写真は正面から撮影した駅舎。
地図を示す。
一般的事項は脚注[1]を参照されたい。ここでは一般事項を除いた個別情報および個人的関わりを記述する。
地図で見ると、東新川駅は宇部新川駅から塩田川沿いに続く直線区間と宇部岬からの直線区間の折れ点に位置している。そして宇部岬駅で方向を90度変える線形となっている。これは最初期の鉄道敷設時には既に見初方向へ居住地が伸びていたこと、縦断勾配の苦手な鉄道の特性より丘陵部を避けて裾野を回り込むルートにしたためと考えられる。地図では明白に現れていないが、東新川と草江を結ぶラインは途中で10mを超える丘陵部がある。この広域の丘陵地帯は古くから恩田山として知られてきた。
現在の下水道管理センターより東新川駅前に至る一続きの道は東新川駅通りと呼ばれており、そのまま認定市道の路線名になっている。昭和初期には東驛通と呼ばれていたようだが、いずれの呼称も現在では恐らく使われていない。
駅舎の前面には小さいながらロータリーが備わっている。駅舎は前面道路より一段高く造られている。
外観からも駅舎は割と近年のものらしく、古くとも昭和50年代以降の改築と思われる。詳しいことはまだ分からない。
駅舎内部の様子。
切符売り場の窓口は遺っているが既に駅員の常駐しない駅となって久しい。
待合室の椅子も個別のものが数脚備わるだけである。
改札口の柵や使用済みの切符入れは新しいものに交換されていた。
宇部岬方面を撮影。
この側に陸橋があり、渡った先は中央コートからの出入りが可能である。
即ち東新川駅は駅の双方向から出入りが可能な宇部線唯一の駅舎となっている。[2]この追加工事は2011年の山口国体のテニスコート会場として指定されたため、駅から会場までのアクセスを容易にする目的で行われた。それまでは駅で降りたときコートがすぐ駅裏に見えていながら一旦前面市道まで出て遠回りしなければならず不便であった。
実のところ、駅舎の両側から昇降可能とする機能は本来もっと乗降客の多い駅に導入されるべきだった。これは駅を中心とする双方向の人の流れを造るために重要であるが、現状では宇部新川駅も山陽本線の宇部駅もその機能をもたない。両駅とも駅前が酷く寂れてしまっている現状がある。宇部新川駅周辺については、平成29年度において再開発の計画がある[3]が、公共交通としての宇部線の地位が著しく低下している現状があるが故に再開発がどれほど奏功するのかは未知数である。
駅ホームにある駅名標示板。
当然ながら既に新しいものとなっている。白地に黒のコンクリート製のものはもう市内に限らず絶滅種ではないだろうか。
琴芝駅方面。
こちらもわずかにカーブしているのが分かる。
東新川駅は離合可能な構造である。ホームは両側にあり、駅舎側のホームの更に外側には古い線路敷が遺っていた。
これは列車入替用の補助だろう。レールはそのままだが架線は既に取り除かれている。
再び地図を眺めると、東新川駅の北側に折れ線をいくつか繋いでカーブしているような道路線形がみられる。初期には東新川駅から伸びていた枝線ではないかと思われていたが、誤りでその後の航空映像解析によって開作期から続いているあぜ道の一部であったことが判明した。詳しくは以下の派生記事を参照。
派生列記事: 市道恩田通り小路線
駅舎を背にしたロータリーの様子。宇部駅や宇部新川駅にあるものよりもはるかに小さい。
(写真のピントが甘いのでこの方面を訪れたとき撮影し差し替える予定)
駅の東側には駅舎を介さず直接ホームへ出入りできるスロープが造られていた。
バリアフリー対処の後補であろう。
ロータリーの東側から撮影。
西側に複数テナントの入ったビルがあった。
このビルには複数の商店や食事処などが入っていて、ビル自体は私が東新川駅を知る頃から変わっていない。ただし現在は多くのテナントが退出している。[3]
後述する個人的関わりが少ないことから、東新川駅について知るところは少ない。FBページ[4]による読者コメントによると、駅前ロータリーを活用して盆踊りが行われていたという指摘があった。また、国鉄時代に造られた来訪者向けのスタンプが駅舎に置かれていたようである。
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宇部駅方面へ移動 ![]() |
宇部岬駅 | 琴芝駅 |
出典および編集追記:
1.「Wikipedia - 東新川駅」
2. 非公式だが宇部岬駅の駅舎反対側は市道上中堀岬線の終点となっており、生け垣の隙間から駅ホームへ到達可能である。
(アルミフェンスが切れていて乗降客が経常的に出入りしている踏み跡ができている)
3.「宇部市|宇部新川駅周辺のまちづくり
」
4.「FBページ|2017/6/3の投稿
」
5.「FBタイムライン|東新川駅前にあったあのラーメン店(2017/6/3)
」
1.「Wikipedia - 東新川駅」
2. 非公式だが宇部岬駅の駅舎反対側は市道上中堀岬線の終点となっており、生け垣の隙間から駅ホームへ到達可能である。
(アルミフェンスが切れていて乗降客が経常的に出入りしている踏み跡ができている)
3.「宇部市|宇部新川駅周辺のまちづくり

4.「FBページ|2017/6/3の投稿

5.「FBタイムライン|東新川駅前にあったあのラーメン店(2017/6/3)

《 個人的関わり 》
記憶する限り東新川駅での乗り降りは今のところただ一度だけ、中学2年生のクラブ応援時のときであった。![]() | 以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。 |
最初期の常盤町に住んでいたときには東新川駅が最寄りの駅だったのだが、利用はもちろん駅周辺を訪れた記憶もない。
出典および編集追記:
1.「日記 第4巻 昭和52年12月25日」の記述。
1.「日記 第4巻 昭和52年12月25日」の記述。
《 地名としての東新川 》
東新川(ひがししんかわ)は、現在では宇部市街部の町名の一つである。命名の経緯は真締川の河川改修掘削による新川で、最初期は新川に永代橋がなく往来が不便だったため、新川を境にして東西に街が発展した。現在の東新川町は、駅名として存在していた東新川を元に名付けられているため、元々の新川からかなり離れている。また、西新川は地名自体が完全に喪われている。こういった経緯があるため、東新川町は新川校区ではなく見初校区になり、自治会は見初9−1区、9−2区である。校区の所属は市民でも分類が難しいかも知れないが、東新川町の位置自体は駅の存在により市民には周知されている。
駅の他には認定市道の路線名、アパートやマンションの屋号、市営住宅名などに用いられている。松山町1丁目に近い東新川緑地は、市公園緑地課の管理する唯一の緑地として知られる。