かるたいかい

遊びインデックスに戻る

記事作成日:2019/1/28
最終編集日:2020/12/24
かるたいかいとは、かつて毎年1月および5月の連休近くなどに開催されていたカルタを使った遊びを含む一連イベントの勝手呼称である。
写真は2018年1月開催時の状況。


上の写真だけでもおよその内容が推察されると思われる。このイベントの特異性と発展性を見出し、当サイトの管理人は5年以上前からレギュラーとして参加している。記事化は2019年第一回目の大会終了後に作成されている。なお、プライベートな部分も含まれるのでこの総括記事では該当箇所を曖昧な表記に変えている。
《 概要 》
主催者は、かつて存在していた地域SNS「うべっちゃ」のメンバーであるBetty♪(ハンドルネームで以下敬称略)である。イベントはこれまで開催されたうちではすべてBetty♪宅で行われている。Betty♪自身はこのイベントのことを「かるた会」ないしは後述するようなプレー形態により「まぜこぜかるた」のように呼んでいるが、当サイトでは上記のような勝手呼称で紹介している。開催の歴史的背景から参加者はうべっちゃ時代のメンバーが多いが、イベント告知は一般公募されており誰でも参加可能。
【 歴史 】
Betty♪宅を開催地とした年始めのかるた会が開催されたのは2014年の1月が最初である。それ以前にBetty♪宅でのイベントは2012年のゴールデンウィークの例があるが、まだうべっちゃが存続していた時期のことでありかるた取りの写真は出て来ない。

うべっちゃの廃止は2014年3月末だったので、初回の開催はうべっちゃ上でBetty♪によりイベント案内されたと思われる。このときの開催内容は新年会としての百人一首だった。実際、オーソドックスな百人一首を行っている最中の写真がある。


百人一首を開催するという旨のアナウンスがあったせいか、参加者の中に自前のかるたを持って来られた方があった。あらかじめ案内があったのかは分からないが、興味深いことにこの時点で複数種のかるたを混合して同時進行している。このとき使用されたのは「山口県の名所かるた」「介護かるた」「郷土かるた(詳細不明)」の3種だった。


異種のかるたを混ぜて同時進行しようというのが一体誰の発案であったかは分からない。一般にかるたは五十音を元に制作されていて1セット50枚なので、百人一首に比べると枚数は半分である。2014年は参加人数が比較的多かったため、一人当たりの取り札を多くし相応に難易度も上げるために混合しようということになったのかも知れない。いずれにしてもこれが異種混合かるたの黎明期である。

2014年のかるた会が活況裏に終了したこと、異種混合かるたが通常のかるた取りに比べて異次元の興奮を呼ぶ要素があったことから、2015年の年明け開催時にはBetty♪自身により3種のかるたが追加された。


「美ら海かるた」「いじわるばあさんかるた」「四字熟語かるた」はいずれもBetty♪自身により購入されたもので、以後この3種は定番的に使用されることとなった。

うべっちゃが閉鎖された後はメンバー全員がFacebook(以下FBと略記)に移行したので、その後の開催案内はFBで行われるようになった。更に2018年開催時までに「言葉遊びかるた」「だるまちゃんかるた」「沖縄の言葉かるた」「100階建ての家かるた」が追加購入され、適宜混合されることとなった。

開催の案内や会場の設営、昼食の手配やティータイムの菓子などはすべてBetty♪により行われる。1月の開催は遅くとも前月までに開催日候補が提示される。遠方在住者で宇部に戻ってくるメンバーが参加できるように調整されることも多い。告知は開催日が決定したときと、開催日の前週に2度行われる。会合自体は午前から行われるが、メインイベントとなる異種混合かるたは参加メンバーが最も多い午後の部一番に行われる。情報伝達の効果を上げるため、当サイトの管理者により(FBページではなく個人アカウント経由で)再度告知されることもある。
【 奇妙な呼称の由来 】
FBで案内するようになる以前からこのイベントを「かるたいかい」と呼んでいた。この一風奇妙で訳のわからない呼称はおよそ想像つくように「カルタ会」と「かるた大会」の混合語と説明されているが、実は今から数十年も前の学生時代から内輪的に話されていた短縮言語に由来するというのが正解である。すべて平かなで表記するのは「カルタ」「大会」という2語ではなく1語であることに依る。
《 標準的な遊び方 》
以下、2018年よりほぼ系統化された一般的ルールを述べる。なお、ここでは実際にBetty♪宅で使用されたかるたを例示しているが、同じルールで異なる種のかるたを複数用意することで応用できる。
【 準備 】
まず取り札を拡げられる充分に広いスペースを確保する。一般にかるた取りは床へ地べたに座って行うものなので、冬場は寒くないようにホットカーペットを敷いた上で行う。

