キャプチャ画像は Edge にてログイン状態におけるメニューに現れる OneDrive。
Microsoft アカウントを登録することで誰でも無償で5GBのストレージ領域を利用できる。初期には SkyDrive と呼ばれていた。有用性に気付いて早くにアカウント登録してホームページで表示したい画像の参照先として利用していた。当時は25GBまでの利用が可能で、OneDrive に移行してから上限が引き下げられた。別途対価を支払うことによりストレージ領域を拡張可能である。
以下では当サイトおよび個人的状況に限定して記述する。一般事項については[1]を参照。なお、この総括記事は2015年に最初の記事を作成した後、その後起こった諸々の変化を元に編集追記しているため一部に当時の古い記述が残っている。
《 初期の利用形態 》
OneDrive ではどのような拡張子のデータも保存可能である。初期には何処からでもアクセス可能なクラウドの特性を意識せず専らファイルのバックアップ先として利用していた。当時作成したフォルダや保存したファイルから、このホームページを立ち上げる以前から使っていたことが分かった。ホームページを作成した初期は無料で利用できるがバナー広告のつく geocities のレンタルスペースに展開していた。geocities は50MBが利用の上限なので、特に嵩張る画像ファイルはリサイズして HTML ファイルがあるのと同じディレクトリにアップロードしていた。現在ご覧になっているホームページの原形自体は存在していたが、公式に公開はされておらず名称も宇部マニアックスではなかったことは注意を要する。
やがてホームページの容量が50MB近くになり、新規に画像をアップロードすることができなくなった。郷土関連題材に特化したホームページに移行しようとする前の段階である。このため既に作成していたレトロな駄菓子関連の記事と写真を取り下げて容量を空けてから新しい記事をアップロードするなど、やりくりしながら運用していた。バナーのつかないホームページサービスを提供する会社はあったが、当時は有償サービスを利用する利用者が法人などの団体に限られ、個人の利用が殆どなく価格も非常に高かった。
(そういうサービスは既に存在していながら見つけ出せなかっただけの可能性もある)
ホームページで一番容量を食うのは画像データである。これを別の場所に置いて geocities には HTML ファイルや微細なアイコンのみ保存するようにすればもっと多くの記事を掲載できる。こうして思い付いたのが SkyDrive 時代から利用していたストレージスペースに画像を保存して外部リンクで参照する手法だった。
【 画像データ参照先としての利用 】
前述の通りストレージスペースは25MBまでの容量が確保されており、一部の写真バックアップでしか使っていなかったため充分に空いていた。ここに画像を保存し、画像が持つ外部リンクを IMG タグで埋め込めば表示できるのではと思った。果たしてその通りで、試験的に援用した IMG タグは正しくストレージスペースにある画像を表示した。例えばまだ採取されていないが将来的に撮影した画像を置き換えるときのプレースホルダーのリンクは以下の通りだった。
https://dteuba.dm2301.livefilestore.com/y2pXESqtCRhqgXjmGS1jKIWzv0p-5qIqa9Za6BnHsa18ydbm7dShMgLxZ7uzajdZDrsOlbYl90fdnr07gByS113bY0P1Z_I8X6zt9zQfjYXabs/placeholder.PNG?psid=1
まるで呪文のようなURLであり、サブドメインも数値が含まれている。他のいくつかの画像のリンクを参照したときも同様で、一定期間が経過した後は別のものになってしまうのではないかという懸念があった。この画像が HTML ファイルのあるのと同一のディレクトリにあれば元々のファイル名である placeholder.PNG だけで済む筈で、これほど長ければ埋め込むのに毎回コピー&ペーストで移さなければならないという問題もあった。ネット上に保存されている画像ファイルを含めた多くのファイルが固定されたURLをもつ。画像を表示させるのには同一サイトにある HTML ファイルに限定され、外部サイトから参照しても表示できなくなる制約は当時からあった。このシステムは後発の多くのホームページスペースで導入され、画像のURLが分かっていてもアドレスバーの直リンクではエラーとなり表示されない。これは自前で画像を用意せず、他サイトにある画像を勝手に自分のホームページに参照して表示させる行為を防止するためであった。
上記の外部リンクは、生成される都度変化した。ログイン・ログアウトの環境によっても異なるが、吐き出された外部リンクはどれも正しく機能した。更に HTML ファイルに埋め込んでも正しく表示され続けた。このことから geocities にある嵩張る画像を全部ストレージ領域に移して IMG タグで参照すれば、大幅にホームページスペースを節約できると考えた。
