予約されたフォルダ

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記事作成日:2022/5/6
最終編集日:2023/6/29
ここでは予約されたフォルダと題して、あらゆるファイルを整理保存している現在の方法についてまとめている。一個人的な手法に過ぎないが、夥しいデータを如何に探しやすい形で整理するか悩んでいる方のヒントになるかも知れない。
《 概要 》
以下の話は、一般的なパソコン(以下PCと略記)で OS は Windows 系を想定している。

Windows では画像やドキュメントを保存する既定のロケーションがある。画像は Users \ (username) \ Pictures に、ドキュメントは Users \ (username) \ Documents に保存される。多くのアプリケーションで作成されたファイルを保存するとき、既定で上記のロケーションが指定される。

この設定のままファイルを保存し続けると、上記のフォルダに夥しいファイルが保存され後で探しづらくなる。また、既定フォルダはすべての Windows マシンに存在しているので、遠隔操作や人為的な閲覧で既定フォルダを漁られやすくデータが漏洩するリスクがある。

当サイトの管理者はデータの漏洩防止というよりは探しやすさを優先する意図で、ファイルを保存するフォルダを早い段階から別途作成していた。それらはアルファベットの概ね連続した名称が与えられているが、後に使われなくなり歴史的意味しか持っていないものが多い。以下、それらのフォルダと用途について記述する。
《 Advance 》
かつては画像と表計算ソフトによるドキュメント以外の重要なファイルを保存するフォルダだった。名称の由来は、最初に作成されていた Books フォルダ以上に参照されやすいテキストファイルや pdf などを置くことを考えていたからだった。ファイル操作はエクスプローラで行うので、フォルダ名がアルファベットの最初にあるものが頻繁な操作を行うとき開きやすい。

しかし実際に運用すると想定していたほど多くのファイルが発生せず、テキストと pdf といった異なる種別のファイルが混在することとなった。現在はここに置いていたデータは Data フォルダと Books フォルダのサブフォルダへ移動されている。したがって現在はファイルが保存されることがない空フォルダであり、撮影されたカメラ画像をPCに取り込んだ後、ファイル名処理や物件・非物件カテゴリへの仕分け作業を行う作業用の一時スペースとして使われている。
《 Books 》
Books フォルダのルートには、Microsoft Excel や Microsoft Word(以下 Excel および Word と略記)互換形式で作成されたドキュメントを保存している。

Windows のファイル操作を行う際の既定場所となっている”マイドキュメント”にデータを保存し続けるのは好ましくないと啓蒙されていた時期にこのフォルダを作成した。当時はテキストのみのファイルも Excel で複数シートを持つブックを作成する風潮があり、そのとき作成されたフォルダを継承している。名称も当時の利用目的に依る。

現在では確定申告書や家計簿など数値計算を必要とするものに限り Excel 互換のドキュメントを作成し、それ以外ではメモ帳を使っている。Excel 互換のドキュメントは該当ソフトがインストールされていなければ閲覧できないこと、単一のシートに不具合が起きるとブック全体が開けなくなるリスクがあること、テキストに装飾を要するドキュメントを作成する機会が殆どないこと、プレーンテキストを開けないデバイスは存在しない(どの端末からでも閲覧が保証される)のが理由である。

配下のサブフォルダも含めて全体がバックアップ対象だが、ミラーリング設定にはしていない。これは古い年度の確定申告や家計簿ファイルは当面必要がなくPC側から削除しているためである。
【 booklet 】
小冊子出版に必要なデータが格納されている。隧道あるはずでしょう物語を初の小冊子出版した2022年8月にサブフォルダを作成した。ルートにはすべての小冊子に共通して含まれる favicon宇部マニアのイラストデータが置かれ、配下には小冊子タイトル毎のサブディレクトリが作られ、当該小冊子を作成するのに必要な原典画像のコピーが保存されている。同じ画像データが別の場所へ置かれることとなるが、分量がそれほど多くないためそのままにしている。
【 column 】
毎月(株)宇部日報社に提出しているサンデーうべのコラムと付随する客観資料、実際に印刷配布されたコラムの pdf イメージが保存されている。コラムは当初は Word 互換形式で作成されていたが、当該ドキュメントを編集する OpenOffice Writer に不具合が多く使いづらいことから2021年6月からは当該ソフトの利用を停止しメモ帳で作成するよう変更された。既存の OpenOffice Writer によるドキュメントも順次テキストファイルに変換して元のファイルを削除している。

