俵田翁記念体育館・改修工事

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記事作成日:2018/6/5
最終編集日:2020/1/27
ここでは、恩田町4丁目にある恩田運動公園俵田翁記念体育館について、2018年度より始まった改修工事の変化を追って時系列で記述する。
《 改修の概要 》
総括記事でも書いているように、俵田体育館は昭和37年の竣工で既に半世紀が経過している。近年の改修工事としては、2度目の山口国体が開催されることとなった2011年に先立ち、国体出場選手の強化練習の場も兼ねてシャワー室などが追加設置されている。ただし当時は公共施設の耐震補強についてそれほど重要視されていなかった。

今回の改修工事は過去最大規模で、竣工まで2年間が予定されている。具体的な手法は明らかではないが、解体した後新規に建て直すのではなく、既存の主構造を補強し、著しく老朽化した外壁やダクト類は取り替えるようである。公式ページでは改修工事期間中は施設の利用ができないことが案内されている。[a1]

現時点では体育館全体が防音フェンスで包まれ外部からは工事の様子が見えない。以下、変化があったときの様子を写真と共に記録するが、この過程で改修範囲や手法が上記と異なっていたことが判明次第、その部分を修正する。継続監視物件としてこの方面を訪れたときは可能な限り変化を記録し、記事も継続記事として工事が竣工するまで順次編集追記する。なお、当該施設を管理する指定管理者の公益財団法人 宇部市体育協会のFBアカウントからも逐次レポートされている。詳細は末尾の関連記事リンクを参照。
《 2018年の工事進捗状況 》
不定期に現場を訪れ、前回訪問時と比べて顕著な変化がみられたときのみ記述する。外部から観察できる変化は限定されると思われるが、もし観測頻度が多くなったら以下に項目とリンクのみ配置して別ファイルへ移動する。
【 5月1日 】
新年度入りした2018年4月2日より工事が始まった。その約1ヶ月後の訪問である。
高さ3m程度ある目隠しフェンスが設置され、俵田体育館全体が工事区域となった。


東側の区画へ移動している。
本館横の駐車スペースもフェンスで仕切られていた。


フェンスの隙間から覗いたところ。
重機と搬出用のトラックが置かれているだけで目立った変化は無い。


市道野原線側へ移動した。
こちら側は建物と道路の間に余裕がないせいかフェンスが張られていなかった。


外壁の一部の斫りが始まっていた。
斫られた壁からは地下室部分が見えていた。


ここで初めて俵田体育館に地下室が存在していたことを知った。[a2]
他の壁も斫り対象となっているらしく、赤ペンキでマーキングが施されていた。
建物の東側のフェンス内側は現場ハウスが据えられていた。


連休中であったたため現場は動いていなかった。
【 6月3日 】
常盤公園へ向かう途中に立ち寄って撮影。
最上階まで仮設足場が組まれ、飛散防止シートが被せられていた。


また、フェンスが建てられていなかった市道野原線側にも設置されていた。
【 7月7日 】
台風7号をやり過ごした後の2日連続の大雨で常盤池を視察に行き、その帰りに立ち寄り撮影。
工事の進捗状況に大きな変化は見られないが、飛散防止シートが風で大きくめくれていた。


外壁は一番上まで仮設足場が組まれているのが見えた。


外部から窺えるそれ以外の大きな変化はなかった。
【 12月2日 】
その後8月から11月にかけて日を変えて3度訪れたものの、外壁全体がカバーで覆われているため外からでは何も変化が認められなかった。
写真は11月の撮影


12月2日は恩田運動公園の改修計画について意見を出し合うワークショップの第2回開催日だった。会合の後で担当者に恩田プールの視察と撮影について承諾を受けた。このとき俵田翁記念体育館内部の工事進捗状況についても打診したのだが、工事現場という扱いであり、プールとは違って安全面に問題が起きることが懸念されるため難色を示された。

改修工事がある程度進み外部から見て分かる程度になるには相当の期間がかかると思われる。引き続き継続監視対象物件とするも今後は観察頻度を下げて様子見する。
《 2019年の工事進捗状況 》
前述のように外からはまるで変化が観察できず、また冬場は題材採取の外出頻度自体少なかったため暫く体育館周辺を訪れていなかった。
【 3月30日 】
年が明けて久し振りに体育館を訪れたところ、足場や外側を覆うカバーが取り外され新しい外壁が見える状態になっていた。


斫り工事を行っていたので、外壁の一部分をコンクリートで打ち換えたようである。
【 4月4日 】
工事車両の出入口はフェンスの一部に隙間があり、内部を窺うことができた。外周部には以前から2階に直接あがる階段が数ヶ所あり、その一部が斫られて改修が行われようという段階だった。


しかしその後も外観は殆ど変わらず、再び半年近くウォッチを見送っている。
【 9月30日 】
外周部階段が新しく打ち換えられた。仮設足場はすべて取り払われたが外周フェンスはまだ設置されていた。


【 12月19日 】
近くを通り掛かったとき立ち寄り、外周フェンスがすべて片付けられ一部の保安設備を残すのみとなっていた。


このときまでに予定されていた2019年度末よりも少し早めに工事が完了し供用開始されることがアナウンスされていた。玄関が空いていたので内部へ入り誰か居ないか探していたところ、関係者に出会って話を聞くことができた。2020年の1月に開催されるVリーグの大会がこけら落としになるという。まだ正規に公開されているわけではなかったため、若干枚の写真を撮っていたがここへの掲載は割愛する。

この改修記事を追記している現時点では一般向けへの供用が開始されてから2週間が経とうとしている。また、工事進捗状況を報告したドキュメントが公式発表されているので、それらのリンク掲載をもって一連の時系列報告記事を終了する。
以下に改修工事の進捗関連を報告したリンクを掲載する。
【 宇部市 】
宇部市による俵田翁体育館の工事進捗状況報告。PDFファイル5ページで改修箇所と施工業者の作業状況が写真付きで解説されている。
外部リンク: 宇部市|俵田翁記念体育館耐震事業の進捗状況をお知らせします。
リニューアル企画として開催されるVリーグ大会に先立ち、その前日に行われた記念式典の案内について。小学生対象のバレーボール教室が後続しており、一般公開ではなくスポーツ競技団体、宇部市体育協会、小学生バレーボール選手、工事関係者に限定して式典が行われた。
外部リンク: 宇部市|「俵田翁記念体育館リニューアルオープン記念式典」を開催します
【 宇部市体育協会 】
公益財団法人 宇部市体育協会のFBアカウントから発信された進捗状況報告。記事は上から最新日時順となっている。外部公開になっているのでFBへのログイン無しに閲覧可能。
外部リンク: FBページ|館外の仮設足場設置(2018/5/15)

外部リンク: FBページ|館内の仮設足場設置(2018/4/10)

外部リンク: FBページ|館内の用具類搬出(2018/4/6)

外部リンク: FBページ|耐震化工事開始(2018/4/4)
出典および編集追記:

a1.「宇部市|俵田翁記念体育館

a2. FBページで投稿を行ったところ投票箱が格納されているといった報告を得ている。俵田体育館は工事前までは投票の最終集計を行う場となっていた。

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