物件の調査と撮影時期に関する行動方針

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記事作成日:2019/6/30
最終編集日:2019/8/24
ここでは、各物件の調査や既に知られている物件の再撮影を行うにあたって最大の成果が得られるような時期や環境の選定に関する個人的な行動方針をまとめている。当サイト管理者の個人的方針であるので、同様に振る舞うことを推奨するものではない。参考程度にとどめておいて頂きたい。
《 季節に関する行動方針 》
すべての物件には、踏査や撮影を行うのに適した時期や環境が存在すると考えている。時期を選ぶことで踏査の負担を軽減し、撮影を行う場合は対象物の分かりやすい映像を取得する助けとなる。

以下に年間の季節に応じた行動方針の例を挙げる。行動方針に記載された案件が優先されるだけであってその他の踏査や再撮影を行わないというわけではない。月や上旬下旬の時期も目安であり、気候の状況によって変動し得る。

時期行動方針
1月〜4月下旬藪漕ぎを要する物件、廃物件。
4月下旬〜5月上旬登山、山野に関する物件。
5月上旬〜6月中旬自転車で到達可能な物件。
6月中旬〜7月中旬自転車での近場または車+歩行で到達可能な物件。
7月中旬〜7月下旬森と湖に親しむ旬間」スケジュールに従う。
8月上旬〜9月上旬なるべく外出しない。
9月上旬〜10月下旬自転車、車+歩行で到達可能な物件。
11月上旬〜12月下旬山野に関する物件。


・年が明けて4月下旬までは雑草が枯れているため、廃物件では年間を通じてもっとも概形を観察しやすくなる。再び草木が伸び始めるまでは藪漕ぎも容易である。この観点から言えば秋口から年末にかけても好適と思われるが、一部の雑草は冬が訪れてもしぶとく残っている。枯れた後も倒伏に至るまで期間を要するので、特に接近難易度の高い藪物件では再度草木が生え始める寸前の3月頃が最適となる。ただしイバラなど棘を隠し持った雑草比率の高い藪では枯れ果てることがないため、この時期に進攻を試みて無理だった場合には他のどの時期に訪れようがまず進行不能である。

・藪を漕ぐほどではないが、管理されない山道や山野を歩き回る場合は上記の藪漕ぎシーズンに加えて5月上旬頃まで可能となる。新規に芽吹いた草丈が低いためであるが、5月に入ると柔らかな葉を目当てにケムシが多くなる。急に暖かくなるなど気候の状況によっては5月入りを待たずに大発生することもある。目安として、踏査中に異なる2箇所で新緑の葉にケムシが観測されたなら、その日をもって山野を歩き回るシーズンは終了としている。ただし両側から草木が垂れ掛からない程度に幅の広い山道を歩く場合はこの限りではない。2019年は4月中旬からケムシの大発生が観測されたため半月程度早くシーズンオフとなった。

・梅雨入りしてからは自転車による長距離遠征や長時間の踏査はなるべく行わないようにする。不意の雨に見舞われやすいこと、光量不足では良い写真が期待できないこと、たとえ晴天であっても高温多湿であることが多く身体に負担がかかるのが理由である。このような環境下で疲労を溜めると、踏査中は問題なくても帰宅後に指湿疹の痒みが酷くなる場合がある。

・梅雨明けしてからは踏査に限らず一定時間以上屋外で過ごす場合は、かならず熱中症対策と紫外線対策を行う。年中行事となっている「森と湖に親しむ旬間」は対象を選んで参加するが、それ以外ではこの期間はできる限り長時間の屋外活動自体を避ける。梅雨入り以降は涼しくなるまで踏査活動が極端に低下する。この期間は身体を休めるか、屋内で記事制作を行うのが妥当と考えている。近年は極端に高温の日々が続くことが多く、無用な外出を避けるようアナウンスされることが多い。