コラム提出時には掲載候補の原典画像をクラウド経由で提出している。これを元に宇部日報社の編集部で pdf イメージを作成し、掲載候補案が送られてくる。一連のデータは後述する Imported \ backup に保存し、実際に掲載されたコラムの pdf ファイルだけが閲覧用としてここに置かれている。
【 project 】
現在進行中の各種プロジェクトに係るファイルを保存している。具体的には小羽山ものしり博士作り計画、宇部市スポーツコミッションによる宇部マニさんぽ、山口ケーブルビジョン「にんげんのGO!」による宇部マニアックス関連題材である。
【 seminar 】
過去に実施されたセミナーに係るファイルが保存されている。かつては Microsoft PowerPoint や互換性のある OpenDocument Presentation によって作成されていたが、OpenOffice シリーズ製品には不具合が多く操作性が悪いこと、いわゆるプレゼンソフトで多用されるエフェクトに有用性を感じないことから、2020年以降はプレゼンテーション形式のファイルの新規作成を停止し、スクリーンに投影させたいデータ(原典画像およびキャプチャ画像)と進行のためのシナリオをメモ帳で作成する方針に変更している。
《 Convert 》
かつてはフォーマットの異なるドキュメントを変換してPCに取り込まれたときのデータを保存していた。具体的にはワープロ時代に作成された日記データで、MS-DOS コンバートによりテキストとして吸い上げここに保存していた。

現在は日記データはテキストファイルとして Data フォルダに移動しているため、通常は空である。Advance と同様に第二の画像操作の作業場(例えば撮影日が異なる画像ファイル群を移してファイル名変更するなど)として使われている。
《 Data 》
Books に保存されている以外のフォーマットを持つデータの保管場所である。ワープロ時代に作成した日記データを変換したテキストファイル、地理院地図の上載せ GeoJSON データ、ユーザー辞書が置かれている。ミラーリングバックアップ対象フォルダである。
【 diary 】
ワープロ時代に SHARP書院シリーズで作成された日記を変換したテキストファイルが保存されている。参照用でありファイル内容を変更することはない。
【 dictionary 】
HTMLタグや地名などのユーザー辞書データがテキスト形式で保存されている。
【 overlay 】
地理院地図で上載せ表示するデータが GeoJSON 形式で保存されている。市道の経路表示で過去に作成したデータを継承したファイル以外はすべて2021年以降の作成である。ルートに小字関連のデータを、それ以外は点要素と線要素を持つデータをサブフォルダによって分類保存している。

上載せデータの有用性が認識されてから、地図や経路などさまざまなデータが作成されている。市道の経路などホームページで公開されているデータはホームページディレクトリに存置し、重複してここには保存していない。
《 Extinct 》
現在のような写真撮影と郷土題材の執筆活動などを行う以前に作成されていた古いデータの保管場所である。具体的には Yahoo!ブログと地域SNSのバックアップデータ、古いPCから移植したメールなど多岐にわたる。フォルダ名の由来は、既に使われなくなり絶滅状態を表す語に依る。

データとして重要ではあるが、現在の活動においては参照する必要がないので同名のフォルダをバックアップ用HDDへ移してPC側は空フォルダとなっている。
《 Fantasy 》
アダルトコンテンツの保管場所である。かつてはアダルトサイトからダウンロードしてきた画像をルートに保存していた。インターネット黎明期から継続して集積されてきたもので、データ量は膨大である。フォルダ名もアダルトでは露骨なので、それらを含めた妄想の世界を意図して命名されている。Books フォルダと同様、早い時期に作成された。

現在はアダルトコンテンツを閲覧するあてがなくデータ領域を圧迫するだけなので、バックアップ用HDDへ移してPC側のルート位置にあるアダルト画像はすべて削除している。一部の画像ファイルが Saver フォルダ(スクリーンセーバー向け)にコピーされている。
【 Documents 】
このサブフォルダに自作のアダルト小説などを収録している。内容は非公開であり、恣意的な閲覧を防ぐためにパスワード保護する必要があることから Excel および OpenDocument で作成されている。

このサブフォルダのみをミラーリングバックアップ対象フォルダとしている。Fantasy フォルダ全体をミラーリング設定すると外付けHDD側に保存されたファイルが全部消えてしまうので、バックアップソフトの設定を不用意に書き換えないよう注意が要る。
《 Graphics 》
物件の画像が保存されている。画像は10個のカテゴリに分類されている。PCの中で最大の容量を占めるフォルダであり、この総括記事を作成する現時点で467GBの容量がある。全体がミラーリングバックアップ対象としている。

最初期には Materials というフォルダ名であり、画像以外のドキュメントなども保存していた。現在の活動で画像保存が最重要課題に位置づけて以来、このフォルダ名に変更して内容も撮影画像のうち更に物件に限定している。

新規画像の撮影をしなかった日でもこのフォルダの内容は殆ど毎日画像が削除されたり適切なロケーションに移動されたりしている。日々の画像数の増減は pictman.ods で管理されている。
《 Homepage 》
ホームページに関連するドキュメントや加工された画像などを保存している。

