写真は発電建屋と背後に控える水圧鉄管である。
位置図を下に示す。
佐々並川発電所の1km程度上流に阿武川ダムがあり、阿武湖の上流域から佐々並川を遡行した位置に佐々並川ダムが同様のダム湖を形成している。県営の新阿武川発電所は阿武川ダム直下に位置して発電を行っているのに対し、佐々並川発電所は佐々並川ダムの水を隧道で導き発電している。
この経路図は下の通りである。
導水路のルートは発電所からダムに向けて記載された矢印とほぼ一致する。経路の途中に平坦な場所はなく恐らく一本の隧道で発電所の上部水槽に導かれている。
(上部はサージタンクか水槽式かは不明)
発電所およびダムの概要は現地の説明板に詳しい。拡大画像として掲載する。

建設当時の水圧鉄管の写真も説明板にあった。
(最上部にサージタンクを思わせる丸い塔が見えている)
説明板にもあるように佐々並川発電所は現在は無人化されていて宇部にある本部から遠隔制御されている。他の中国電力管轄の発電所と同様、敷地内の立ち入りや水圧鉄管への接近はできない。
(水圧鉄管の管理道は敷地内から伸びている模様)
水圧鉄管は県道を下流側から車で走った場合には建屋の背面に隠れて見えない。代わりに発電を終えた水が阿武川へ返されるポータルのついた排出口がみられる。
新阿武川発電所と同様、運転は常時ではなくピーク時稼働のようである。
(初めて訪れたときには発電していなかった)
《 個人的関わり 》
・佐々並川発電所は、初めて記事レポート目的で立ち寄った導水式の水力発電所である。同じ日の帰途で長門峡発電所を見つけて同様に撮影している。
《 関連記事リンク 》
阿武川ダム見学会の途中に偶然見つけて立ち寄ったときの踏査レポート。平成25年度阿武川ダム見学会の往路で当初から立ち寄る目的で追加踏査を行ったレポート。全3巻。
ネット上の情報と地図を頼りに佐々並川ダムを訪れる過程を含む初回レポート。全6巻。
(発電用取水口は管理区域内につき今後もレポートされる予定はない)
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