次に使用するかるたを選定する。参加人数は4人以上となっていて、人数の多寡に応じて五十音のかるたを3〜5セット選ぶ。手分けして取り札を表向きにしてランダムにばら撒く。取り札の決め手となる丸文字部分が見えるようにするのが望ましいが、選定セット数が多い場合は他の札の下敷きとなってしまうものが若干でてくるのはやむを得ない。

中身を出して空になったかるたの箱を利用し、読み札を大まかに参加者で均等配分する。この読み札も選定セットすべての読み札を混ぜた上で割り振る。これとは別に読み終わった札を溜めておく容れ物を用意する。所要時間の目安を把握しておくため、開始時刻を覚えておくと良い。
【 試合開始 】
ジャンケンで読み札の読み上げを行う順番を決める。一番勝った人から行い、十枚程度読んだらジャンケンの二番目に勝った人が同様に読み上げを行い…以下同じ方向へ回るものとする。読み上げを行う人は、箱に入れられた読み札からランダムに選ばなければならず、場を見回してお目当ての札の当たりをつけた上で読み札を読んではならないが、およそ枚数が多いためそのような余裕などないのが普通である。したがって読み手は札を読み終わった後で場から取り札を探すこととなるため、他のメンバーに比べてハンディを負うこととなる。

読み上げは単に読み札に書かれている内容だけを読むのが標準的だが、試合開始直後は場に数百枚の取り札がひしめき合っており全員で鵜の目鷹の目で探しても見つかるまで数秒かかることが多い。難易度を下げるために最初に「だるまちゃん」や「美ら海」など、かるたの種類を明言することもある。逆に終盤戦で取り札が少なくなってきたら、かるたの種を明言しないどころか読み札に書かれている内容もわざと中途まで読み上げ引っ掛けを誘うこともある。

取り札の取得ルールは一般的なかるたと同様で、読み札と正確に対応する取り札を手で押さえることにより成立する。読み手が読み札の内容をすべて読み終わる前にアクションを起こして構わない。2人以上が同じ札を押さえた場合、下になっている手の人がその札を取得できる。言うまでもなく押さえた札は読み札と正確に対応するものでなければならず、冒頭のひらかなが同じでも異種の取り札を触ってしまった場合はお手つきとなる。お手つきとなった人は、次の読み上げ1回分は休みとなる。

開始直後は場に散らばる取り札があまりに多いため、一部の札が重なっていることが多い。取り札が別の札の下になっているかも知れない場合、確認するために上に重なっている札を動かすのはお手つきのペナルティーとはならない。もっとも丸文字の平かなが隠れていようが平気で取りに行く参加者も居る。

獲得した取り札は自分の箱の中へ入れる。読み手が読み終えた札は容れ物へ入れて次の読み手へ渡す。


稀に読み上げた札と丸文字が一致するが、異種の取り札しか場に存在していない事態が起きる。これは既に読み上げられた同じ丸文字の札を誰かが誤って取得したのが原因である。この場合一旦タイムがかかり、各自が同じ丸文字の取り札をチェックする。誤った札を取得していた参加者は、異種の取り札しか場にないことを指摘した参加者にその札を渡すこととなっている。
看過されたままプレーが続いていたためお手つきの休みペナルティーはない

最後の札まで取り終えたら試合終了、各自が取り札をカウントする。
もっとも一枚二枚を争う緊迫した試合でもなければ、単に札を積み重ねてその高さを比較することも多い。


およそ想像できるように序盤の進行速度が一番遅く、取り札が減っていくにつれて展開が速くなる。所要時間は参加人数とかるたの種類にも依るが、5人参加で5種混合状態で1時間半以上かかる。
《 札をたくさん取るコツ 》
午前中の部で百人一首が行われることもある。百人一首では上の句・下の句の対応と記憶力、最初の一文字による決め手札の位置情報などが鍵を握るので、沢山の句をあらかじめ知っておけばそれだけで優位に立てる。他方、複数種混合で行われるかるたいかいでは読み札を覚えても殆ど効果はなく、別の作戦が必要になる。

