれば、ここから伸びる道は県道以外に一通りしかないのでどういう経路を辿るかはすぐ想像がつくだろう。

県道の下り線側から市道の入口を撮影。右側にまこも池がある。


後でも述べるように、個人的にはこの道は北小羽山で一仕事済ませた後で鵜の島や鍋倉方面に向かいたいときしばしば通る道である。小羽山からだと一旦県道に出てすぐここで右折する形になる。市道の起点が県道のカーブに取り付いているので、小串方面から来る対向車が見えづらく注意が必要だ。
夜間だとライトがあるのでむしろ対向車が視認しやすい

もっとも最初にこの市道をレポート向けに自転車で走ったときのことを時系列で述べると、その日は殺人的な坂が延々と続く市道西山線の走破に苦しめられ、そろそろ帰ろうかと日も傾き始める時間帯だった。深く考えず県道を下ってアジトへ戻ろうとした矢先、この市道と近接する溜め池の存在を思い出したのである。
市道は西に向かって進むため、スタート直後からもの凄い逆光だ。

県道を横断し、中山方面に向いて市道の入口を撮影している。
こちらからだと左への分岐になる。
自転車が騙されやすい黄色いガードレールの「トラップ」がある


正面から撮影。
幅員は1.5車線程度でセンターラインはない。もちろん歩道もない。
既に登りが始まっている。


少し進んだところで振り返って県道を撮影。


それではスタートしてみようか。
市道はスタート直後から意外に曲がりくねっている。路側部分はカーブと言うよりは折れ線繋ぎで、頻繁に車が通るための道として設計されていない。


正面の茂みは民家の敷地なのだが…
これは一体何を意味するのだろうか?
撮影して良かったのかどうかも分からないが…


向かって右側にガードレールがあってその外側はすぐ溜め池である。
水位が低く、岸辺には流れ着いたゴミや不法投棄物が目立った。


この小さな池はまこも池と呼ばれている。Yahoo!のような全国規模の大きな地図には名前が記載されていないことが多い。車でこの市道を通る時間帯は常に夜間だ。したがってまこも池の存在は知っていてもどんな様相を呈しているか分からなかった。
せっかく明るいうちにここを訪れたので、まこも池の汀に降りてみることにした。
記事中の低水位時の写真はこのときに撮影されたものである
派生記事: まこも池
まこも池の汀を離れた直後、市道は分岐にさしかかる。
西に向かって進む市道なので逆光が酷く、カメラがまともな映像を結ばない。

ほぼ同じくらいの道幅で、右の分岐は住宅地へ向かって伸びている。だけど楽することは許されない…市道は左のきつい坂の方だ。


午前中ここを訪れる便があったので、同じ場所から撮影した逆光にならないショットを載せておこう。


起点から既に始まっている上り勾配は、この分岐から先で更にきつくなる。ギアチェンジの効く自転車でもかなり厳しい。ママチャリだと乗ったまま上るのは至難の技だろう。

逆光を避けるように振り返って撮影。
さっきパノラマ撮影したまこも池の汀から垂直高で10m程度は登ってきた。


まだ登り坂が続くが既にゴールは見えている。
別の市道にぶつかっているあの頂上が終点である。あと一息だ…


市道は正面に送電鉄塔群の建ち並ぶ敷地を前に市道小松原桃山線へ斜めに接続する。鉄塔群を擁する施設は宇部変電所である。


宇部変電所は山口変電所から送られた電気エネルギーを市内の各方面へ送っている。ここが終点だ。
下から坂を登ってきた車は例外なくここで右折する。左折もできるが元の県道へ出てきてしまい意味がない。高台近くで見通しが効くからか市道小松原桃山線との交点部分は一旦停止を求められていない。
あまり安全とは言えないが徐行せずそのまま右折して構わない[1]

登りきった終点から振り返って撮影。
さっき汀まで降りたまこも池がかなり下の方で小さく見えていた。
鉄塔の脚とカメラを構えた自転車隊の長い影がとってもアヤシイふいんき…


同じ場所から影が入り込まない別の日によるショット。


さて、ここでぶつかるのは市道小松原桃山線で、鵜の島市住近くに起点を持ち、鵜の島小学校の横を通って市道真菰線以上にきつく長い登り坂をこなしてここまでやって来る路線だ。
私の場合、小羽山から鵜の島方面に抜けるのでここを鋭角で右に曲がり、変電所の敷地をなぞるように通って鵜の島に下ることになる。ここで左に曲がる車はまず有り得ない。せっかく登ってきたものをわざわざ下り、再び県道まで逆戻りしてしまうからだ。
実はこの市道を車で通る場合、起点から終点に向かって進み、終点では右折するという形以外での通行形態はない。それと言うのも市道真菰線は終日、起点からの一方通行(軽車両は除く)になっているからだ。

