市道野中旦の辻線

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記事作成日:2017/2/21
最終編集日:2022/2/16
市道野中旦の辻(のなか・だんのつじ)線は、工学部通りの山口大学工学部西門付近からキャンパスの西側に沿って進み、旦の辻市営住宅の横を通って市道猿田住宅線へ到達する細い認定市道である。
写真は起点直後の直線的な登り坂。


現在の経路を地理院地図に重ね描きした画像を示す。は起点、矢印は終点を表している。
経路のGeoJSONデータは こちら


上記の経路の通り、本路線は前半部分で山口大学工学部キャンパスの外側に沿って進み、後半は旦の辻市営住宅の外側を通って終点に到達する。道路構造も前半部は四輪が通れる程度に拡げた道であるのに対し、後半部はセンターラインを有し歩道も備わる道となっている。

整理番号が800番台であることから認定時期は比較的近年のことと思われる。キャンパスの外側を通っているが、もしかすると本路線の前半部分はかつて山口大学工学部の管理道だったかも知れない。沿線には山口大学の銘が入ったコンクリート境界杭がみられる。詳細は時系列レポートを参照。
《 Googleストリートビュー 》

起点から終点までを自転車で通ったときのレポート。単巻。
時系列記事: 市道野中旦の辻線【1】

本路線に含まれる地名としての旦の辻について。
派生記事: 旦の辻について

FBに本記事の更新案内を掲載したとき寄せられた読者コメント。(要ログイン)
外部記事: FB|2015/9/13のタイムライン
《 近年の変化 》
路線自体に変化はないが、旦の辻住宅へ向かう下り坂区間の不自然な縦断勾配について成り立ちが一部判明した。以下の項目を追記している。
派生記事: 真砂土舗装のような区間
《 個人的関わり 》
注意以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。

起点側の起伏が大きいため、自転車で旦の辻住宅を訪れるときは市道猿田住宅線側から通ることが多い。
《 地名としての旦の辻 》
旦の辻(だんのつじ)は現在の常盤台1にかつて存在した小字である。
写真は本路線の終点付近にある旦の辻市営住宅を案内する標示板。


常盤台という新しい住居表示となったものの市営住宅の存在により現在も一定の知名度を持たれている。この他には本路線の認定市道名が知られるのみである。市道名および市営住宅の名称としては「旦の辻」と記載されているものの現行の地図でも旦ノ辻市営住宅と書かれている。

地名明細書によれば、上宇部村の丹太郎小村に五三舞(ごさんま)小名の配下として旦ノ辻小名が記載されている。猿田と同様古くから知られる地名とされる。小字絵図によっては丹ノ辻と記載されたものもある。

旦の辻という地名についての伝承は知られていないが、一般的法則として「たん・だん」の音を含む地名は、その漢字表記にかかわらず谷(たに)に由来を求める場合が多い。沖ノ旦についてかつて沖旦村・奥壇村の異なる表記が存在し、いずれも「奥の谷」に由来を求める事例に倣う。この仮定によれば「谷がちで主要な道の交わる地」ということになる。この辻が現在のどの道に相当するのかは考察を要する。

現在の旦の辻市営住宅5棟の北側には市道猿田住宅線を挟んで坊主池という江戸期の地図にも記載されていた溜め池がある。溜め池があることから推測されるようにそこは沢地である。坊主池の上流には同じく古くから知られる赤松池があるので、この辻に相当する道は現在の市道猿田住宅線かも知れない。

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