市道岩鼻浜田線・横話【1】

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本編では、市道岩鼻浜田線の派生的記事をまとめて収録している。
《 梅光橋りょう 》
現地撮影日:2013/7/21
記事作成日:2014/4/2
本路線をスタートした直後に宇部線の下を立体交差でくぐる。この架道橋は梅光橋りょうと呼ばれている。[1]

本路線の終点側から撮影している。
けた下制限高は4.2Mで充分に余裕があるが、幅はかなり狭い。


橋台部分に貼られた名称プレート。


名称も含めて不可解な点の多い橋りょうである。
梅光は恐らくそのまま「うめみつ」と読むと思われるが、出どころがまったく分からない。宇部全図および藤山村など手元のどの資料を参照しても見当たらない地名だ。小字絵図でもこの場所は松崎としか記載されていない。梅光が地名であるかどうかさえ不明なのである。

橋りょう名も橋台部分にプレートが設置されていたから判明できたのであって、どういう訳かこの橋りょうにはガーダー部分に諸元を記載したペイント部分がない。通常タイプとは異なる細い鋼材で銀色に塗装されている。したがって他の橋りょうや架道橋では掌握できた支間などの情報は分からない。
いずれ別の場所で述べることになる通り、岩鼻駅から厚東川を渡った先まではスピードアップを主な目的として昭和30年代に線形改良された区間である。したがって梅光橋りょうの竣工も厚東川橋りょうが架けられた昭和30年代半ば以降の筈だ。その当時までは松崎の中に梅光と呼ばれる狭い集落名が存在したのかも知れない。詳細は地元在住民聞き取りなどが必要になるだろう。

この場所の通行における実務的な注意も書いておくと…
橋りょうの前後で道路線形が曲がりくねっており、車ではどちら側から来ても見通しが悪い要注意地点である。橋りょうの真下は軽四同士でも離合できないので、ミラーを注視して対向車がないことを確認した上で進攻しなければならない。

《 藤山八十八箇所・32番 》
現地撮影日:2004/4/1
記事作成日:2014/4/2
本路線が松崎付近でやや内陸部に入るところで、岩鼻公園の方へ向かう分岐路に藤山八十八箇所の御堂を見つけた。


御堂の位置図。
本路線のつづら折れあり標識のところから山側へ地区道を入った先の民家の前である。


3月末から一気に暖かくなり各地でサクラが開き始めた。この日は沖ノ旦にあるサクラを観に行こうと自転車でのんびり進んでいて偶然見つけた。

塀がない民家の庭先に設置されている。
すぐ裏手が岩鼻公園らしく子どもたちが遊ぶ声が聞こえていた。


台座部分から総レンガ造りで扉は木製だった。
レンガの表面に付着する苔からしてかなり年季が入っている。


民家の庭先と言っても道路に面しているのでそれほど抵抗感はない。一礼して扉を開いた。

内部の様子。
お供え物はないが新しい榊が活けられていた。


御堂の上部は木製のようだ。


第32番であることが確認できた。


セットになっているもう一つの石像の台座部分。


屋根はモルタル塗りで一部が欠けていたが全体としては良好な状態だ。


この御堂とは関係がないが撮影中に車で乗り付けた方から道を尋ねられた。岩鼻公園のサクラを観に行きたいのだがどう行けば良いでしょうかと。
地元在住民ではないけれども今さっき通ってきた道なので殆ど淀みなく説明できた。
この前の道を進むと鉄道のガード下をくぐります。その先で橋を渡らずに左へ曲がる道がありますからそこを入ってください。岩鼻駅の前を通ると今度は踏切を渡ります。踏切を渡って鋭角に左へ曲がる道があります。そこに岩鼻公園の案内が出ています。道が狭いですからお気をつけてください。
ここでくぐる鉄道のガードが梅光橋りょう、再度渡る踏切は上条踏切である。もっとも岩鼻公園の行き方を示すのにそこまで熱く語る必要もなかったのだが…

《 藤山八十八箇所・34番 》
現地撮影日:2013/12/7
記事作成日:2014/4/2
本路線が再び厚東川の護岸に沿って走るようになる少し手前左側に藤山八十八箇所の34番御堂が存在する。
写真は終点側より撮影。


御堂の位置をポイントした地図である。


御堂は完全に私有地の中に設置されている。
塀などで仕切られていないので道路から歩いて接近することは容易だが…


そもそも御堂の写真を撮るために自転車を停めてカメラを構えているのでスルーする理由がない。最大限慎み深く御堂に接近した。

河原の石を埋め込んだようなコンクリートの台座にレンガ積みの御堂だ。
屋根の正面に卍の印が掲げられている。
右側の表札のようなものの正体は分からなかった


扉は木製の桟にガラス入り。後から御堂に誂えたようで、鍵などはなかった。


扉を開いたところ。


中の様子。
ローソクなどはなかったものの新しい花が活けてあった。


弘法大師の台座部分で第34番であることを確認する。


薬師如来の台座。
すぐ横にはミニチュアの観音様が置かれていた。


内部の天井部分。
合掌造りのレンガ部分は、中ほどに木製の梁を置くことで実現している。
梁はまったく朽ちた部分がない。防水が巧くできているのだろう。


屋根部分はモルタルを塗りつけている。
台座部分が如何にも古そうだ。


敷地の奥まで入り込むことになってしまうので背面からの写真は撮らなかった。
まあ、この種の遺構はなくなる心配はまずないから時期をみてまた撮りに行けそうだ。

(「市道岩鼻浜田線・横話【2】」へ続く)

出典および編集追記:

1. 本来なら梅光架道橋となるべきところである。

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