・9月中旬以降に自転車で走行しても酷く汗をかかない程度の気温になったら、活動再開して身体を慣らし少しずつ距離や活動時間を伸ばす。ヤブ蚊やクモの巣が少なくなってきたら山野関連の踏査も再開する。いずれも気温と湿度の低下が絶対条件となる。体感的に寒いと感じられるようになるまでは熱中症対策に水分を携行し、日差しの状況に応じて紫外線対策も継続する。
【 例外的状況 】
以下のような物件は上記の標準スケジュールに依らず現地へ行くべきタイミングにおいて実行する。
(1) 読者の情報提供などによる未知の新規物件。
(2) 回答を要する物件に対する現地再調査。
(3) 期間を限った事象が発生している物件。(祭りやイベント等)
《 天候に関する行動方針 》
・青空が広がり光量も充分にある日は遠景の撮影に最適である。山岳、海浜、新緑の多い風景のうち過去に訪れたものの品位の劣る画像しか手持ちがない場合に選定する。自転車で現地に向かう場合は、道中の順光による道路などの撮影も行っておく。山頂からのパノラマではあまり時間帯の影響を受けないが、特定の狭い物件を撮影する場合は太陽の位置は重要である。

・曇りがちで光量があまり期待できない日は日陰の多い山道や白岩公園のような山中にある遺構の撮影に向く。このような場所では日照が少ない方が被写界へ均等に光が回り影が目立たなくなって綺麗に写る。特に木々が垂れ掛かりところどころから木漏れ日が差し込むような山道では、日差しが強いと陰日向の濃淡が極端になり思った通りの映像が得られない。

・雨が降っている日は、予報で天候回復が確実視される場合や雨そのものが題材となる場合を除いて新規に物件の調査や撮影には出向かない。カメラのレンズに水滴が付くとそれだけで極端に画像品位が落ちる。また、エアコンの効いた車内や室内から出て高温多湿の屋外で撮影しようとすることで、レンズに曇りが発生しやすくなる。撮影中に降り始めた場合は、再訪が困難な場合を除いて撮影を中断し天候の良い日に再撮影する。

・雪が降り続いて相当な積雪量が観測されたなら、天候の回復を待って場所は限定せず積雪状態が分かる撮影を行う。これは西日本の積雪が少ない地域性により、雪の積もった市内の写真は何処であろうが稀少なことに依る。この扱いは期間限定の瞬ネタと同様である。

・風がやや強い日は自転車による遠征を避ける。また、厚東川を横断しての自転車通行もなるべく回避する。身体的負担が増大することと帽子を飛ばされる懸念による。殊にある程度の風が吹いている日に厚東川を横断する場合は、帽子が飛ばされないように対処する。目安としては、室内から観察して木々の葉が大きめに揺らいでいる日は自転車の使用は適さない。
【 現在は適用されなくなった行動方針 】
旧アジト(西梶返アパート)時代では、自転車による物件調査が多かった。労力を温存するため出来るだけ往路が向かい風となるように行き先を選定していた。山大病院通りを西に向かって走行するとき向かい風であれば当日から翌日の天気は晴れで安定し、追い風であれば翌日より天気が下り坂になる経験則が知られていた。このため特に行き先を決めていないが何処かで題材採取したい場合、天気が続くなら厚南方面など西の物件へ、下り坂に向かうなら床波や東岐波などに向かうことが多かった。現在は西梶返より引っ越したため適用されなくなった。
《 曜日や時間帯に関する行動方針 》
曜日や時間帯に依る行動方針では、特に該当する場合を避けて行動する方針がある。一般的ルールとしては、ある物件の調査や再撮影にあたって物件と直接関係がない被写体をできるだけ排除するのか逆に含めるようするのかに依る。

・学童の登下校路に近接して存在する物件では、下校時間帯となる午後3〜4時をできるだけ避ける。学童につきまとって撮影する変質者との誤解を避けること、危険な場所にある物件の場合に学童が真似をして近づいて事故に繋がるリスクを回避するためである。

・学校に近接する物件では、生徒が在校している時間帯を避ける。学校とは無関係な物件でも同様である。特定の生徒につきまとって撮影する変質者との誤解を避けること、疑義が差し挟まれれば生徒が報告し教諭が確認に向かうなど無用な手間を取らせてしまうためである。
実際に慶進校付近の里道を撮影していて教諭が確認しに来る事例があったため

・建設現場など変化が進行している物件の撮影は、できるだけ現場が動いていない日時を選択する。または全体を一望できる場所からズームで撮影する。ただしある程度の期間にわたって訪れている継続監視対象物件で、定点観察的に記録を取っていることが知られていると思われる場合は、作業の支障にならない場所から随時撮影を行う。
年間スケジュールの方針について初めて言及しているドキュメント。ホームページトップの「お知らせ」で掲載していた。
お知らせ履歴: 年間スケジュールについて

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