市道野中旦の辻線【1】

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記事作成日:2015/9/13
記事編集日:2015/11/22
本路線はレポート向けに3度自転車で走行し撮影しているが、一部画質が悪かったり重要な場所が欠けているものがあるので、2013年撮影のものを基本に適宜異なる日付のものを援用している。また、場所の特定性がある個人的関わりについては写真を掲載した都度時系列中で記述している。

市道西の宮野中線(通称工学部通り)からの撮影である。
本路線の起点が右側になる位置から撮っている。


右側に黄色い棒が何本も並んでいるのは工学部の入口だ。四輪が誤って入り込まないようにするための柵で本路線の入口になる起点はその向こう側にある。
車だと起点の入口が分からず通り過ぎてしまいそうだが、横断歩道のある場所と覚えておけば分かりやすい。

工学部通りは狭いのに大変車通りが多い。上の写真は一台も車が見えていないがこのような状態を撮るのは一苦労だ。沼方面からだと工学部は登り坂で交通量が多くしかも歩道が殆ど整備されない。一部の工学部生は日々この三重苦を受忍しつつ自転車で通っているのだが…まあ、それは工学部通りを記事化したとき書くとして…

これが今から向かう市道野中旦の辻線だ。
如何にも狭い。しかもかなり急な登り坂だ。こんな状態で向こうから車がやって来たら大変だと想像つくだろう。
駐車禁止の看板がシュールだ…この狭さでは駐車どころではないのだが…


その大変な目に遭った。
この記事を書いている現在から3ヶ月くらい前のことだった。話せば長くなるので派生記事に書いた。
派生記事: 誰もが鉢合わせしたくない恐怖の区間
距離は短いが自転車にとってもちょっと乱暴な坂だ。何だか俄仕立ての道路のような気がする。
その理由を仄めかしていそうなものを路肩に見つけた。


山口大学と陰刻されたコンクリート杭だ。
路肩と言うか本路線の法尻あたりに設置されていた。


現在も有効かどうかは分からないにしても、一度は今走っている道を含めてその外側まで山口大学の管理地だった時期があるらしい。冒頭にも書いたように認定市道としての番号が800番台で後の方なので、以前は工学部の生徒など大学関係者が通る構内の一部だったものが、一般の通行需要などの要請から市が買い上げて認定市道としたのだろうか。

さて、きつい登り坂は最初の左カーブまでだ。
ここで直角に折れる。いくらか内回りが効くので普通車同士の離合でも何とかなりそうだ。


工学部キャンパスのフェンスに沿って直進する。
側溝に蓋掛けされているのでこの区間は徐行すればそう不安無く離合できる。


次の右カーブと言うか折れ点。この辺りは一般の民家も散在する。
折れ点は隅切りされているので双方内外へ寄れば楽に離合できる。


再び進路を90度方向変えて道幅はやや狭くなる。しかし寮の入口など随所に幅広な場所がある。
20km/hという私設らしき速度標示板が出ていた。


寮の建物前を行き過ぎると概ねこの辺りが道中の最高地点となる。
最後の学生アパートを通り過ぎるとここから先に最も狭い区間が現れる。


下り始めた辺りから路面にイレギュラーが現れる。
どういう訳か、ここから先が奇妙な舗装になっているのだ。


舗装面は一般の黒ではなく薄茶色である。いわゆるベンガラ舗装と言うか、あるいは渡邉翁記念館前の公園や常盤公園の野外彫刻展示場にある真砂土舗装に似ている。表面のひび割れ状況からして最近の舗装ではない。これも未だ山口大学工学部の管理道だった頃のものだろうか。

普通車や2tダンプでも余裕で通れる幅とは言っても軽四同士での離合はできない。ただし直線路なので対向車があるか早くから視認できるので起点付近のあの場所ほどの不都合はない。


路面は荒れてガタガタだ。また、何故かこの区間だけは左側に杉の木の幼樹が植わっている。昔のキャンパス内の散歩道を思わせる造りだ。2tダンプは幅としては通行可能なものの木々が生い茂っているから枝が当たる。
ダンプと言えば、本路線は道中の何処にも通行可能な車種の制限を明示する標識類はない。10tダンプでも物理的には起点のあの鬼門を通過はできようが、さすがにこのベンガラ舗装区間はアウトだろう。もっとも大型が無理して通るような道ではないから「見りゃ分かるだろ」規制状態になっている。

この区間について初期の状態が少し判明しているので、派生記事に項目を追加して記述しておいた。
派生記事: 真砂土舗装のような区間
キャンパスが平坦を保っているのに対し本路線はかなり坂道を下っていく。
木々のトンネルを抜けた先で舗装が通常仕様に戻り幅も広くなっている。


そして恐らくここまでが山口大学工学部関連の道だ。ここから先は旦の辻市営住宅の管理通路のようになる。

景観もガラッと変わる。
居住者が多く相応な交通があるのでセンターラインを備えた対面交通の道になっている。


上の写真で右に折れて更にキャンパスの外側をなぞっていく通路がある。ただし現時点では全面通行止め状態となっていて歩いてでも進攻できない。詳細は以下の記事を参照。
派生記事: 山口大学工学部北側の道
団地と共に整備され造られた道なので流石に整っている。単勾配で直線的に下っていく。
自転車だとギア付きでなければきついが、どうにか漕いで登れる程度の勾配だ。


自転車の場合サドルに跨がっているだけでどんどん距離を稼げる。
右側のフェンス外側には団地造成に伴って造られた調整池がある。


下りが緩やかになり始めた頃、正面に別の団地が見える。
猿田市営住宅で、市内にある最大規模の団地だ。


三差路へ接して本路線の終点となる。


掠めて通っているのは市道猿田住宅線である。


終点から振り返って撮影。


本路線は市道猿田住宅線が若干左カーブしている部分に接続されているので、どの方向から通るときも見通しがあまり良くない。夜間はライトがあるのでむしろ対向車が見えやすいが昼間は注意が必要だ。

このように本路線は前半部分と後半部分が道路構造から成り立ちから相当に異なっている。終点側の広い方が圧倒的に往来が多いが、工学部通りへ抜ける車も結構多い。ただし純粋な通り抜け目的での通行は殆どなさそうだ。個人的には今後も業務とネタ探しで車・自転車両方で通ることになるだろう。
【路線データ】

名称市道野中旦の辻線
路線番号862
起点市道西の宮野中線・工学部西門付近
終点市道猿田住宅線・三差路
延長約600m
通行制限特になし。
備考大型車通行不能(規制標示はない)

延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください

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