市道東汐土手線・横話

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ここでは市道東汐土手線の派生的記事をまとめて収録している。
なお、一連の派生記事は(更新履歴での案内は行わなかったが)総括記事や時系列記事に先立って早期に作成済みなので、現在は状況が異なっている可能性がある。
《 栄川第2踏切 》
現地撮影日:2014/1/28
記事公開日:2014/9/7
藤曲浦漁港の管理する波止場へ向かう本路線の途中に栄川第2踏切がある。
写真は本路線の起点側から撮影している。


終点側から撮影。警報機鳴動中である。
警報機のすぐ横に踏切ありと大型車両通行不可の標識が出ている。
ここでいきなり一連の標識を見せられても意味がないと思うのだが…


面白いことにこの大型車輌通行不可の表示板は、起点側から見える位置にも設置されている。


本編でも述べたように、この市道の起点へ行く方法はこの踏切を渡る経路以外にないので、起点側のこの標識はまるで無意味である。もしかすると以前は協和発酵側から漁港に到達する経路があったのかも知れない。

鉄道部門にまで入り込む話になるが、この踏切の西側には宇部電気鐵道時代に花河内停留場が存在していたことが知られる。この停留場は昭和13年には廃止されている。[1]現地付近には駅らしき痕跡は何もない。
この踏切の角地に石碑っぽく見える石がある。民家の敷地に置かれているので単純な庭石かも知れず写真は省略している。
出典および編集追記:

1.「Wikipedia - 宇部線|歴史|宇部電気鉄道」による。
《 旧宇部線の踏切標示 》
現地撮影日:2010/1/24
記事公開日:2014/9/7
本路線を国道側から進むことで途中に奇妙な標識の存在に気付く。


通常タイプとは異なる「踏切 とまれ」の標識だ。
しかも首を傾げてしまうのは踏切と表示していながら何処にも線路が存在しない点である。幅広の道が交わっているだけだ。


およそ推察されるように、かつては本当に踏切が存在していた。どのような形態だったか私は知らないが、現役の第4種踏切のような感じだろう。
線路を撤去し進入路として転用された後、恐らくはJRの任意で設置されたものである。


列車は来ないもののホームセンターへ出入りする車と市道を通る車との交錯は充分あり得る。公安の一旦停止標識は通路側に設置されているので、ホームセンター通路を利用する車に停止義務が求められている。しかし事故防止のため市道側に向けても注意喚起するために設置されたのだろう。
以前はどういう名称の踏切があったかはまったく分からない。
《 造船所の古い看板 》
この踏切に接して古めかしい石柱が並んでおり、一部に酷く錆び付いた造船所の銘板が置かれている。


亀石屋造船所と読み取れる。私的物件だろうが歴史的に見ても貴重なものではないだろうか。


旧藤山村時代は廻船で栄えた歴史があり、宇部村は元より床波方面まで漁業権を持っていた。造船技術も極めて高く、初代の木造だった榮橋琴川橋は彼らの技術によって造られている。現在では廻船はすっかり廃れてしまったが、造船所はこの記事を作成する時点でなお存在している。
《 鍋倉交差点への正しい出方 》
現地撮影日:2011/7/2
記事公開日:2013/10/10
本路線は鍋倉交差点付近を掠めるように横切っている。このような市道を経て国道などの大通りに出る場合、状況によってはどの信号に従って行動すれば良いか迷う場合がある。
同様な構造の道はこの他にいくらでもあると思う。本路線が特に問題となるのは市営住宅の住民が国道へ出る際に頻繁に利用すること、近年の鍋倉交差点改良で市道の接続形態が以前とは異なる形に変化したからだ。
実際に交差点へ向かって出る場合を想定して説明しよう。

終点側から進んだとき、市道助田鍋倉線との分岐を過ぎて直進する。この区間は以前と変化はない。


国道接続部付近は官民境界に縁石が埋め込まれた。また、一旦停止のペイントが横書きの「止マレ」から新タイプの縦書き「止まれ」に上書きされた。
横書きの「止マレ」は最終的にすべて消滅するはず


