市道真締川西通り線・横話

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本編では、市道真締川西通り線の派生的記事をまとめて収録している。
《 内陸部に向かって下る箇所 》
項目記述日:2017/1/28
本路線が市道緑橋芝中線を横切った先に内陸部へ向かって下る視覚的にも分かりやすい場所となっている。
写真はスロープを下った先から起点方向を振り返って撮影している。


車道は緩やかながら自転車に跨がっていれば自然と転がる程度の下りスロープである。徒歩や車だと体感しづらいが、隣接する真締川公園の花壇部分にある石積みの高さが変化することで視覚的に分かる。


段差が生じているところ。
側面は石積みで、上に笠石を載せている。その上のレンガは植え込みの土砂が流れ出ないための後年の追加だろう。


利用されない土手の余剰地ならこのような加工を行わず、道なりに土手の高さを変える。この石積みの存在は、現在公園となっている部分がかつて敷地だったことを示唆させる。実際、新川と呼ばれる区間の両岸はかつて多くが私有地だった。屋敷を構えるには平坦なスペースが必要なので、なだらかに傾斜していた部分を均すことにより北側に段差が生じたのだろう。新川両岸の石積みを注意深く観察すると、既存の石積みの上にレンガやコンクリート材を積み上げている場所が至るところにみられる。現在はそれらを遺したまま殆どすべてが市公園緑地課管理の真締川公園となっている。

公園の中もこの場所で段差をすりつけるスロープが生じている。この高低差は緑ヶ浜時代から東西に伸びていた砂州に由来すると考えられる。対岸の東通り線ではあまり目立たないが、市役所横の通りである市道栄町通りでは内陸部へ向かって下っていく場所がもっと顕著である。一連の場所は緑ヶ浜砂州の北端にあたり、これより北側は概ね真締川の流下勾配に一致している。
《 違法駐車の常習地帯 》
項目記述日:2017/1/26
ここでは、本路線の県道横断箇所から終点までに設定された駐車禁止区間における違法駐車について記述している。常習地帯は誇張が入っているように思えるが、私が自転車で産業道路ないしはこの道を経て真締川公園に向かうとき、この区間にまったく車が停まっていない状況を見るのは極めて稀である。常に最低一台は青空駐車している車がみられる。

既に殆どの市民が理解しているようにこの先は四輪にとって行き止まりであり、一般車両の往来はない。県道の十字路にもこの区間に面して行き止まりの掲示が出ている。


この場所には上の写真のように駐車禁止の標示も出ている。この標示には補助標識が何も付属しないから、時間も前後区間もない。24時間いつでもこの標識のある前後を含めて駐車禁止であることを意味する。まずこれを理解しないで四輪を運転する人はおるまい。筆記試験が通らない。

ただしこの区間は山口大学医学部の私有地であり、駐車禁止の標識は大学側が設置した任意のものではないかという意見があるかも知れない。実際、最初も私はそのことを疑った。あまりにも平然と駐車されておりそれが常態化していたからだ。気軽に車を駐車している人もあるいはここ大学の通路だから…という意識もあるのだろう。

しかし本記事で書いているようにこの区間も市道真締川西通り線という歴とした認定市道である。公道なのである。この先が行き止まりだとか一般車の往来がないなんてのは駐車禁止の標識の効力とはまったく関係がない。そのことは後述するように宇部警察署の見解を聞いたから理解したのであって、私自身この区間が公道であることはとうの昔から知っていたから「もしかすると大学側に充分な駐車スペースがないからという事情で特別扱いされている区間なのでは?」と考えていた。もちろんそんな特別措置が存在するのかについてもまったく知見がなかった。だからこそ実際のところどうなのか知りたいという気持ちもあって宇部警察署を訪ねたのである。別に違法駐車で迷惑しているからではないし密告してやろうという意図でもない。

本路線の終点。ここに駐車禁止の標識と区間の終わりを示す補助標識が設置されている。


どうしても車を駐車したいなら、この標識の後ろ側に停めれば駐車違反にはならないというのは一応の道理の余地はある。しかし区間終了の意味を知ってその裏をかく意図が見えるなら、実際どのように適用されるのかは不確定要素がある。

以下の写真は、特に酷い状況だった1月21日午後の撮影である。
いずれも車種やナンバーが特定できない程度のサイズで掲載している。


最初の一枚目では公安の設置した駐車禁止の標識の真ん前に堂々と停めている。この状況は後で示すように写真を見せたとき担当者を激怒させている。当然だろう。こんな停められ方をされれば公安なんて舐められてるも同然だ。

この区間もズラッと違法駐車。もちろん運転席に乗って待っている車など一台もない。
大丈夫、駐車違反なんて皆なでやっちまえばちっとも怖くなどない。こんなとこパトカーが見回りに来て全部に駐車違反シールを貼るなんてゼッタイにあり得ない…とでも言いたげ。


