市道助田平原線

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記事作成日:2015/5/25
最終編集日:2024/3/24
市道助田平原線は、国道190号中通踏切の手前から分岐し、居能駅前を通って平原交差点を経由し市道藤曲厚東川線に至る認定市道名である。
写真は居能駅付近。


現在の経路を地理院地図に重ね描きした画像を示す。は起点、矢印は終点を表している。
経路のGeoJSONデータは こちら


国道は本路線の起点で軽く屈曲しており、鍋倉方面へ向かう車が乗り入れるのは容易だが、終点側から走って国道へ右折合流するのは時間帯によっては甚だ困難である。この接続状況の制約のためか、本路線の起点から居能駅あたりまでの交通量はそれほど多くはない。

道路の仕様は後述する終点付近を除いてセンターラインの付属する対面交通である。歩道は居能駅付近まではあまり整備されていない。車道の仕様も対面交通規格とは言え幅員が狭く線形も悪い。
居能郵便局前を過ぎると対面交通ながら幅員が若干広がり両側に幅の広い自歩道が付属する。この区間の交通量は多いが、歩行者も自転車も安全に通行できる。沿線にある藤山中学校の登下校路の兼ね合いもあってのことだろう。

交通の流れは平原交差点までである。大方の車はここで右左折する。ただし本路線の経路としては交差点を過ぎて市営住宅第4・5平和荘の前のT字路までとなっている。この区間の車両通行制限はないが、普通車の離合も不可能な狭隘区間となっている。
《 歴史 》
本路線のすぐ東側を昔からの道とされる上町通りが通じている。昭和12年度の宇部市街図にも既に両方の道が掲載されていることから、元となった道は早くから存在していたようである。市街図に記載はないが西海岸通りと呼ばれていて踏切名にその名が残っている。西海岸通りの呼称は昭和中期あたりまでは使われていたと思われるものの現在ではまったく耳にしない。
東海岸通りは認定市道名として現役である

上町通りがありながら並行して一本海側にこの道を造ったのは、開作によって居住域が拡がったこと、上町通りは道幅が狭く重交通に適さないため大型の輸送トラックが通行可能な道が求められていたためだろう。実際、本路線が栄川にさしかかる手前に旧弥生町にあった企業による共同管理の弥生道路が接続されている。
《 個人的関わり 》
居能方面には親戚や知り合いが皆無で、幼少期から親父の運転する車でも鉄道でも居能を訪れたことがない。本路線を初めて通ったのは恐らく現在の上条にあった家庭教師の生徒宅への往路だろう。

現在でも車で本路線を通行したのは数えるほどしかない。自転車でも居能駅までは道路状況が悪い割に交通量が多いので、上町通りなど別の経路を利用しこの区間を通ることは殆どない。
起点から終点までを辿った全線レポート。全2巻。
連載記事: 市道助田平原線【1】
出典および編集追記:

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