カップ麺の蓋

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項目記述日:2021/5/29
最終編集日:2022/10/10
ここでは、エキゾチックな集積物の一つであるカップ麺の蓋について記述する。
写真は集積していた蓋を調べようと全数を床に拡げかけたときの映像。
あまりにも枚数が多すぎて全部拡げて数えるのを断念している


収集物と言っても食した後のカップ麺の蓋をそのまま保管しているに過ぎず、一般的なコレクションのように代価を支払ったり他人から譲ってもらうなどして入手したものは一つもない。捨てずに溜め込んでいるだけなので集積物と言った方が正しい。
《 集積を始めた背景 》
集積はこの記事の最終編集日を基準に10年以上前から始まっている。ただし何がキッカケで集積を始めたのかは自分のことながら未だに分かっていない。正確な期日も分からない。

大学時代に吉田キャンパスから近くにある深夜営業の店パコールができたとき、エースコックの激辛カップ麺を何度も買いに行っていながらそのカップ麺の蓋は手元にない。その後もカップ麺の話題が日記やブログで現れないことから、集め出したのは社会人になって元の会社を退職してからではないかと推測される。
《 集積の基準 》
自分で購入し食したカップ麺の蓋が対象で、人からもらったものは一つもない。また、以下のようなカップ麺は買わなかったり買っても蓋を保存していない。
(1) 初代日清カップヌードル以下の蓋サイズのもの。
(2) 好みのタイプでない味のもの。
(3) 蓋がビニール製のもの。
(4) 汁なしタイプのもの。
(5) コンビニ限定で販売されているもの。
(6) 高額なカップ麺。
初代日清カップヌードル以下の蓋のものを対象外にしているのは、蓋が小さくて保守性が悪くデザイン面でも特に見るべきものがないからである。このタイプの蓋にはしばしば後入れの唐辛子などの小袋が粘着テープで貼られており綺麗に剥がすのが困難である。容器が紙製のもの(カップスターなど)にこの蓋サイズのものが多いが、購入して食しても蓋は捨てている。ミニカップヌードルは割高なので商品自体を購入しない。

味の好みも重要である。カップ麺に限らずタコやイカといったシーフードが嫌い(ただしたこ焼きは例外)なので、シーフード系は購入しない。同じ理由でちゃんぽんのカップ麺も購入しないため、これらの蓋は恐らく一枚も存在しない。近年は激辛系は元より辛口タイプの食品を食べると胃が悪くなるので新規には買わなくなった。同様にノンフライ麺も味があまり好きになれないため、こちらも新規には買わなくなっている。

デザインが施されたビニール製の包装が蓋代わりになっているものも保守性が悪いため、買って食べることはしても収集しない。種類としてはカップ焼きそば、ラーメンのメーカーとしては徳島製麺のカップ麺に顕著である。同じ理由で、近年よく売られている汁無しうどん・ラーメンは、蓋の湯切り孔を空けることになるため収集していない。ただし比較的最近のこと一つだけ例外が出てきた。

カップ麺に限らずコンビニ限定で卸している商品は無数にある。それらは収集以前に購入対象とならない。理由はコンビニが嫌いで買い物することが殆どないからである。
コンビニが嫌いなのには明確な理由がある…コンビニエンスストアの項目で記述している

近年、一つ400円近くするいろいろな味の高級カップ麺が増え始めた。日本全国の味めぐりをテーマにしたものや著名なラーメン店の味を踏襲したものが多数売られ始めている。食べてみたい気持ちはもの凄くある。しかし高い上にかなりの種類があって、一旦買い始めると間違いなくコンプしたくなるだろう。カップ麺の蓋如きをモチベーションに数千円もかける気はなく今のところ見送っている。

個人的には一つのカップ麺に支払える最大額は300円までである。それを超えると高いと感じる。さすがにカップ麺如きに400円も払うのなら、もうあと半分くらい足して職人の作った熱々で美味しいラーメンをお店で食べた方が良いという判断になる。
【 収集のための処理 】
新発売やデザイン刷新などで手元にないカップ麺を買ったときは、蓋を確保するために通常よりも丁寧に扱う。
蓋は熱を逃しにくいアルミ蒸着となっていて無造作に剥がすと破れることがあるので、通常に食した後丁寧に蓋を取り除きティッシュで水滴を拭き取る。


この処理をして台所の仮置き場で暫く放置し、完全に乾いて平坦になったら収納用のバッグへ詰め込む。このとき既にストックされている蓋と重複したものがないかチェックする。同じものがあれば状態の良い方を残して重複分は捨てる。ただしまったく同一のメーカーと味であってもキャンペーンなどでパッケージの一部が少しでも違っていれば、異なるものとして集めている。

カップ麺の蓋を集めているなど日常生活の会話で話題に上ることなどおよそあり得ない。後述するように、精々人物名の特定できないブログでネタ話にする程度であった。2020年11月にFBで「エキゾチックな収集物その1・カップ麺の蓋」を公開したところ松田氏の目に留まり「にんげんのGO!」総集編の題材として放映されるに至った。
《 メディアによる紹介 》
宇部マニアックスによるカップ麺の蓋収集は、山口ケーブルビジョン「にんげんのGO!」2020年総まとめ(放映は2021年)において、アーケードヒストリーのアコーディオン奏者上田さんハッセーと共に、各人の集めているものを披露するコーナーで紹介された。
写真は持参したカップ麺の蓋をテーブルの上に拡げているシーン。


