市道北琴芝鍋倉町線・横話【1】

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本編では、市道北琴芝鍋倉町線の派生記事をまとめて収録している。
《 西梶返三差路 》
項目作成日:2016/7/14
最終編集日:2018/7/22
西梶返三差路は、国道490号(参宮通り)と本路線の起点が接する場所である。
本路線から参宮通りに向かって撮影。


よく知られている通り、本路線のこの場所は本来三差路ではなく十字路になることが計画されていた。都市計画道路柳ヶ瀬丸河内線において国道190号バイパスという位置づけであり、当初計画ではこのまま東方へ延伸させて則貞4丁目付近にて国道190号の現道部分へ接続されることになっていた。しかしこの未成区間は2016年現在も用地買収がまったく進んでいない。古い地図ではこの区間を破線で記載し計画線であることが明記されていたが、最近の地図では削除されている。三差路のT部分にあたる場所にはモスバーガーの店舗があり、2014年頃に外装を新しくしていることからも分かるように用地買収すら進められておらずまして延伸部分の工事着工目処はまったく立っていない。

2009年撮影時の同三差路付近の映像。
T字路の先にまだ宇部卓球の建物が見えている。[2009/11/6]


三差路のまま接続し供用したことで本路線の交通量は格段に増え、終点側の藤山交差点ほどではないにしても夕刻時は激しいラッシュとなる。現状は則貞方面へ行くには一つ北側の工学部通りにシフトしなければならず[a1]、この三差路で左折し次の沼交差点で右折という流れが非常に多い。この不完全な道路供用の状態と後述する市道琴芝沼線との交通整理の連携の悪さ、工学部通りの狭さも相俟って道路交通事情は近年非常に悪化している。

交通整理は参宮通りと本路線との2サイクルで、参宮通りは神原町側からは左折専用レーンがあるので比較的スムーズなのに対し、沼交差点側からは直進車両をやり過ごしての右折なので滞留しがちである。沼交差点から右折する青時間が若干長い時差式になっているが、対向車が止まることでしか赤信号状態を見極められないため、先頭車両の右折開始が遅れれば三差路を通過できる台数は限られる。三差路内で前の車両を追い抜いて右折したり本路線側が青なのにまだ参宮通り側から強引に右折する危険運転も常態化している。参宮通りの自歩道を走る自転車がきわめて多く、参宮通りからの右左折車両との交錯が目立つ。

本三差路より東側が延伸されないのは用地買収の問題が主であるが、とりわけ東山地区にある源山墓地が計画線にかかることが難題の一つとされる。源山墓地はかつて見初地区にあった墓地を現在の場所へ移転した経緯がある。移転後半世紀以上経過しており、墓地の所有者を見つけ出すことが難しい上に、以前の交渉が難航した挙げ句移転された背景があるため再度の移転は絶望的である。

源山墓地は広範囲にわたっており、線形を変更することは困難である。あるいは移転問題を伴わない方法としてオープンカットではなく墓園の下にカルバートを埋め込む形式の隧道にすることが考えられる。ただしその場合、則貞側に向けてはやや長い縦断勾配を要するかも知れない。
以上の記述は源山墓地の総括記事を作成した折には移動する

いずれにせよ本路線の延伸についてはまったく俎上に上っておらず、着工のメドが立ち始めた頃には道路空間を通行する車種などが変貌しているかも知れない。
【 近年の変化 】
項目記述日:2017/10/18
2017年5月下旬頃より宇部卓球の敷地に鉄骨造3階建て相当のオフィス建設が始まった。


この位置は完全に都市計画道路の計画線にかかっている。将来道路敷となる場所には恒久的な建築物が建てられない(あるいは最低でも計画実施のため求められた場合には明け渡しに応じなければならない)こととなっているのだが、現地には容易には引き抜き不能なH鋼が何本も打ち込まれている。このことから、今や西梶返三差路が将来的に東へ延伸され十字路となる可能性は完全に潰えたと言える。

同敷地は宇部卓球の解体後長らく更地で放置されていたが、去年の10月に地質調査が行われ、2017年4月から地盤改良作業が始まった。
出典および編集追記:

a1. 2016年3月31日に市道西の宮小松原通り線が全通し小松原通りと工学部通りの直接の往来が可能になった。しかし当該路線は本路線の交通量緩和に殆ど寄与していない。(2016/7/14)
《 パチンコ太陽 》
パチンコ太陽とは、上記にもある西梶返三差路の西側に接してかつて存在していたパチンコ場である。


