市道梶返2号線・横話

市道インデックスに戻る

現地撮影日:2014/9/13
記事編集日:2015/11/10
ここでは、市道梶返2号線の派生記事をまとめて収録している。
《 西梶返公会堂前の坂道 》
本路線は起点からいきなり短いがややきつい坂道になっている。


西梶返は地山の始まる丘陵部にあるので、どの方向から行こうが程度の差はあっても坂道に出会う。この坂道に対する名前は恐らく与えられていない。
もし何かの名前があることが判明すれば追記する

坂はまったく直線的で蛇行させ距離を稼いで勾配を緩めるといった工夫はない。単純に上と下を短距離で結ぶ潔いほどの坂だ。


アジトの所在がバレるので詳細は語らないが、恩田方面へ買い物に行った帰りにはこの道をよく通る。ただし往路で通ることは殆どなく専ら帰路である。[1]マイバッグにあれこれ買い込んだ袋を肩に提げて自転車を漕ぐのは結構な労力だ。ギア付きの自転車なので降りて押し歩きするほどではない。しかしここを登って暫く進めば再び下ることになるので、とっても労力を損した気分になる。
どうしても坂道が嫌なら市街地側の道があるが、かなり遠回りになってしまう。距離的にはここを通るのが最短であることを経験的に知っているので腹をくくって登り切っている。

逆方向から撮影。
ただし個人的にはこちら側から下ったことは殆どない。


琴芝ふれあいセンター前を経由してここに来た場合、坂へ入る前の道は若干屈曲している。そのため坂を登ろうと遠くから加速していて不意に反対側から車がやってきて減速を余儀なくされることがよくある。
坂を自転車で下るときは惰力がついているのでスピードが出るが、下の道は意外に交通量が多いので注意が必要だ。
《 西梶返公会堂 》
本路線の起点付近、最初の坂を登ったところに木造平屋の公会堂がある。


位置図を示す。


公会堂はちょうど南へ若干張り出した岬状の先端部分に建っている。下の道からの高低差は3m程度だが、この場所は昔から地山だったと考えられる。

入口は南寄りについているので、坂を登って公会堂の敷地に上がってから正面へ回るようになる。


自主防災会の設置した標高サイン。
10mラインの下にあたるのでこの高低差は国土地理院の地図にも現れず現地へ行かなければ体感されない。


入口部分。


この場所で下の本路線とは相当な高低差があるので転落防止のフェンスが設置されている。


玄関の様子。
すぐ後ろはフェンスでもう一歩も下がれない。


公会堂につきものの扁額はここでは縦書きである。
かなり昔に墨書きされたもののようだ。


さて、実のところ西梶返公会堂に個人的関わりは何もない。この記事を書く現時点で梶返の住民になって5年以上が経つが公会堂を訪れたのは今回初めてで、何かの集いで訪れたことは皆無である。本路線を通るとき、集会で車が停まっているのはよく見かける。

個人的関わりのない公会堂を派生記事化したのは、ある読者から西梶返公会堂の写真を撮っておいた方が良いという指摘を頂いたからである。その理由は建物の屋根の形状が特異で他の公会堂にみられないからとされる。木造平屋住宅の構造に関して疎いので具体的にどのように呼ばれるタイプなのか忘れてしまったが、確か側面の屋根部分だったと思う。玄関入り口の取り付き具合にも特徴があると聞いている。

その玄関部分と側面部分だが、敷地の後ろが断崖絶壁状態なので近接した状態ではこれ以上分かりやすくは撮影できない。


公会堂は地域住民の自治会に関する会合に使われていて、投票など一般向けの公的な場所としては琴芝ふれあいセンターが利用される。アジトの居住形態より自治会へ加入していない[2]ので個人的にこの公会堂を利用することは今後もないだろう。
《 私設の祠 》
私有地にある案件なので詳細を調べることはできないのだが本路線の沿線民家の敷地内に石の祠が設置されている。
市道からのズーム画像はこちら


これは典型的な厄除け(八王子神)の祠だろう。一般には厄除け、狭義にはマムシ除けとされる。昔はヘビに噛まれると致命的で多くの人が命を落とした。有効な忌避方法をもたない昔の人にとっては祈るしかなく、民家から少し離れた里山には今でも結構よくみられる。川上の日吉神社や常盤地区にある八王子神社にあるものが典型的である。個人でも設置していたようで、昔からの居住者があった地では庭先に設置されている。ここ以外では国道190号沿いの大沢のある民地にも確認されている。

境界部に設置された石積みが古めかしい。下の方が自然石の乱積みで上の方が柱状に加工された石材となっている。
このような構成は梶返地区の他の場所にも見受けられる。


私有地なので祠に関しては本路線側から観察するだけにとどめている。
出典および編集追記:

1. 往路では市道神原町草江線を利用するとき自歩道を左側通行で行けるが、帰路では右側通行になってしまうからである。
法規的には問題はない

2. この地区に限らず現在では自治会へ参加しない居住者が相当増えている。アパートやマンション(学生向けを含めて)へ転居し住居変更の手続きに行くと市民課より当該地区の自治会長を明記した自治会に関する資料を渡されるが入会は任意である。加入していないと広報が配布されない、回覧板が来ないため地元での祭りなどイベント情報が把握しづらい、地域住民との接点を持つ場がなくなるデメリットがある。他方、ゴミ当番の立哨や班長および会計係などの各種役員を引き受ける負担の重さ、地域住民を含めて他人との無用な関わり合いを避ける傾向から自治会への加入率は低下している。加入者の減少により一戸当たりの自治会費負担が重くなり、このことから更に自治会からの脱会者を招く悪循環となっている。

ホームに戻る