「何故カップ麺の蓋を集めようという気になったのか?」という問いについては答えられなかったものの、集めている事実をカミングアウトする動機についてはハッセーの袋ラーメンのパッケージ収集を知ったからと話している。この事実は番組内で「コレクターの連鎖」として紹介されている。


実際この通りで、当初は「こんな変なモノを集めているなんて分かったら宇部マニさんの変人っぷりが加速してしまう」と考えて秘密裏に収集だけ続けていた。その後、思いがけないことからハッセーが即席めんの袋を丁寧に切り開いて収集していることを知り、このようなエキゾチックな収集を行っている人は意外に多いのかも知れないと考え直している。

番組ではいつから続けていたか分からないし、何枚有るかも数えていないと語った。放映が決まったとき、私は手元のコレクションを取りだしてきて部屋に拡げたもののすぐ断念した。全部床に拡げきれないほど沢山あったのである。番組編成にあたって撮影に使うからということで、私はそれらを袋に入れて松田氏に託した。

番組で紹介されている通り、この膨大な集積物は真実ちゃんによって解析された。彼女はカップ麺の枚数を数え上げただけではなく、メーカーや味、うどんやそばでカテゴリ分類してそれぞれの枚数をカウントしている。この結果はグラフ化され紹介された。


真実ちゃんによる味分類の枚数から、宇部マニさんは担々麺が結構好きらしいという解析結果が出されている。


全くその通りで、如何にも私は担々麺が好きで過去には頻繁に買っていた。


担々麺が多いのは、過去には生卵を落としてお湯を注ぐ食べ方を多用していたことに依る。ただし体質の変化から生卵が(お湯を注ぐだけでは白身が充分に固まらないせいか)食べられなくなり、このため最近は担々麺の購入頻度は落ち込んでいる。

番組の編成終了後、私が預けていたカップ麺はメーカー毎に紙袋へ区分され返却された。また、番組で使われたカップ麺の分類を示す円グラフを描いたボードは、真実ちゃんのサインが書かれた状態で紙袋と一緒に手元に戻ってきた。


仕事とは言え私ですら数えるのを断念した膨大なカップ麺の山を一枚ずつ分類しまとめあげてくれた真実ちゃんに深い愛♥を感じた野ウサギだった。
【 放映後の収集と解析 】
当然ながら放映後もカップ麺の蓋は新しいものが次々と追加されている。ただしそれを真実ちゃんが分類してくれたメーカー別の紙袋へ追加すると、放映前と放映後でどれが追加されたか分からなくなるので、現在のところ放映後に追加されるカップ麺の蓋は別のところにまとめて置いている。

番組で宇部マニさんは「10年くらいかけて集めてしまったのかな」と語っていたが、正確な集積開始時期はなお不明にしても集め始めたのは2008年頃かそれ以前(即ち今から13年以上前)であることが判明した。この記事を書くにあたって過去に書いていたYahoo!ブログ(現在はamebaに移行処理済み)で「コラーゲン白湯麺とカップ麺の蓋(何)」で数十枚ものカップ麺の蓋を披露していたからである。

上記のブログ記事は2008年12月22日に作成されているが、更に遡って同年1月16日に「スーパー勝つ!プ?」という記事を書いており、この記事に写真を載せているカップ麺の蓋も恐らくストックされている。

パッケージに包まれて開封する前の状態で採取された最も初期のものは、2007年1月30日にブログ記事向けとして撮影したエースコックのこの商品であった。


合計480枚もあれば「宇部マニさんって毎日毎日カップ麺ばっかり食べてるんだ」って思われそうだが、枚数に呼応する以上の年月をもって集積されていたわけである。放映後の追加分が20枚以上あるので、カップ麺の蓋の集積は既に500枚を超えている。
《 最近の状況 》
お湯を注いだ後、湯切りするタイプのカップ麺は湯切り口を開けなければならず蓋が変形するため、収集以前に購入の対象外であった。しかし日清のチキンラーメンベースの麺でナポリタン味というものが出たとき、どうしても食べてみたくなった。蓋も取っておきたかったので、湯切り口を開けず、わざわざ最初に開封したところから(麺が流れ出ないように注意しながら)マグカップに湯切りしている。


日清の焼きそば系は、別途スープ粉末がついていて湯切りのお湯を使ってスープが作れるようになっている。このスープは普通の味だったが、肝心のナポリタンは今ひとつの味だった。しかしこれ以前に一つくらい湯切りタイプのうどんなどで蓋を保存しているものがあるかも知れない。

ちなみに最近は蓋を分類し保存するのが面倒で、新しくゲットしたカップ麺の蓋はカビが出ないように裏をよく拭いて乾かした後は適当に積んでいる。


キチンと整理すべきだが、以前その作業を手間暇かけて真実ちゃんがやってくれた。その封筒へ一緒くたにして入れるとまた種類別に数え直さなければならず、そのせいもあって作業が滞っている。

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