停止線付近に舗装を新しく擦り付けた痕跡が見えるだろう。
この部分にも歩道との境目に埋め込み型ブロックが施工された。以前はブロックがなく、産業道路へ出るとき大きく左側へ内回り可能だった。


鍋倉交差点を背にして撮影。市道は国道190号に対して斜めに交わっている。しかし歩道部分まで出れば車の往来は一応視認しやすい。


国道側から撮影すると、産業道路側の歩道が異様に幅広いことに気付く。


この部分も交差点改良の対象となった。
以前はこの幅広な歩道部分がなく、市道小串通り鍋倉線に向かって擦り付けられていた。


したがって市道から産業道路へ左折したいとき、国道の鍋倉交差点にまったく影響されることなく曲がれていたのである。ところがここを全部歩道敷に割り当てて通れなくしてしまったので、ここから出る車は一旦国道側に出るような形になった。
以前は奥に見えるゼブラペイントがここまで続いていたと思う

この場所を地図で切り出してみた。
広い歩道部分を通れていたので、赤紫色の経路のように鍋倉交差点へ出ることなく産業道路側へ左折できていた。


当初、ここから正しい交通法規に則って産業道路側へ曲がるのにどうすれば良いものか分からなかった。どの信号に従っても違反になりそうな気がしたのである。
国道へ接続されているので、順当に行くなら国道の信号が青になってから進出すべきだろう。市道の接続部へ差し掛かったときから国道が青信号なら問題はないが、夕刻時は国道の交通が極めて重くなかなか安全に出られない。産業道路の方へ左折するにしても国道を走る車の中には直前でウィンカーを出すドライバーがあるので、勝手に国道を直進と判断して出ると危ない目に遭う。

市道の接続状況は以前より明瞭にはなったが、交通法規としては分かりづらくなった。特に産業道路へ左折する場合、以前なら国道に出る必要がないので産業道路の終点付近を利用して加速しつつ合流できたのである。
この不透明な状況を嫌気して、赤線で示したような市道助田鍋倉線の終点付近から異常な狭隘区間を通る通行需要が生じた。

この件について、ある方が宇部警察署に照会して回答を頂いている。ここはすぐに答を提示せずクイズ形式にしてみようか。
退出方法として次の3通りを提示しよう。
(1) 国道190号の信号が青のときに限り、右方向からやって来る車の流れに注意して発進できる。
(2) 産業道路の信号が青のときに限り、国道190号の信号待ちの車の前を通って発進できる。
(3) どちらの信号にもまったく無関係に安全に注意して発進できる。
さて、3つのうちのどれでしょう?
正解は以下のボタンをクリックして欲しい。


鍋倉市営住宅を訪れ、なおかつ鍋倉交差点方面へ退出するようなことがあれば参考になるだろう。

そうは言うものの、いくら公安が認めようが国道を走る一般ドライバーからは奇特に映るのは避けられない。鍋倉交差点の赤信号で停まっている国道車両の前方に出て、頭上の赤信号を無視して右折する形になるからである。かと言って車の鼻先だけのぞけておいて、青信号になったのを見て先頭に出ようとすると信号待ちの車と競合してむしろ危ないかも知れない。

この辺の状況がどうにも気持ち悪い市営住宅在住者および来訪者は、市道助田鍋倉線の狭隘区間を抜けて左折している。認定市道なので通行は可能だが、極度に狭く車の状態は保障されないので自己責任である。
私自身も今まで数回通っている
出典および編集追記:

1.鍋倉市営住宅の一住民が交差点の改良後、本件に関して産業道路および国道への正しい退出方法について照会したときの回答である。直接私が公安に照会したわけではなく、本編に記述した通りに運用した結果について保証できないので留意されたい。

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