パチンコ店が存在していたのは浜バイパスの延伸時期よりも更に遡り、この区間の国道490号が拡幅される以前である。
私はパチンコを嗜まないし、むしろその対極に居る。したがってパチンコ店に関して記事化されるのは間違いなくこの店舗に限られる。それは遊戯ではなく別の形でこの店舗に関わることになったからだ。

本件については資料を集めての記述が予定されている。暫定的に項目のみ設置している。
《 市道琴芝沼線との交点 》
項目作成日:2015/1/15
最終編集日:2020/12/13
国道490号の西梶返T字路から100mも離れていない場所に市道琴芝沼線との交点があり、押しボタン式信号機が設置されている。この信号機の動作が交通量の多い本路線を往来する車の流れをまったく考慮しておらず、夕刻時の渋滞と強引な運転の遠因となっている。

写真は典型的な一場面である。
市道琴芝沼線に沿って本路線を横切ろうとする歩行者が押しボタン式信号を押すと、前方の西梶返T字路の信号状態とはまったく無関係に本路線の往来を停め横断リクエストに応じてしまう。


停止線で待機した状態。
前方の西梶返分岐路では青で国道に出られる状態だが、押しボタン式信号機が青だったときに通り抜けることのできた車両しか捌けない。


押しボタン式信号機が再び青に変わる頃には、当然ながら西梶返T字路の信号は赤になっている。このため神原方面へ向かう車は押しボタン式信号機で停められ、次のT字路で再び変わったばかりの赤で長時間待たされ、そこから沼ないしは神原方面へ向かうならまた赤信号…の如く車の流れを悪くする原因を作っている。押しボタン式信号の変わり端程度では停まるのを嫌気して加速し突っ切る車も多い。

まずいことにこの押しボタン式信号の横断需要は極めて多い。それも大抵は夕刻のラッシュ時に重なって買い物客の横断や下校時の学生による横断需要で押しボタンが押される。一旦動作させたなら忽ち西梶返分岐路に向かう車の渋滞が始まる。横断報道を渡るのは常にたった一人の歩行者および自転車である。私の知る限り市内で最も愚かな交通整理を行っている押しボタン式信号機である。
【 国道190号の場合 】
常盤通りで一番最後に設置された押しボタン式信号機は市役所〜ヒストリア宇部間を横断するもので、市役所とヒストリア宇部を往来するのに市役所前交差点までかなり遠回りしなければならず不便という声を反映して追加設置された。

押しボタン式信号機ではありながら、この信号機はかならず市役所前交差点の信号に連動して動作する。したがって歩行者が横断リクエストを出しても市役所前交差点の信号が青になるまでは変わらない。常盤通りほど交通量の多い道路では、いくら歩行者最優先の建前があってもたった一人の横断リクエストに即応していると容易に道路渋滞を招いてしまうからであり、現状はやむを得ない設定である。それでも運悪く市役所前交差点が変わったばかりだと当分の間信号が変わらず、横断リクエストを出していながら諦めて市役所前交差点まで歩く人も散見される。

浜バイパスは元々国道190号のバイパスを意図して設計されているため交通量が非常に多い。しかしながら一般市道レベルの交通整理が行われている場所が随所にみられるため、無用な渋滞を引き起こしている。
【 宇部警察署への報告 】
本件は現在のアジトへ暮らすようになってかなり早い時期に気付いている。市内の自転車レーン試験整備の会合で宇部警察署の交通課長にお話しする機会があり、本件について現状の報告を行っておいた。浜バイパスを頻繁に往来するドライバー殆どすべてが不快と考えている問題であり、得てして誰も報告せず放置されるものだからである。

この場所の押しボタン式信号機を西梶返三差路に連動させないのは、本路線が国道ではなく市道だからかという質問に関しては、そのような区別はないとのことだった。

信号機の動作変更については現状の交通量分析を行うこと、設置業者を介して内部の基盤交換や設定作業が必要なことから一定期間を要し、また確実に要望を請ける保障はできないという回答だった。[b1]そのまま既に5年以上が経過しており、本件は対処に値しないと判断されたようである。
【 記事公開後の変化 】
その後この問題を「愚かな交通整理の代表例」として、ブログ記事としても公開している。
外部ブログ記事: 公安が道路渋滞の原因を作っている信号機の設定変更要請を無視し続けている件(2015/4/21)
2015年の秋頃、横断リクエスト待機中は従来の青点灯状態から黄色点滅状態に変更された。以前は横断リクエストがあるとただちに赤へ変化していたのが、一旦青になって数秒持続し、その後黄→赤と変わるようになった。このことにより、以前は本路線を通行する車からすればいつボタンが押されるか分からない状態だったが、青が点灯することで横断リクエストがある状況が分かるようになった。