ストレージ領域にファイルやフォルダをアップロードするとき、公開範囲を設定することができることに気付いた。これを「公開されたリンク先は誰でも参照可能」にすることで他のサイトから参照できた。試験的に暫く運用してみたものの相当な期間が経っても画像は正しく表示され続けるので、URLがパーマネントな性質を持つものと推定した。フォルダは当サイトのカテゴリ分類に準じて作成されているが、フォルダの公開範囲を限定しているため個別の画像はホームページに表示できるが、当該フォルダにある画像すべてを一括ダウンロードすることはできない。
こうしてまずは新規に作成する記事の画像データをストレージ領域にアップロードし、IMGタグで参照する方法を採った。この記事を編集追記している現時点で当時作成されたIMG タグの殆どすべてが正しく画像を表示し続けている。呪文のように長いURLに不安はあったが、このまま geocities に HTML ファイルだけでも50MBを超えてしまうまでは安泰に使えるものと思われていた。
《 画像表示リンクの仕様変更 》
2015年6月中旬あたりから、作成された記事に従来方式で埋め込んだ画像が軒並み表示されなくなる現象が起きた。常盤公園の菖蒲園で撮影してきた花を掲載している花菖蒲ギャラリーに撮影してきた花の写真を追加する過程で、以前から公開している画像は正常に表示されるのに後から追加した画像だけ表示されなくなった。当初、追加の画像を編集するときリンクの記述を誤っているのではないかと考え、改めて画像リンクを出力させた。このリンクは最初に正常に表示される画像リンクは異なっていた。更新した記事をアップロードしたところオンラインでもローカルでも画像が正常に表示されるようになったので問題解決したと思われたものの、数時間が経過すると再び当該画像だけが表示されなくなっていた。
OneDrive に保存された画像のURLが「オリジナルの表示」コマンドの実行のたびに異なる現象は、当サイトの設計段階から分かっていた。単一の画像に対して幾通りもの表示用リンクが存在するのだが、そのいずれのリンクも正しい画像表示を導くので問題ないとみなしていた。後に画像が表示されなくなる現象はある時期以前に作成されたリンクはパーマネントな性質を保持するものの、一定期間が経過したリンクを無効にする仕様に変更されたためと分かった。
サポート担当者(国内にある)へ問い合わせたものの、運営元側で改訂が行われたらしく有用な情報が殆ど得られなかった。同様の問題で悩むユーザーが多数あったらしく関連するスレッドが立てられている。詳細は項目に設置したリンクを参照。当時の経緯については「お知らせの履歴|画像の表示形式を変更します。」でも書いている。
この仕様変更について Microsoft 側は何もコメントしていない。恐らくファイルのセキュリティ保持のためと思われる。このためストレージ領域に保存している地図データ画像をメールに添付して送るとき、受信者はメールを受け取って一定期間は地図データを見ることができるが、やがて画像が表示されなくなる。
《 画像表示の方針転換 》
以下の記述は 2017年8月22日に作成された項目を存置したまま編集追記している。ストレージ領域に画像を置いて HTML ファイルから参照する方法で新規記事を作成していただけに、この仕様変更は当時極めて深刻な問題だった。当面はいくらか空いている geocities 内に画像ファイルを置いていたが、限界が訪れるのは明白だった。前述の通り仕様変更以前に作成された画像リンクがパーマネントな性質を持っていることだけマシで、これらが一斉にパーマネントな性質を持たなくなれば殆どの記事の画像が表示されなくなる。
掲載していた外部サイトのリンクが機能しなくなることは、当該サイトのURL変更や閉鎖などで起きることでうちのホームページからは対処できない。しかし市内各地の題材を写真主体で掲載しているサイトで画像が表示されないことは致命的である。当時、もし過去に作成した記事のリンクも機能しなくなり一面に

【 一時的な代替手段 】
geocities の保存可能容量が上限に近くなって、当面の姑息な代替手段を考えた。OneDrive のように無料で使えるストレージで外部サイトから参照可能な性質を持つものがないか探している。既に Google のアカウントを取得していたので、Google drive に画像をアップロードして参照してみたが、画像を表示できなかった。次に Facebook のアルバム機能を使って画像をアップロードし、個別の画像に割り当てられているURLを参照してみた。よく知られているように FB へ画像をアップロードすると画像の品位が割り引かれる。それでもこの方法で得られた画像リンクを IMG タグで記事に埋め込んだところ正常に表示された。半日経過しても正しく表示されるので、画質が落ちることには目をつむって当時作成されかけたまま放置していた菖蒲園の花の写真アルバムを作成再開した。
ところが数日後にそれらの画像がすべて赤ペケになっていた。FBアルバム上の画像は存置されていたが、そこから得られる画像の外部リンクは最初に作成していたものと異なっていた。そのことで OneDrive の改定後と同様に一定期間経過後にリンクが無効になるとなる仕様であることが分かった。
【 問題の所在 】