これなど私も目がテン状態だった。
まさに今から車が出てこようとしているのではない。道路の片側車線を塞ぐように堂々と停めていらっしゃるわけだ。まったく良い根性だ。


土曜日に一連の写真を撮影後、私はうっかり消してしまわないようにこれらの写真に保護をかけた。後日、拾得物の件で宇部警察署を訪れる便があるのでその折に実態を示した上で対応状況を知りたいと思ったからだ。
【 最初の窓口応対 】
週明けの月曜日、私は以前御手洗様で拾ったカメラの引き取りで宇部警察署を訪れた。会計課で手続きを経た上で例の白いカメラを渡された後、私は道路標識の管理関連の窓口に向かった。最初、公安総合の窓口担当者が出てきて、駐車禁止の標識について知りたいと申し出たところ一番端の窓口へ案内された。このとき窓口に出てきた女性の応対はまったく常識的なものだった。

ところが…案内された先の窓口に出てきた担当者の狼狽ぶりと言うか態度は傍目にも異常だった。

私がまず駐車禁止の標識が出ていながら例外扱いされている場所があるのか尋ねた。私有地ならまだしも公道に出された駐車禁止で、特別な事情があって青空駐車が認められているような場所についてである。ほぼ予想された通り担当者は即座にそんな場所はないと答えた。そして標識がまるで守られてない場所を知りたいと言いゼンリンの地図を拡げた。そこで私は場所を提示しつつデジタルカメラに保存していた上の3枚の現場写真を見せた。担当者はそれを目にするや否や、如何にもあり得ない状況だといった様子で苛立ちこう言った。
「あのですねえ、こういうのは現場を見られたらすぐその場で110番して頂きたいんですよ。」
その口ぶりは恰もあなたはこんな酷い状況を見ていながら何故通報しなかったのだという非難に聞こえた。もしかすると逆に私が「こんな状況になっているのに公安は何で取り締まらないのだ?」という批判と解釈したのだろうか。職務上得てして悪い方に解釈する気質だから仕方ないのだろうが、だったら私からも言わせてもらうに批判されても仕方がないだろう。産業道路と言えば市内でも有数の交通量が多い通りだし、この区間は樋ノ口橋を渡った先からすぐ見える場所である。まさか一人でパトロールしている訳もないなら、同乗者が違法駐車の車列を指摘してUターンしてでも取り締まりに向かえるだろう。私は何も市内の殆ど人目につかない場所の違法駐車の現場を押さえて巡回が出来てないと非難しているのではない。こんな分かりやすく違法駐車が常態化している箇所をチェックできていないのだから、君たちは一体パトロール中に何処を見ているだと言いたい。お座なりに車を走らせているだけではないだろうか。

担当者はこの窓口では対処しきれないと思ったらしく、すぐ隣にあるより実務性の高い窓口へ移るように言われた。
「荷物持ってきてください。カメラも鞄も持って。こっち来てください。」
まるで私が駐車違反をしましたとノコノコ申告しに来たので、ここぞとばかりに取調室へ連れ込まれるかのような応対だった。担当者の慌てた応対に私は身柄を拘束されるのではという不安を覚えた。あんな応対はないだろう。外部からの来訪者には誰に対してもあんな感じで振る舞っているのだろうか。職務に忠実にあらねばという真摯な気持ちの上だったと思いたいが、少なくとも善良な市民の情報提供に対する接し方ではない。

担当者は隣の部署で専属の人を呼び、暫くは一緒に話を聞いていた。その後、自分の担当窓口の業務があるらしく引き継ぐ形で部屋を出ていった。
【 公安の見解 】
専属のその方はおだやかな応対だった。再びゼンリンの地図を拡げて説明した後で状況を理解し回答された。

この場所が違法駐車の常習地帯であるのか否かは当然判断はされなかったが、考えられる状況として図書館の前なので駐車場に入りきらない利用者が停めているのだろうという説明だった。この場所がまさにそうであるとは断定なさらなかったが、こういった現象は季節性があると話をされた。例えば卒論が近づく年度末になると車が目立つのは、図書館を利用して文献を探す学生が増えるなどのように。
先の苛立った担当者も話していたが、およそ設置されている駐車禁止の標識で効力を持たないものはない、完全に一私企業の社有地内で従業員に告知するような事例は除くとして、公道に設置されたものはすべて正規のものであるという。当然ながらこの場所が特に違法駐車についてお目こぼしを受けているということはないと話された。したがって明言は避けられたが、状況を把握した以上今後は適正に対処されると思われた。

この話の流れで、私は山口大学医学部があるブロックは全般的に不適切な道路利用が目立つ点を指摘した。この場所から離れるので詳細は当該項目で記述するが、産業道路に面した医学部の入口にある自歩道エリア上への駐停車、小串通りのある学習塾前に生徒を送迎する目的でハザードを出したまま停車している車である。前者は自歩道内を走る自転車にとって危険であり、後者は記念館前交差点で右折したい車にとって一旦追い越し車線へ追いやる危険な運転の原因を作っている。それらは道路利用の仕方としては不適切ではあるが、法規で対処するには困難な部分もあるらしかった。生徒が建物から出てくるまでのちょっと位の間ならいいだろう…の累積が現状の複数台の停車を招いていた。送迎の車はキチンと駐車場へ車を入れるようにとの旨で公安の方から指導は既にされていた。あまりにも状況が酷く周囲に波及するようなら、区画の利用について自治会の方から申し入れを行う方針になるらしい。