ただし西梶返三差路との連携は相変わらずまったく考慮されておらず、横断リクエストにただちに応じてしまうので根本的な解決にはなっていない。
また、この押しボタンは歩行者用と明示されているのに自転車に乗ったままボタン操作し、青になったら自分一人悠々と自転車に乗ったままで横断する事例が非常に多い。


これは押しボタン式信号機の不適切な使用なのだが、学生や社会人から高齢者まで年代を問わずみられる。[b2]道路横断に関して直接的な脅威を与えていないせいか、公安もこのような使用法について事実上黙認している。

歩行者、とりわけ高齢者に遠回りせよとはとても言えないが、そもそもここから西梶返三差路までは数十メートルしか離れておらず自転車なら一漕ぎの距離である。夕刻ラッシュ時に自転車でこの押しボタン式信号機を操作して自分一人だけが渡る行為は、いくら交通ルールに則ってはいても、間接的な交通渋滞に寄与することとなる。荒天時や荷物を積んだ自転車、お年寄りの自転車は除くとして、この場所に限らず通常の自転車乗りは自分一人のために押しボタンを操作するのではなく、経常的な信号動作による交通整理が行われている別の場所で横断するべきである。
【 個人的な対処法 】
この場所での横断需要は私自身きわめて多い。しかし自転車で現地へ差し掛かったときたまたま他の誰かが横断リクエストを出して青になっている場合を除き、ここでは決して横断しない。かならず琴芝通りか西梶返三差路で横断するようにしている。換言すれば、この場所で渡らなくても済むような経路を常に考えつつ自転車航行している。歩行者、自転車、車のみに限定した交通工学などあり得ない話なのだが、未だそれらの連携を考えない提言が多い。ドライバーが車ばかり、自転車乗りは自転車ばかり運転していれば他の往来の影響が見えて来ないのは当然であろう。
出典および編集追記:

b1.「FB|2014/6/21タイムライン」による。(要ログイン

b2. 自転車は軽車両と呼ばれ一般に車の仲間である。歩行者と同じ扱いを受けるには自転車から降りた状態でなければならない。したがって自転車に乗ったまま操作し乗って横断するのは不適切な使用法と言える。実際にはこの辺りの扱いは往来の車両の流れを悪くするマイナス面よりも横断者の安全が保障されるという認識故に厳密な対処がなされていない。
《 アルク琴芝店 》
記事公開日:2014/5/26
最終編集日:2018/7/21
アルク琴芝店は西琴芝1に存在する丸久系列のスーパーである。
写真は市道の自歩道から撮影したサイン。


店舗情報は丸久公式サイトの中の[c1]に記載されている。ここでは上記サイトにない一般的項目や個人的関わりについて掲載する。

・店舗の前を浜バイパス(市道北琴芝鍋倉町線)が通過する。道路および店舗ができる以前は一面田んぼであった。店舗は浜バイパスが西梶返三差路まで接続された後に造られた。このため店舗への出入りに関して後述するような問題点を抱えることになっている。

・同一敷地内に隣接して岩崎チェーン宇部琴芝店が店舗を構えている。その間にクリーニング取次店がある。それぞれ入口は完全に異なるが駐車場はアルクと共用している。他の独立した店舗として、アルク店舗の建屋に含まれ独立したスペースに3Q-cutが営業している。また、岩崎チェーン店舗の二輪駐車スペース側に宝くじ売場がある。後述するフラワーショップの左側に隣接して山口銀行のATMが設置されている。

・店舗内にはいくつかの専門店が入っている。以下、記事制作時現在のものを示す。カッコ内は同じ場所に以前あった専門店。屋号は調べていない。
リッチモンドベーカリー、スイーツ(豆腐屋)(2018年2月閉店)、フラワーショップ、リペアジャパン、鶏唐揚げ
このうちパン屋だけは入口よりやや奥にあり、午後8時以降は店員が居なくなり会計はアルクのレジを通す形になる。他の専門店は定刻に閉店される。また、正面右側入口にある専門店は入れ替わりが激しく、スイーツの店となっていたが暫くして閉店しアルク店舗が一部の商品を置いていた。2018年7月まで閉鎖され、同月よりヘアカラー専門店が改装オープンする予定である。(2018/7/21)

