起点をポイントした地図。
起点は上の地図のように複雑に分岐した五差路にある。
右上の高台にあるのが後述する西梶返公会堂だ。
この五差路から北上する道が本路線である。
さて、短いがいきなり坂道から始まる。
この坂には恐らく特別な名前は付けられていない。やや個人的関わりに近い記述しておきたい内容があるので派生記事に書いた。
派生記事: 西梶返公会堂前の坂道
この坂を登り切ったところのすぐ右が公会堂の駐車場になっている。(一部画像を加工しています)
公会堂に個人的関わりはないが若干写真を撮っている。
派生記事: 西梶返公会堂
道はかなり狭い。普通車でも通行可能だがドアを擦りそうだ。初めて車を乗り入れたときには市道助田鍋倉線の「軽四でも通行困難な区間」を想起させるものがある。
(もっとも上記区間よりは通行はずっと容易)
ただしこの道には一般車両の通行制限に関する標識類は何も出ていない。この場所へ到達するまでにも同程度の道を通らなければならないからで、いわゆる「見りゃわかるだろ規制」である。
認定市道なので自転車や四輪を問わず常時誰でも通って良い。しかし外観は地元管理の道か私道のようであり、しかも明白な狭さから車で通り抜けようという気は起きづらいだろう。
公会堂を過ぎると物理的にも普通車一台がやっと通れる程度の幅で暫く離合不能区間になる。
沿線の進行方向左側には廃屋が目立つ。
路線は若干うねっているため対向車がもしあったときときには…どちらか一方が離合可能な場所まで後退しなければならない。
特に片側ないしは両方に石積みやブロック塀がある場所の圧迫感は車だと相当なものがある。
この石積み区間となっている民家には古い私設の祠のようなものが見える。私的物件なので派生記事の側に書いた。
派生記事: 私設の祠
公会堂を過ぎてからはほぼ平坦となり、先の祠あたりが本路線中の最高地点で、そこからは緩やかな下りとなる。一応カーブミラーは設置されているが車で通るなら充分に徐行し直視した方が確実かも知れない。
両側がブロック塀の圧迫感がある区間。
その先で僅かながら離合可能な場所がある。
現在道路外が空き地になっている。
このガードレールがある場所はこの付近の地勢を教えてくれる。
ガードレールの外側を撮影している。
かなり深く切れ込んだ狭い沢のようになっている。高低差は家屋一軒分程度だ。
即ち本路線は西梶返の地山が始まる斜面の端をなぞるように進んでいる。この道に限らず周辺の認定市道の多くが尾根伝いか同様に一定の高さをなぞるような経路である。
これ以外にも本路線から派出する多くの里道があるようだが、まだ完全には調べ尽くしていない。
(一通りは通ってみたが撮影されていない里道が殆ど)
空き地の離合可能場所を過ぎると再び幅が狭くなる。
後述する天神道路に向かってやや軽い上り坂になる。
この辺りも民家が解き退かれて空き地になっている場所が目立つ。
本路線は直進だが、ここから現在空き地になっている場所から左折し下って行く細い道がある。
道幅が狭いため四輪は通れない。
自転車の場合、参宮通り方面へ出るときは律儀に本路線をたどらずこの細い道を通ることでショートカットできる。充分には調べていないが、この細い道は天神道路ができる以前からの里道ではないかと想像している。
さて車の場合は直進する以外ないのだが…ここは全区間においてもっとも通り抜けに慎重さを求められる場所だ。
終点付近は両側がブロック塀で軽く曲がっているため対向車が見えづらい。
そして終点到着。ここで到達するのは天神道路とも呼ばれていた市道渡内野中線だ。
どちらへ曲がるにしても正面のミラーを熟視してしっかり確認する以外ない。
(夜間の方がヘッドライトを参考にできるので出やすい)
終点から振り返って撮影。
天神道路側からは若干の下り坂になっている。
(この写真のみ後日の撮影)
ルートラボを示す。
現在は車で通るのもやっとだが、四輪以前の時代では充分に幅の広い道と認識されるだろう。かつて幅はこれより狭かったと想像されるものの、起点の五差路部分は大正11年1月作成による宇部市新地図にも描写されており、天神様へ参拝するとき通られた道の一つだったかも知れない。
【路線データ】
(延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください)
名称 | 市道梶返2号線 |
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路線番号 | 490 |
起点 | 市道神原町沼線・西梶返公会堂前 |
終点 | 市道渡内野中線・交点 |
延長 | 約200m |
通行制限 | |
備考 | 四輪の離合は極めて困難 |
(延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください)
《 関連記事リンク 》
本路線に含まれる地名としての梶返については以下を参照。派生記事: 梶返について
《 個人的関わり 》
坂道の派生記事でも書いているように、恩田方面への買い物帰りでは自転車で頻繁に通っている。車の場合でも神原交差点のずっと手前、神原中と宇部中央高の間を通り、琴芝ふれあいセンター前を経て本路線を通って帰っている。神経を使う狭い道の連続だが、神原交差点は右折車が非常に多く時間帯によっては一度の青信号で通れないことが頻繁に起きるからである。通行は常に起点から終点方向で、逆方向に通ったことは数少ない。自転車で通ったときにはよく四輪に出会うのに、自分が四輪で通行したとき対向車に出会い離合に難渋したことはまだ一度もない。現在まで車で通算十回以上通っているが、自転車の場合はその数倍に及ぶので単なる確率の問題だろう。
《 記事作成前後の変化 》
2014年秋頃に沿線にある廃屋一軒に対して売物件であることを案内する看板が設置された。
出典および編集追記:
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