このとき応対なさった専属の方は、以前うべ交通まちづくりに出席された方とは別のようだった。安心して照会できる糸口を付けられればと思って私は名刺を頂こうとしたが、私自身がいつもここに居るとは限らないのでと言われたもののここを尋ねて来て下さいと応対された。
【 情報を得る場について 】
本件に限らず一般論として違反かどうか分からない、違反と思われるが対処されていないなどの状況を調べたり情報を得ようとする場がないことに気づく。得てして問題が起こったり、あるいは自分自身が不覚にも大丈夫と思った振る舞いが違反行為とされ罰金を支払うことになってしまって初めて違反かそうでないかの線引きが何処にあるかを知ることになる。「警察は事件性がなければ動かない」とはよく言われたことだが、改めてその点を裏書きすることになった感がある。事件を引き起こしてしまう前に事前に注意しようにも「この場合はどうなのか?」を情報収集できる簡単な手段がないのである。分からないことがあれば専門機関で尋ねるのが一番確実なのは言うまでもないことなのに、その専門機関であるべき窓口があんな応対なら私ならずとも足を運ぶことすら面倒になり「もういいや」となってしまうだろう。端的に言って「庶民に開かれた機関」にはほど遠いのが現状と言わざるを得ない。
【 その後の状況 】
私が本件を公安に通報したので、今後暫くの間は重点的な取り締まり箇所になると思われる。医大の図書館を利用する学生などからすれば余計なことをしてくれたと言うだろうが、そんなのは私の知ったことではない。別にここへ車を駐車しようが私に実害が及ぶわけではなく迷惑にもならない。ただ、正規の駐車禁止の標識がありながらこれほど遵守されない状況が許しがたいだけである。市内に同じ駐車禁止の標識が出ていながらここは暗黙にお目こぼしが利く場所で、別の場所は厳しく対処するとかそんないい加減な取り締まりなど容認したくない。これほど放置されているのなら「駐車場が狭くて困っているので山口大学医学部は公安に違法駐車を取り締まらないよう便宜をはかってもらっているのでは?」と邪推されても仕方が無い。[1]曲がりなりにも宇部を代表すると言うか最高峰とも位置づけられる大学のお膝元が違法駐車の常駐地帯とは、まったく恥ずかしい限りだ。

情報以下の記述には個人的見解が含まれます。

駐車場がなく大学側も困っているのなら自力でキチンと整備すべきである。どうしても確保できないのなら、利用者に別の駐車可能な場所を探して停めるよう指導すべきである。車を停めるスペースがないとかそんなのは市街地の何処でも当たり前のことであり、この場所だけ例外扱いが許される言い訳にもならない。そもそもこんな一般車が通り抜け出来ない区間に駐車禁止の標識が要るのかという声があるなら、一応は取り上げる余地はあるだろう。ただし、もし標識を取り払えば間違いなくこの区間の両側に車がズラリと並ぶ。標識があっても今ほど駐車されるのだから、規制がなかったらどうなるかは推して知るべしだ。現状とにかく公安が標識の存在意義を認めた上で設置したのだから、一般庶民はその指示に従う以外ない。それでもなお面倒臭いから、ちょっとの間だからという理由で高い駐車料金の強制支払いというリスクを取ってでもここに路上駐車し続けたいなら、好きにすれば良い。

ちなみに冒頭で書いたように、非常識とまでは言わないにしても一般市民感覚からすれば大変に違和感のある不快な応対を頂いたので、今後はこういった用件で公安を訪れるのはいっさい止める。以前まちづくり関連のフォーラムに出席したとき、宇部警察署のある担当者から「市内で交通の問題ある場所は私たちも全てを把握しきれている訳ではないので市民の皆様にもぜひ情報提供して欲しい」と語られたことがあった。しかし現状窓口に出向いて情報提供しようにもあんな応対では不快な思いをさせられるだけで何らのメリットがない。高圧的で権威をかさにきたような応対の仕方は未だ昭和時代であり、よほど外の世界が見えていないのではとしか言いようがない。組織としての努力は以前より進んでいると思いたいが、どなたか一人でもあまりにも粗雑な応対をなされば組織全体が悪く評価されるのは仕方ないことである。猛省を促したい。

今後は外部で開催されるイベントなどで意見を求められれば情報提出することとし、それ以外は問題と感じた点については黙ってテキストの形で記録する。実際、今回の件でメンバー間に情報を投げたところ全く酷い状況という意見を共有できた。[1]むろん煽動目的でデタラメな情報を流布などしない。今後状況が大きく改善されるなら本項目の記述は取り下げる。疑うなら昼間に現地へ行ってみられれば良いだろう。認識の違いや誤解はあり得るとして、私は責任もってわざわざ時間を割いてでもこの宇部市街部一角の恥ずべき実態を記録したまでである。
出典および編集追記:

1.「FB|駐車禁止の標識が出ているけど守らなくても全然OK!な場所(2017/1/9)(要ログイン)

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