白岩公園・第七次踏査(合同調査会)

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記事公開日:2013/11/25
本編の第七次踏査は元より白岩公園とも無関係なのだが、この11月は「雨に呪われた月」であった。
些か冗長気味になるのを覚悟で、ここに詳細を書いておきたい。
…というかこれほど天気にいたぶられた件の愚痴を書かないことにはストレスが溜まるので^^;

当サイトやFacebookのページを介して白岩公園の知名度や実態はネット上で静かに染み渡っていった。プレ調査目的で行った10月下旬の第六次踏査では草木の勢いがやや衰え、概ね山野へ入れそうな時期が到来したことを確認できたので、11月最初の主要イベントである宇部祭りが終わったらすぐに合同調査を開催しようと思った。

宇部祭りの開催日は毎年文化の日と決まっている。文化の日は全国的に好天に恵まれることの多い「晴れの特異日」として知られる。[1]ところが今年の文化の日はよりによって例年無い程の酷い雨に祟られた。災害も出るようなどしゃ降りというのではなかったが、その降り方こそ如何にも嫌がらせみたいな展開だったのである。
前日土曜日までは殆ど一週間近く続けて雲一つない快晴だった。ところが「文化の日は雨ったら雨だ!」の予報は些か揺らぐこともなく、その日は朝から断続的に降った。[2]アーケード街に青空ゾーンとして出店していた私たち研究会はまだ恵まれていた方で、祭りのメインである南蛮音頭が繰り広げられるときは、参加者は合羽を着つつずぶ濡れになって常盤通りで踊るという拷問のような状態だったらしい。そして翌日4日はこれまた抜けるような青空が広がったのだった。

不完全燃焼気味な宇部祭りの終了後、再度テンションを押し上げようと私はFacebookページで白岩公園の合同調査会を案内した。現地へ行ってみたいという読者の声が以前からあり、反応は早かった。
この時点で日にちは動かせるが日曜日でなければ身体が空かない読者と、平日の21日を希望する読者が現れた。なるべく多くのメンバーを現地案内できるように、私は休日編として祭りの翌週となる10日、平日編を21日という2本建てでの開催スタイルでイベント設定した。

先発隊となるのは「10日開催組」である。しかし今までの話の流れから恐らく予想されるように、週間予報は殆ど一週間も前から「10日の日曜日を雨と定める」の如く宣告してきた。他の曜日は晴れか精々曇りなのだが、その週の初めから既に日曜日だけ降水確率60%という非情な予報だった。
最近、天気予報が殆ど揺らがない。雨の降るタイミングが半日でも前後にずれることを期待していたが、日曜日が雨の予報は、発表された当時からまったく変わらないまま当日を迎えた。いみじくも土曜日までは良好な天気でありながら、日曜日は朝から雨というドツボ状態に見舞われたのである。当日の短時間予測で雨は少なくとも夕方まで降る予報であり、現状を見てもまったく希望の持てない空模様なので、正午を待たず午前10時に早々に17日へ順延宣言した。

なおも嫌がらせ天気は攻撃の手を緩めない。週明け月曜日の週間予報ではまたもや17日が雨の予報なのだった。この予報も月・火・水…と日にちが進んでも一向に変わらなかった。さすがに嫌気が差して、10日組メンバーに16日の土曜日では無理だろうかと尋ねてみた。仕事の状況次第では土曜日を休めるかも知れないメンバーがあったものの、最終的に土曜出勤となり16日には無理と判明した。
行きたいと願うメンバーは一人も置き去りにはできない。17日が雨なら24日、24日も雨なら来月の1日…日曜日は尽きることがないし、白岩公園は逃げはしない。何度であろうが順延する腹づもりだった。
しかし先発隊として白岩公園へ案内される筈の10日開催組は、もしかすると21日組に先を越されるかも知れないと思ったことだろう。それ以上にこうまで休日だけが雨に脅かされるということは、誰か強烈に雨降り天の邪鬼を召喚する能力のある呪われし者がいるのでは…などと戦犯者を推測し始めるという冗談ともつかぬ状況だった。
宇部祭りと合同調査会の双方に顔を出した人たちが特に怪しい…となると…^^;

16日の夜までに翌日の予報が若干上方修正された。朝方ちょっと雨が降るものの午前中にとどまり、昼からは晴れ間が広がるかも知れない予報に変わったのである。
今回のイベントは平日組・休日組共に午後1時に中山観音駐車場へ現地集合するよう設定していた。市内のメンバーなら中山観音は車で30分もかからない場所だから、開催か順延かは正午の時点で行うことにしていた。

果たして17日の朝はごく弱い雨だった。しかし午前10時を過ぎるとそれも止み、少しずつ空が明るくなってきた。短時間予報は昼からの晴れを請け合い始めたし、実際正午前には日が少しずつ射してきた。まず天気は大丈夫だろうと踏んで私はFB上のイベントページに「予定通り開催します」旨の宣言を行い、ここに初めて白岩公園の合同調査会が開催される運びとなったのである。
17日も雨天順延することはできたが…それだとテンションがどんどん下がっていくのは否めなかった

さて、合同調査会は第七次踏査に位置づけられ、ファイル名もそのように誂えている。ただし私自身が発見的踏査を行うのが目的ではなく、当サイトなどを介して大まかな情報しか持ち合わせない読者をナビゲートするのが主な役割である。このため現地では新しい発見以外あまり写真を撮っていない。第六次踏査と同様白岩公園の概要をある程度知り、公開済みの記事をお読みになっていることを前提として書いている。

栄えある白岩公園・合同調査会(休日編)の参加者はK氏F氏M氏の4名である。このうちK氏は第五次踏査で私が見落としていた6番の倒壊御堂、7番の御堂および忠魂碑を最初に発見し報告した人物である。特に7番の御堂はその後の追跡踏査でも見つけることができておらず、この部分に関してはK氏にナビをお願いすることになっている。
記事中の発言部分のテキスト色はここで各人に割り当てた色に対応する。なお、言動すべてを録画していたわけではないので記述に齟齬があるかも知れない。「オイラはこんなこと言ってないよ」という修正要望はいつでも応じるので、おかしな点があったらお知らせ頂きたい。

11月17日に開催された合同調査会(休日編)の様子。全2巻。
第七次踏査(合同調査会・休日編)

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休日編をこなした翌日月曜日の週間予報は、21日木曜日は前後を晴れに挟まれてまったく雨の心配が要らない状況だった。当日も朝から好天だったので、正午前に開催宣言を行って早めに現地へ向かった。
平日編の参加者はM氏W氏の3名であった。

11月21日に開催された合同調査会(平日編)の様子。
第七次踏査(合同調査会・平日編)

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一連の調査会で私自身は2度白岩公園を訪れたことになるが、便宜上第七次踏査というスタイルでファイルにまとめている。現地をナビするのが目的という今回の合同調査会でもいくつか新しい発見があったし、既に知られていた遺構でも修正を要する知見もあった。これらは白岩公園の総括ファイルの記述やマップに反映される予定である。
出典および編集追記:

1. 「Wikipedia - 文化の日|概要|行事」より。もっとも晴れが多いというのは単なる過去の統計であり、狭い一地域の気候と365日の周期性に相関関係があるとも思えないので、個人的にはこの先数十年の統計により有意に特異日と言えなくなる筈と考えている。ちなみに去年の宇部祭りの日も天気は悪かったという指摘がある。

2. それでも出店メンバーは早い時刻に集合する必要があり、その時間は雨に降られず荷物を背負ったまま自転車で現地到達できたのは僥倖と言わなければならない。

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