自分で撮影・作成したオブジェクトと他者から譲り受けたりネットからダウンロードしたデータなどが混在している。サブフォルダまで含めてミラーリングバックアップ対象フォルダである。ルートには何もファイルを置いていない。
【 backup 】
各方面に提出した画像やドキュメントのバックアップが zip 形式で保存されている。クラウド経由で送付したものの期限経過などの理由でダウンロードできず再度同じデータの送付を求められたときのための予備である。通常のバックアップ対象としているが、容量が嵩張る上に重要性が低いことから外付けHDDのみに保存するよう見直しを考えている。
【 capture 】
自分で作成したイラストやイメージを保存している。地理院地図やYahoo!地図などをベースにして直接上描きしたものを画像キャプチャしたものも含む。初期は地理院地図に画像出力機能がなく、地図画面を画像キャプチャして編集する以外なかったことからこのサブフォルダ名が与えられた。
【 Graphics 】
非物件の画像が保存されている。ホームページ側では文化カテゴリに相当する画像が対象である。具体的には接写が主体ではない屋外および屋内のスナップショットや手順の記録目的で撮影された画像である。

物件フォルダほどではないが、ほぼ毎日画像の削除や移動が行われている。日々の画像数の増減は pictman.ods で管理されている。
【 pics 】
ホームページやブログ掲載用に、自分で撮影した原典画像を元に明るさ調節を変更するなどした画像が置かれている。ホームページで公開している画像のうち単純にリサイズしただけのものは、原典ファイルから容易に再構成できることからここに重複して保存はされていない。
【 ubemaniacs 】
このサイトを構築するすべてのファイルイメージが保存されている。FTPツールではこのロケーションが指定されており、アップロード先のフォルダにミラーリングされる。

アップロードは一つのファイルが改変された都度ではなく、ある程度まとまった変更の後に行われている。アップロード前までのファイル状態を保持する目的でバックアップ対象フォルダに含めている。

書きかけの記事や先行してアップロードしている画像も含まれているため、実際にネット上で閲覧可能なドキュメント以上のものが含まれている。有償ホームページスペースが確保される以前に作成された OneDrive 上の画像を参照している記事については、画像そのものはこのフォルダには含まれていない。
【 web 】
現在のホームページを公開する以前に作成されていたホームページデータが保存されている。有償サイトを作成しようとして中断し書きかけ状態となっているファイルがフォルダ丸ごと現行ホームページから外されここへ移動保存されている。
《 Imported 》
ファイルの種別にかかわらず他者からネット経由で送られたりネット上からダウンロードするなどで獲得したファイルと、自己撮影された画像のうち他者に著作権があったり自己管理目的などの接写で公称撮影枚数に含めるのが相応しくない画像が置かれている。ルートにはファイルが置かれておらずすべてサブフォルダに分類整理されている。ミラーリングバックアップ対象フォルダである。
【 capture 】
各種プログラムやダイアログなどをキャプチャした画像が保存されている。
【 documents 】
他者から送られてきた各種ドキュメントや画像が保存されている。
【 Graphics 】
郷土書籍、印画紙、パンフレット、物品、絵図、地図などを接写した画像が保存されている。当サイトでは接写画像と呼んでいる。これらは物件でも非物件でもなく、他者に著作権がある書籍や写真、物品などを映像にしているため非物件画像から更に分割しここへ移動された。

書籍の各ページを接写した画像は、撮影年月日よりも順序が重要なのでファイル名はページ数に変更されている。以前は books サブフォルダへ分離されていたが、サブフォルダ名を書籍に変更してこのフォルダ配下に移動した。これは物理的撮影総数を算出しやすくするための措置である。
《 2023年6月の改訂 》
従来使っていたデスクトップPCが老朽化(Windows7のまま)し、起動ドライブも満杯近くなり動作が不安定になっていた。そこで6月にWindows10のデスクトップPCに段階的に移行し、これを機にファイル管理体制を一新した。

起動ドライブに画像を置くと参照が容易だが、そのことでスワップファイルのサイズが制限されてしまうことも一因にあったので、起動ドライブをできる限り軽くするために今後のファイル管理を以下のように変更した。
(1) 外付けHDDを常時2台接続する。メインをF: サブをG: とする。
(2) すべての画像データと参照されるだけのドキュメントをF: に置く。
(3) 起動ドライブ側には頻繁に編集追記されるデータのみを置く。
バックアップは頻繁に参照されるデータをC: からF: とG: に、画像データなどはF: からG: へコピーまたはミラーリングする。

これに伴い上記の Graphics や Homepage といったフォルダ構成はF: とG: に読み替える。C: には該当するフォルダは存置するが内容を空にする。
出典および編集追記:

1. Microsoft Windows7 の場合。

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