市道小松原桃山線の終点側から撮影。
進行許容方向は直進のみ、真菰線への右折ができないことがロードペイントでも示されている。


市道小松原桃山線との接続部付近、宇部興産(株)の桃山開閉所前から撮影している。
こちらからも市道真菰線へ入るのを禁止する標識が出ている。もっとも先と同じ理由でここで右折し本路線の起点まで戻る意味がない。


したがって問題になるのは、鵜の島方面から市道小松原桃山線を通って南小羽山方面に行きたい場合である。経路としては市道真菰線の急坂を下れば早いが、終日一方通行なので市道小松原桃山線を一旦終点まで下り、そこで左折して県道を進み、市道真菰線の前を過ぎた先で右折しなければならない。この一方通行規制は恐らく市道真菰線が造られた当初はなかった。[2]

離合する幅はそれなりにある(少なくとも市道小松原桃山線よりは広い)ので、恐らく幅員ではなく縦断勾配のきつさによる規制であろう。終点から下れば意外に速度が出てしまい危険だからだ。
軽車両である自転車は逆から走ることを禁止はされていないが、日常的にここを車で走るドライバーは、反対側から何も来ないものと思って道路の中央を走っていることが多い。縦断勾配がきつく速度も出すぎてしまうので、乗って降りない方が良いだろう。

この市道の経路をルートラボで示してみた。
全くシンプルであり小さな地図で充分に収まる。


国土地理院の地図では本路線は点線だに描かれていない。そのことと整理番号が4桁と大きい数字が割り当てられていることから、新しく出来た路線と推測される。
昭和49年度の国土画像情報閲覧システムで眺めると、この路線部分にはあぜ道のような踏み跡が観察される。恐らくまこも池の畔を経て人が歩く近道が自然発生していたのだろう。

その先の市道小松原桃山線は道幅が狭く大型車の通行はできないが、小羽山から小松原や鍋倉、浜方面へ向かうには最短距離になる。離合するポイントとやや複雑な経路さえ頭に入れれば利用価値の高いルートと言える。
特に小羽山近辺で一仕事して鵜の島付近のお店へ買い物して帰る私にはうってつけ…
【路線データ】

名称市道真菰線
路線番号1006
起点県道342号琴芝際波線・まこも池付近
終点市道小松原桃山線・宇部変電所前
延長約120m
通行制限起点からの終日一方通行(軽車両を除く)
備考全区間が登り勾配。

延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください
出典および編集追記:

1. 記事レポート後本路線の終点取り付け部の右側に民家が建ち見通しが悪くなったので徐行ないしは一旦停止した方が良い。
2. 小羽山在住の知り合いが本路線をうっかり逆走して警察に違反をあげられたという話を聞いている。2005年頃の話ではないかと思う。
《 近年の変化 》
この記事レポートの作成後に本路線唯一の地区道分岐から先に理髪店が新装開店した。また、その奥にあった区画に何軒か住宅が建ち、区画の角に地元管理と思われるまこも公園があることに気づいた。詳細は以下を参照。
派生記事: まこも公園
《 真菰について 》
真菰(まこも)は大字中宇部にある小字で、この他に派生的小字として北真菰が存在する。まこも池は字真菰の南端にあたる。小字絵図によっては「菰」の漢字表記が誤っているものがある。[1]

小字の由来はマコモの育つ地だったことが想像される。菰の字は地名以外に姓でもたまに見かける。しかし市内ではこの字および音を含む主要な地名は知られていない。マコモ自体が随所でみられるほど生育しなかったのか、あるいは地名の由来にされるほど観察対象になっていなかったのだろうか。
真菰という小字は現在ではまこも池に名前を遺すのみとなっている。もっとも県道琴芝際波線より東側は南小羽山町外であり住居表示は従来通りである。大字中宇部xx番地のように記載されるだろうが、登記簿などの正式な表示では現在も真菰という小字は現れる筈である。
出典および編集追記:

1. くさかんむりの下のパーツが子と瓜ではなく「狐」になっている。

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