市道北琴芝鍋倉町線

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記事作成日:2021/12/20
最終編集日:2025/6/30
市道北琴芝鍋倉町線は、国道490号西梶返三差路を起点とし、西進して県道琴芝際波線を横切り藤山交差点にて国道190号に至る市道である。
写真は黄幡公園前から起点方向を撮影。


現在の経路を地理院地図に重ね描きした画像を示す。は起点、矢印は終点を表している。
経路のGeoJSONデータは こちら


写真でも分かるように、上下線2車線で中央分離帯を有する恐らく市内で最も交通量の多い市道である。これは元来国道190号のバイパスとして計画されたものの全通の目処がたたなくなった背景に依る。都市計画道路柳ヶ瀬丸河内線の区間にあたり、かつては浜バイパスと呼ばれていた。平成後期に市内のいくつかの道路に命名されたとき山大病院通りと命名し直された。

終点の藤山交差点は国道190号厚東川バイパスに直接接続されることもあり、県下最大の通行車両がある場所として知られる。主要な交差点で通行車両の分散があるものの、計画線状態のまま参宮通りに接続された西梶返三差路から沼交差点にかけては深刻な交通渋滞がみられる。
《 経路の概要 》


【 横断・接続する道路 】
起点から終点に向かって記述している。

路線番号路線名交差点名備考
R490国道490号西梶返時差式(本路線右折)
488市道琴芝沼線---押しボタン式
210市道琴芝通り南京納川津線---一般
1065市道真締川東通り2号線---一般
1029市道真締川西通り2号線三差路一般
1039市道東小串線三差路車両通行不可
H342県道琴芝際波線尾崎右折・歩車分離式
958市道西小串下条線---車両通行不可
957市道南小串西小串線---押しボタン式
955市道島下条2号線---
954市道島下条線---
571市道下条線---車両通行不可
968市道島5号線---
47市道小松原通り線---右折・歩車分離式
215市道小松原桃山線---押しボタン式・本路線からの右左折不可
48市道浜通り線---一般
53市道下条浜通り線---一般
636市道浜線---
648市道浜5号線---左折のみ
649市道南浜町7号線---左折のみ
663市道浜助田線---左折のみ
664市道藤曲線---車両通行不可
661市道藤曲居能線---感応式
668市道下道線---車両通行不可
R190国道190号藤山交差点直進・右折制御

《 歴史 》
昭和40年代後半から平成期にかけて、年月と施工区間を区切りながら長期に渡り整備されてできた道路である。都市計画道路柳ヶ瀬丸河内線における常盤公園入口付近〜藤山交差点に相当する区間だった。

市街部は東西の軸となる道に乏しく、昭和初期に至るまで入り組んだり経路が複雑だったりする道に頼っていた。昭和初期に現在でも産業道路と呼ばれる道を整備し、モータリゼーション黎明期には砂利道からコンクリート舗装路に変わったが、それでもなお増え続ける交通需要に応えきれなかった。昭和40年に現在の原型となる国道190号の経路が定まり、昭和41年に厚東川バイパスが完成すると、東西の主要な経路として国道190号と産業道路に二条化した。しかしモータリゼーション隆盛期にはそれでも追い付かなくなり、特に市街部を通る両路線では渋滞も多くなり、バイパスの必要性が生じた。

東西の往来を強化するために、藤山交差点より産業道路の北側に市街部を通ることなく東西を結ぶ新しい路線計画が策定された。この経路は当初は市街部を通る国道190号のバイパスと位置づけられていた。[1]バイパス計画時には既に民家や事業所が計画線中に存在しており、用地買収には困難を極めた。しかし西側地点にはこれとは別の困難な問題があった。

バイパスは西側から最初の難関となる堀割を経て東へ延伸する形で現在に至っている。
【 向山鍋倉山間の開鑿 】
車で藤山交差点を通過して東側に走ると、北側(進行方向左側)がかなり高い堀割となっている区間を通過する。南側(進行方向右側)はそれほど起伏はなく、片切掘削の構造である。南へ張り出した鍋倉山が蛇紋岩質の岩山であることから分かるように、この尾根を横切る道を造るには硬い岩の破砕を要した。蛇紋岩は風化した表面は比較的軟らかいが、地中深くにある岩は非常に硬い輝緑岩を多く含む。