・他の惣菜を扱うスーパー同様、店舗で調理を行い独自の惣菜セットを提供している。これらは当日中に売り切る必要があるため、定刻になると割引シールが貼られる。平日は概ね午後6時半頃、土日はそれより30分程度遅く始まるようである。この割引シールを目当てに買い物時刻を調整する客が多く、店員がシールを貼るのを待っている客もある。以前は半額シールだったが、2年くらい前から最初に2割引き、最後に4割引きシールを貼る形態に変更された。[c4]

・2014年1月よりアルク恩田店が店舗改装により閉店していたが、同年8月28日に改装オープンした。これを記念して恩田店、琴芝店、西岐波店、南浜店の4店限定で特別チラシが打たれている。[c2]恩田店再開後も琴芝店の客数にそれほど変化が感じられないことから、恩田店の改装中に同店を利用していた買い物客が琴芝店のみに流れていたとは言えないようである。

・車での店舗出入りは市道北琴芝鍋倉町線しかなく、市道の中央分離帯が店舗駐車場の出入口に正対せず真締川へ寄った側で切られているため出入りが非常にしづらい。例えば鍋倉方面から訪れる場合と北琴芝方面へ退出する場合、入口から離れた場所でUターンするような形での入退出となる。特に北琴芝方面へ行く場合は鍋倉方向へ10m程度進んでUターンするのだが、この場所に押しボタン式信号機(非連動)があるためにたった一人の横断歩行者のために上下線や店舗から退出する車がロック状態になることが頻繁に起きる。
この不適切な中央分離帯の仕様は、先に市道整備された後やや遅れて店舗が造られたことに起因する。多くの買い物客が不便を感じているのだが、中央分離帯の位置変更などの計画はない。[c3]
市道の自歩道は通行人が極めて多く、入退出する車との交錯防止のため夜間を除いてガードマンが歩道部に立って交通整理を行っていた。しかし近年では出入口ではなく場内での誘導を行っている。。

・歩行者や自転車であれば、店舗裏側の出入口を介して県総合庁舎側からも通行できる。特に市役所方面から店舗へ向かうには琴芝通りか真締川東通りまで迂回する以外ないため歩行者と自転車の往来需要は高い。店舗の裏手は西沢住宅の宅内道路があるため、車で出入りできる通路の設置メドは立っていない。市道栄町線の終点を北側へ延長し総合庁舎前T字路を交差点にする都市計画道路琴芝宇部港線が策定されているが、実現の可能性はまだ当分先のことと思われる。[c5]
出典および編集追記:

c1.「アルク琴芝店|店舗一覧|店舗案内|株式会社丸久

c2. 2014年8月28日の特売チラシ(表面・裏面)(リンク切れ)

c3. 中央分離帯位置の変更には計画平面図、縦断図、保安計画図など多くの書類提出と認可が求められ、改変工事に係る費用はすべて受益者負担となるためである。店舗駐車場の一部が都市計画道路にかかることも原因にあるかも知れない。

c4. 2014年9月下旬より惣菜や弁当類は4割引きシールから3割引きに変更され、午後3時以降に製造された惣菜は割引対象外となった。ただし寿司類など日持ちのしない弁当類などは現在でも一定時刻を過ぎれば半額シールが貼られる。

c5. 2015年後半に総合庁舎前T字路に面する慶進高校の木造倉庫と校舎が壊されたのは都市計画道路によるものではなく単純な老朽化に伴う建替であった。ただし続いて建て替えられたコンクリート校舎は都市計画道路に対して適正にセットバックしている。
《 琴芝通り交差点 》
記事作成日:2015/8/3
本路線が市道琴芝通り南京納川津線長いので以下本項目では琴芝通りと略記
と交差する地点である。本路線から終点側に向かって撮影。


琴芝通りは市街地から近傍の緩い丘陵部を尾根伝いに進んでいる。したがって本路線は起点側・終点側のどちらから進んでも琴芝通りを横切る場所が小さな最高地点となっている。この現象は一つ北側を通る工学部通りでも同様になっている。

琴芝通りは昔からある著名な通りで交通量も多いので、後からできた本路線は4車線で琴芝通りを上回る交通量をもちながら、琴芝通りの交通力量は本路線に対して意外に強い。また、琴芝通りの信号は上下線が時間差となっているので、本路線では待ちきれずフライング発進しかける車が目立つ。

本路線を起点側から進んだとき、自歩道で少し琴芝通り側へ左折したところに昔の道の取り付け部分がある。

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