そもそもストレージ領域に保存した画像を他サイトから参照可能にすれば、自分以外のユーザーも参照リンクを埋め込むことで自前のサイトに表示できてしまう。この意味で画像の直リンクを埋め込んで表示させる当初の記事設計に問題があったと言える。もっとも OneDrive はストレージ領域であり、自分が撮影した画像をアップロードして自前のサイトで参照することに何の問題もない。そして OneDrive も記事に画像を埋め込む方法は提供していた。その方法を援用しなかったのは OneDrive が独自に設定したフレームを用いるため表示される画像サイズが制限される上に、挙動が遅いからだった。最終編集日時点では、ホームページを作成するなら画像などの構成要素は可能な限りローカルにまとめるべきと考えている。地図や航空映像を総括記事に埋め込むのは、所定の操作だけで実現し簡単な半面、当該サービスの仕様が変わったり停止されたりすると表示状態が壊れてしまう。特に Yahoo!ブログや Yahoo!ルートラボのように恣意的な廃止によって、当該サービスを埋め込んだ記事はすべて修正が必要になってしまう。これは全くの手戻りとなり、最初からそのようなことがないように注意して記事を構成すべきなのである。(→外部依存の問題)
【 根本的解決 】
現在はロリポップ!(GMOペパボ)に有償ホームページスペースを確保することにより問題解決している。最初からこの手順を踏まなかったのは、geocities 時代は大容量のドキュメントと画像を保管するホームページスペースを安価で提供する個人サービスが存在しなかったことによる。私企業向けにサーバ込みでレンタルするサービスはあったが、月間で数万円というとてつもない高額であり一個人の道楽で捻出できるコストではなかった。ロリポップ!で契約しているホームページスペースは、もっとも安価なエコノミープランである。それでも10GBが確保されていて現時点では11%程度しか使用していない。最近は新規記事の掲載スピードも落ちているので、外部依存の問題回避の観点から YouTube にアップロードしている動画も外部リンクで参照するのではなくホームページスペース側に保存することを考えている。
OneDrive のリンク仕様変更以前に作成された画像は、暫くは正しく表示されていた。しかし最終編集日の時点では OneDrive の画像を参照しているうちの半数近くが赤ペケ状態で正しく表示されない。同じタイミングで埋め込んだのに表示できているものと出来ないものが混在し動作が不安定である。画像が一面に赤ペケになる記事など信頼性に乏しいので、重要な時系列記事から優先して OneDrive の画像リンクを実画像のリンクに置換する作業を行う。
実際の手順としては HTML ファイルが置かれているのと同じディレクトリに表示されなくなった画像を置いてリンクを書き換える。画像は記事カテゴリと同じ場所にあるとは限らず、各カテゴリから探す必要がある。総括記事は内容が古くなっていることが多いため、画像再生作業を行わず新規作成する方針である。一連の作業はOneDrive参照画像の修正手順に記述されている。
《 現在の利用状況 》
最終編集日現在における OneDrive のストレージ使用状況。画像領域は追加も削除も行っておらず、画像リンクの仕様変更時から変わっていない。代わりに画像などが添付されたメールはすべて保存しているため、使用容量は少しずつ増えている。
【 画像以外の利用法 】
リンクの仕様変更問題が起きてホームページ制作に甚大な悪影響を及ぼしたことから、暫くは OneDrive を「継続疑義のあるサービス」とみなして追加の画像を保存しないどころかログインせず放置していた。OneDrive は一年間使用しなければアカウントが凍結されその後ファイルが削除されるルールである。[1]しかし一年以上放置状態でありながら現在も画像リンクが機能しているのは、既存のホームページ記事から仕様変更以前のリンクアクセスがあることから”使用している”とみなされているからだと推測される。2024年よりメンバー間での情報共有手段として利用できることに着目し、小羽山地区放課後子ども教室関連のドキュメントをメンバー間で共有する手段として使い始めた。宇部マニアックスは小羽山地区へ移り住み始めた頃から参画しており、2023年度後期からは副会長兼会計役を務めている。メンバーに係る諸謝金以外の会計をすべて管理している。ファイルは OneDrive 上の表計算ファイルに記録されている。
半年程度使ってみた現時点で、クラウド上にある Excel は致命的でない微細な不具合が目立つ。Microsoft のアカウントは常時ログイン状態を保持しているのだが、初回に会計ファイルを開くと常に読み取り専用モードになっていて数値入力しようとすると弾かれる。一旦閉じて再度開くことによって編集可能になる。放課後子ども教室は市の委託事業であり、年度末には当該年度の収支を市に報告する必要がある。会計年度末期が近くなってファイルが開けなく不具合が起きるリスクがあるので、ファイルを更新後一定期間ごとにローカルにバックアップを取っている。
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