この区間の堀割は昭和48年に完成している。施工は当時の一般的な土木施工会社では手に負えなかったらしく、自衛隊の爆破隊により破砕作業が行われている。かなりの爆破音が発生するため、爆破開始前にサイレンで市民に告知して実施されていた。こうして出来た堀割の西側端には開鑿記念碑が設置されている。記念碑には自衛隊の爆破隊第13団長名が記されている。

堀割以前は助田から浜を経て藤曲へ抜ける道があり、この場所で小さな峠を越えていたようである。この道は現在の堀割にかかる場所で地形が改変されたが、堀割の南側は市道浜助田線、北側は市道藤曲線の一部として遺っている。
【 小松原通りまで 】
昭和50年代後半までには藤山交差点から小松原通りまでが現在と同じ4車線で完成していた。しかし小松原通りから東側はまだ用地買収が済んでおらず、軽四が一台やっと通れる水路沿いの道があるだけだった。したがって今の藤山交差点から東側を走ったところで小松原通りで右折し産業道路へ戻る以外なく、あまり利便性は高くなかった。
【 小串通りまで 】
平成初期には小松原通りから県道琴芝際波線の交点までが完成し、舗装も終わっていた。ただし周辺道路との接続ができていなかったため、現在の尾崎交差点の西側端に単管バリケードを置いて塞がれた状態だった。一般車両の通行はできなかったが、地元在住者が通行することはできた。尾崎交差点から東側はやや幅の広い道が既にあり、真締川西通り線に接続されていた。しかし真締川横断部をはじめそれより東側はまだ用地買収ができていなかった。
【 参宮通まで 】
恐らくこの区間が一番用地買収に時間を要している。順当にいけば真締川に橋が架かる以外ないのだが、あまりにも長いこと経路や計画が定まらなかったため、真締川の横断をどうするのかに関して両側から掘り下げて地下トンネルで結ぶといった都市伝説めいた噂まであった。

昭和60年代では参宮通りの拡幅も行われていた。このときは現在の西梶返三差路にあたる位置にまだパチンコ太陽が営業終了して建物のみ遺った状態だった。
《 Googleストリートビュー 》

中央分離帯を挟んで上下2車線あるので、上下線の映像データが個別に採取されている。
《 近年の変化 》
かつて西梶返アパートに居住し車・自転車共によく往来していたことから、沿線の変化は2010年頃から細かく観察されている。主要な変化を年ごとに分類している。
【 2021年 】
・4月に東琴芝1丁目に存在していた琴芝食堂と日立建設のアパートが取り壊された。5月中旬までにこれらの敷地が一体化される形で整備された。6月に敷地の基礎工事が始まり工事用フェンスで囲まれた。施工業者は大和ハウス工業(株)であり、この時点では「(仮称)宇部市東琴芝1丁目複合店舗新築工事」とフェンスに掲示されていただけで、具体的に何ができるのかは噂にとどまっていた。7月入りするまでに敷地にスターバックスコーヒーと眼鏡のJINS店舗が入ることが判明した。スターバックスは9月29日にオープンしている。
【 2024年 】
・12月に本路線の南側に接していたアパートが取り壊された。
【 2025年 】
・1月下旬頃に上記アパートのあった敷地が買収され、アルク琴芝店の敷地になった。これを受けて駐車場を拡張する工事が進められた。2月には駐車場舗装を行った上で従来の駐車場区画も引き直された。
出典および編集追記:

1. 平成初期頃までに出版された地図帳などでは、この経路が国道と同じ色調(赤または黄色)で彩色され、計画線部分が破線で描かれて国道190号バイパスなどと記載されているものがある。
《 個人的関わり 》
注意以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。

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