当サイトの管理者である私は百人一首では殆ど札が取れないのに対し、かるたいかいでは毎回首位を守っている。Betty♪はトップの座から引きずり下ろす強豪参加者を求めている。迅速に札をはたくことは殆どなく、見つけたことだけ宣言してアクションを起こさないことがある。宣言後に3秒のカウントダウンを行う間にも誰も札を見つけられず自分で取る場面もあった。一体どうやって読み札に対応する取り札を見つけているのか不思議がられているようなので、そのコツを以下に記述する。別に種明かししているわけでもないのだが、次回のかるたいかいに向けて強化したい方だけが読めるように既定で非表示にしておいた。

注意以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。

言うまでもなく一連の記述は、Betty♪宅を離れてアジトで行っているので、手元にはかるた類を撮影した映像以外の情報はない。それでもなお一部始終かるたいかいで起きた事象と札の情報などをこうやって記述できているので、最近もしかして視覚情報からの記憶などが異常と言える状況なのかもと若干心配になっている。[1]初めて参加する方々が不利になっては申し訳ないので、次回の開催時では私の読み上げ札の枚数に大幅なハンディを付けることを提案する。
《 当サイトとの関係 》
前述のように、このイベントにはレギュラーとして参加している。また、2018年1月度開催時にうべっちゃの後継団体であった「うべ地域SNS研究会」より郷土かるた開発を行うべく残余金を開発資金に充てて欲しい旨の依頼を受けている。


これを受けて「宇部マニかるた製作プロジェクト」なるFBページを設置すると共に、既存の郷土かるたに関する情報収集と新規の札作成に必要な俳句の作成に取り掛かった。しかし五十音に対応する郷土題材を読み込んだ俳句を造る作業が難航し、現在も中途状態にある。試作品を数セット作って配布し、実際に使用した上で最終的な作品を作りたいものだが、スケジュールは確約できない。パッケージ化された折りの箱に記載される模範俳句については既に確定している。[2]
《 その他の情報 》
ルールが簡単であり人数が増えてもかるたの種別を増やすことでアレンジが利くので、子ども向けのイベントとして開催することが可能である。Betty♪宅では実際にFB経由で案内されるかるたいかいの他に、うべ探検博覧会のキッズ部門で子どもたちを相手に同種の「混ぜこぜかるた」を開催している。
《 近年の変化 》
毎年かならず行われていたかるたいかいだが、2020年は参加者が不足気味であることに加えて covid19 の影響で人々が集まること自体が忌避させるようになり一度も開催されなかった。この症例に対して充分な知見が得られるようになれば再開されるであろう。

本文では書かなかったが、かるたいかいには「混ぜこぜかるた取り」と坊主めくりが標準で含まれる。坊主めくりでは天皇家の姫や殿は虹色の畳「繧繝縁(うんげんべり」の札をめくれば特殊ルールが適用される。この「繧繝縁」の読みがなかなか覚えられず、メンバー間では「うんべんげり」や「うんげんげり」など亜種の読みが多発した。このことより「かるたいかいに於いては繧繝縁はどのように読むのも正しい」という意味不明な取り決めが交わされている。[3]

FBのタイムラインで幾度も記述している。本文中の注釈を最初に配置し、その後にFBへのリンクを記述している。
出典および編集追記:

1. 車や自転車で道を走ると、アスファルト路面が部分的に傷んでいて通過するとき不快な衝撃を感じることは多い。何度かそこを通過して衝撃を味わうと、その場所へ差し掛かる手前からそのことを思い出して自然に回避行動をとる。道路の窪みなど些末なものだが、記憶しようと努力する訳でもなく何となく頭に入っている同種の場所が市内でも無数にあることを話したとき、尋常ではないと言われたことがある。それが実のところ一般的にありがちなことなのか、それとも粘着的な記憶の為せる業なのかは判然としない。

2. 当サイトの2016年お知らせ履歴”「宇部マニかるた」を製作するかも?”と題して案内している。

3.「FBタイムライン|2020/12/23のつぶやき
【 FBアーカイブ 】
2019年の1月開催レポート。この総括記事を作成した前日に開催されている。
FBタイムライン: 2019年・第一回かるたいかい

2018年のゴールデンウィークに開催されたときのレポート。

2018年の1月開催レポート。
FBタイムライン: 2018年新春かるたいかい

2016年のゴールデンウィークに開催されたときのレポート。
FBタイムライン: 2016年・第2期かるたいかい

ホームに戻る