市道塩田川線・横話

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ここでは、市道塩田川線に関する派生的記事をまとめて収録する。
《 古い橋の痕跡 》
現地踏査日:2012/5/7
記事公開日:2012/5/10
市道塩田川線の起点から80m程度進んだところに、昔の橋の痕跡を見つけた。
概ね以下の場所である。


この道自体滅多に通らないのだが、偶には違った道を…という趣向で起点側から自転車で走っていて見つけた。

痕跡部分の全容。
両岸に明らかな橋の痕跡がみられる。


何となく川面を眺めていて、最初マンションがある対岸側の橋台に気付いた。それで自転車を停めて眺めていて橋台の跡らしいと気付いた。

市道の側の橋台。
ガードレールに隠される形になっていて最初は気付かなかった。


対岸の橋台との位置関係。
塩田川をやや斜めに横切っている。


市道側の橋台構造はよく分からない。ガードレールを跨いで撮影したものの塩田川までまったく降りられる場所がなく、こんなところをカメラ構えてウロウロするのも周囲の視線が痛かった。
塩梅悪くマンションの駐車場には車が…市道には民家に車庫入れする車があった

右岸側の橋台構造。
あの石積みが今見えている中で塩田川の最も古い部分なら、橋台もほぼ同時期と言えそうだ。
その後私有地の整備で石積みの上に現場打ちコンクリートを継ぎ足したらしい。


両岸に管理通路のような叩き部分があるが、安全に降りられる場所が見あたらなかった。まあ、そこまでして撮影するほどの本気度もないが…

そこで市道からズーム撮影した。
初代の石積みからしてこの橋台部分だけ高い。更にコンクリートを2度打ち継ぎ足したように見える。上部のコンクリートは幅2m程度だろうか。


橋の幅からして、最初は鉄道の引き込み線跡では…と感じた。
しかしいくら近くに宇部線が通っているからと言ってもそれは有り得ないだろう。この場所にかつて引き込み線が有ったか否かにかかわらず、このような橋台の構造では重量物を通すには強度不足だ。
もっともマンションのコンクリート壁の下に埋もれている可能性はあるかも

ここから更に市道を少し進んだところには水管橋らしきものが架かっている。
しかし橋の痕跡などはない。


次に塩田川を渡ることのできる場所は、市道栄町線が横切る新堀橋である。そこで渡っても宇部線に沿って西に向かう道はない。遠回りをせずに済むよう人と軽車両程度が渡れるための橋があったと推測される。

橋の名称はもちろん撤去された時期も分からない。マンションが建てば橋が用を為さないだけでなく、セキュリティ上の問題にもなるということで落とされたのだろうか…
出典および編集追記:

* この物件をFBで運営しているページへ投稿したところ橋に関する情報が得られた。
現在高層マンションが建っている三角形状の敷地にはかつてJRの社宅があったらしい。社宅には駐車場があり、学童期のことここから橋を渡って駐車場で野球をしていたという報告が得られた。橋は足音が響く簡素なもので、平成初期まで架かっていたという。
FB|2016/9/4の投稿の読者コメント」による。(要ログイン)

この報告とは独立して地理院地図の昭和37年6月撮影のモノクロ航空映像を閲覧することによって、確かに橋が架かっているのが確認できる。(2016/9/5)
地理院地図|単写真|MCG624(1962/06/01)
《 塩田川沿いのしだれ桜 》
現地踏査日:2011/4/9
記事公開日:2012/5/10
市道塩田川線沿いの琴芝駅前後の区間には、塩田川と道路の間にしだれ桜が植えられ、春になると通行人の目を楽しませてくれる。
サクラの木の種別には知見が薄いので以下には誤りがあるかも…

琴芝駅付近。
塩田川の向こうに駅のプラットフォームが見えかけている。


近くから撮影。


公園通踏切付近。
よく見かけるソメイヨシノよりも幹が細く枝振りも違っている。


花の色もソメイヨシノに比べてかなり濃い。
まるで桃の花を思わせる。


これらのサクラは個人や団体の記念植樹らしくそれぞれの木の近くにプレートが設置されている。
常時観られるわけではないが、4月上旬を迎えてちょっと違うサクラを観たいときに覚えておくといいだろう。

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