市道開線・横話

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ここでは、市道開線に関する派生的記事をまとめて収録している。
《 開について 》
記事作成日:2014/12/1
開(ひらき)は上宇部校区に属する町名である。
写真は市道丸山黒岩小串線の開バス停付近。


開は山門の東側に位置し、北から南に向かって1〜6丁目を構成している。黒岩山の裾野から常盤池のかつて楢原と呼ばれた地まで達している。しかしかつての小字における開は現在の開バス停付近の小領域で、住居表示変更の裏で多くの小字が姿を消すこととなった。

開は本路線名をはじめ、バス停名、アパートやマンションの屋号の一部、店舗などに使用され知名度は非常に高い。同地区には猿田市営住宅が存在する。木造平屋4軒長屋で構成される開市営住宅もまだ存在はしているが新規募集を停止しておりいずれ廃される予定である。

小字における開は小字絵図によっては開キとも表記されている。由来は恐らく想像されるように「切り開く」こと、即ち開拓地であったことによる。小字の開は床波と上宇部を結ぶ古道の通過地点であるが、人々が住み始めたのは常盤池時代まで遡る。常盤池の築堤において手腕を振るった椋梨権左衛門俊平が当時暮らしていた上宇部から常盤池までの通過地点が開であり、往還路に松を植えた頃からこの地区の開拓が進み人々が住み始めたとされる。[1]それ以前に人々の暮らしがなければ、開拓者による行為がそのまま地名由来になったと想像される。同様の開拓による居住開始は、例えば上宇部校区の高領もそうである。

開と同様に漢字一文字で表記される地名は意外に多く、現在も相応な知名度を持つ地名としては沼、島、串などがある。小字まで拡大すれば更に多くの漢字一文字地名が存在する。
出典および編集追記:

1.「宇部ふるさと歴史散歩」p.79

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