恩田児童公園・メタセコイア並木

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記事作成日:2015/12/19
市東部にある恩田運動公園には、恩田プール陸上競技場の間に幅広の舗装路がある。その両側にはメタセコイアが植えられ四季折々の表情を見せてくれている。


ここは三角公園を過ぎてプールと陸上競技場の始まる場所になる。恩田運動公園内にありながら初期は車が通されていたのか幅広のアスファルト舗装路となっている。しかしイベント開催時以外で車が進入することがない[1]ため、安全なジョギング&散歩コースとして訪れる人は多い。

恩田運動公園にはメタセコイアが極めて多く、補助競技場やプールの北側を通る市道恩田野中線沿いにも植えられている。
写真は補助競技場横の紅葉状況


プール前からの直線区間は特に背の高いメタセコイアが両側に並び壮観である。公称されているわけではないが、この区間をメタセコイア並木として写真主体の記事を作成した。記事の前半部分で並木道の状況を報告し、後半部分では季節毎に撮影した並木道の写真をギャラリー形式で掲載する。

陸上競技場側の歩道部分。
既に歩道というよりは地山状態で、ここを歩く人たちによって農道のようなシングルトラックができている。


この区間を車が通り抜けることは皆無なので、自転車はアスファルト部分を通行し、犬を連れて散歩する人やジョガーは脚に優しい土の地面を通ることが多い。

車道相当部分と歩道相当部分は一応コンクリートの縁石で仕切られている。しかし四輪を通さないため縁石の仕切りも意味をなさず、恐らく造られた当時のままで放置されている。


道路部分は相当早い時期に舗装されたようだが、車を通さないため殆ど傷んでおらず恐らく初回に舗装されたままの状態である。センターラインは当初は白の破線が引かれていたようだが現在は痕跡さえも残っていない。

メタセコイア並木は市道恩田野中線に接続されているが、柵が施されていて通り抜けられるのは自転車までである。陸上競技場側はそのまま外周につながっている。俵田翁記念体育館に向かう方は中庭を介して通れるようになっている。

メタセコイアは歩道部と車道部の間に植えられているため、背の高いものは根回りも太く、既にコンクリートの縁石を呑み込んでいるものがある。
白岩公園での石積みの上に育った巨木を想像させる


このメタセコイアがいつから在るかは分からない。後述するように私が恩田へ越してきたときには既にあったことから、陸上競技場やプールが整備された初期と同時期に植えられたものと思われる。これほどの本数を何処から調達してきたかは不明である。メタセコイアはかつて野球場の前身があった現在の神原公園や南神原公園にもあるので、同一時期のものかも知れない。

メタセコイア並木には一部他の種の樹木が混じっている。
写真は2015年8月の台風で折り取られた樹木。


メタセコイア自身は強風に充分耐えるだけの幹径を持っているようで、最近喪われた樹木はない。

歩道部分の縁石などの傷みが酷いため、恩田運動公園関連の整備案が浮上して予算がつけば改修されるかも知れない。その場合でもメタセコイア並木が姿を喪うことはないだろう。
メタセコイア並木は春先から夏にかけて緑色を保ち、秋口から少しずつ茶色へ装いを変えて11月頃に紅葉する。メタセコイアの鋭角三角形という形状も相俟って、どの季節をとっても絵になる景色を提供してくれる。

以下、撮影年は異なるが概ね季節ごとに掲載している。
【 夏季 】
以下の2枚は2013年9月下旬の撮影。


写真のようにプール側へ植わっている樹木の方が概して背が高い。

正午過ぎに敢えて逆光気味に撮影。
過ぎゆく夏の暑さが伝わってくるようだ。


以下は2015年10月の撮影。
秋に近づくと一部の葉が茶色に装いを変える。


部分的に新緑から淡い緑色ないしは薄茶色に変わってきているのが分かる。


季節的には夏の暑い時期がもっとも写真の題材として好適である。
【 秋季 】
11月中旬の撮影。
この時期から落葉に至るまでは紅葉が美しい。


紅葉の色合いが素晴らしい。


中央から撮影。


敢えて北側から逆光狙いで撮影。


メタセコイア並木のスタート地点にある三角公園にはイチョウの木があり、紅葉しないイブキと合わせて紅葉と黄色、緑色の競演となることがある。
【 冬期 】
メタセコイアは12月にも入るとすべて落葉し枯れ木状態になる。
真っ直ぐに立つメタセコイアの直線的フォルムが特に目立ち、青空によく映える。


意図的に逆光で撮影。


いずれも日のある時間帯に撮影している。この場合、季節によりメタセコイアが通路に影を落とす位置や長さが変わってくるので、最適化された写真を求めるには幾度か足を運ぶ必要があるだろう。
【 その他の眺め 】
季節を問わず日が傾くと葉の色はかき消され鋭角三角形のフォルムのみが天を突くような外観になる。
モノクロに塗り込められた景色もまた一興だ。


枯れ木に雪が積もった写真も趣がありそうだが、未だ撮影できていない。それほどの雪が降りなおかつ青空が広がっている日は稀少であり難易度は高そうだ。

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《 個人的関わり 》
メタセコイア並木は、まだ樹木の名前も知らない中学生時代において通学路の一部だった。しかし当時は高木に目を向けて堪能する年齢ではなく、むしろある理由のためあまり近づきたくない樹木だった。

注意以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。

現在でも自転車で則貞方面へ往来するとき、青空が広がっていれば殆ど間違いなくここを通ってメタセコイア並木の撮影を試みている。散歩やジョギングで並木道を通る人が結構居るので、人物がまったく入らない写真を撮るのは意外に難しい。
出典および編集追記:

1. 夏季のプール開催時には駐車場の一部として開放されるためこの場所まで車が入ってくる。

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