写真は本路線起点からの撮影。
ルートラボを示す。
起点場所へ移動するには市道常盤公園江頭線の実走レポートにおける本路線との分岐点を参照されたい。
ごく短い路線で再訪も編集追記するあても今のところないので総括記事の中に実走レポートを追加する。
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実は認定市道だったのを見落としていた。リストの整理番号は362番なので、北から順に番号を割り振った初期の認定市道ということになる。
私にとっては今更だが、今まで何処にも書いた記憶がないから読者にとって初耳かも知れないので書いておくと、認定市道の路線名は国道や県道と異なり現時点ではネット上に整った情報が上がっていない。一連の情報はすべて市道路河川管理課へ立ち寄って手書きでメモすることで得ている。そのメモをいつでも参照できるように認定市道の整理番号・路線名・起点・終点の位置情報を一覧の形で持っている。特に印象的な名称や経路を持つものは覚えるが、特徴のない路線は機械的にメモられるだけなので、リストにはあるのだが具体的にどの路線かが頭に入っていないことがある。市道江頭線はその一つだった。
(近くにある市道常盤小学校線は別の理由で気づかなかった路線である)
リストに載っているすべての認定市道を走破するというのは興味深い課題だが、現実的には到底無理な話だ。単に走破するという目的のためだけにハイブリッド方式でも困難な山奥まで分け入るモチベーションが保てない。特段のネタを持つかごく短い近場の路線に限定されることになる。
さて、市道江頭線は未だ走ったことはないが地図上でも短い路線なことが判明していたし、床波方面へ行く折にもそれほど遠回りにならないのでネタを漁ってみることにした。
起点からスタートするやすぐに緩やかな登りが始まる。
市道常盤公園江頭線を走って来た身には馬守坂を下ってきただけにまた登りなのか…といった感じは否めない。
垂直高で10m程度登ってきただろうか。道が平坦になった。
道路幅は1.4車線幅相当で今のところまだ車には出会っていない。
上の写真でカメラを構える前から、地区道との分岐点の角に石柱が見えていた。
ちょっと自転車を停めて観察してみた。
最近は道端にあるこういった目立つ石柱は観察するようにしている。古い地名の現物を知る手がかりになることがあるからだ。
しかしそれは別の場所で一度きり見たことがある奇妙なものだった。
派生記事: マルに中の石柱
その石柱については後で述べるとして時系列で先を追うとして…この辺りへ来たところで「ああ…あそこに出て来るのか」が判明した。
既に本路線の終点が見えている。別の道へT字路の形で接続していた。
その傍らにあるものは先の道を何度か通ったとき目にしていた。
T字路の角の部分の手前から細長い石柱が並んで刺さっている…それは「刺さっている」というような外観だった。これも後述しよう。
派生記事: 細長い石柱群
ここで接続されるのは市道岡ノ辻江頭線である。岡ノ辻から床波方面へ下っていく3経路のうちの一つで、比較的勾配が緩やかなので帰路に何度か通っている。終点より振り返って撮影。
起点から走ったときは床波方面へ下る通行需要が多いのか、角地を内回りで近道する交通があるようだ。
後回しにした石柱関連2点を除いて特に目立ったネタはなかった。ごく短い路線で、起点からの坂がちょっと辛いが自転車でも数分で走破可能だった。
《 個人的関わり 》
床波方面へ向かうにあたって距離を縮めない路線のため、自転車で初めて全線を通ったのは2016年1月のことだった。もっとも終点で接続される市道岡ノ辻江頭線を通るとき見える石柱群が気になったようで2013年撮影の写真が数枚ある。車で通ったことはまだ一度もない。
【路線データ】
(延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください)
さて、後回しにしたネタをまとめてここで書いておくと…名称 | 市道江頭線 |
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路線番号 | 362 |
起点 | 市道常盤公園江頭線の終点・分岐点 |
終点 | 市道岡ノ辻江頭線・三差路 |
延長 | 約200m |
通行制限 | なし |
備考 |
(延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください)
《 マルに中の石碑 》
石柱は花崗岩で、半ば埋もれた形になっていた。上部に何か文字が刻まれている。
少し被っている泥を取り除いてみた。
マルに中の漢字だ。機種依存文字かも知れないが「」である。
これと同じものを論瀬の石碑がある地区道の途中に見つけている。他に何の文字も刻まれていないことも共通していた。
漢字一文字からは中国電力の土地境界石を想像させる。しかし関連しそうな設備は近くにないので、恐らく「中」の文字が付く姓か団体の所有地を示す石柱だろう。
《 細長い石柱群 》
本路線の終点近くの角地に奇妙な細長い石柱が並んで立っている。角地は空き地になっていてゴミステーションが置かれていることから、私有地ではなく自治体管理の土地だろう。
石柱は高さ1mちょっとで妙に細長い。かつては番線で結ばれていたらしく一部その痕跡が見られる。
相当昔に番線は外されたようで、床波方面へ近道したい向きのシングルトラックができていた。
石材は花崗岩。この近くで産出するものではない。わざわざ人為的に拵えたらしい。
番線が石材へ錆を付着させていた。
特に細いものは見るからに折れそうな程度だ。
T字路に近い側は車の往来に邪魔なため取り除かれたのだろうか。
文字などは何も刻まれていないので正体は分からないが、道路と敷地の間に並んでいるので敷地の境界を示すものだったと想像される。レンガ塀を築くほどではないが境界を明らかにしたい意図で石柱を等間隔で並べ、間に縄を張っていたのだろうか。これも同種の石柱群を西岐波小学校の裏手近くの地区道に見つけている。
この石柱群について同じ写真をFBページ[1]に掲載したが、読者からの情報は得られなかった。
《 江頭について 》
江頭(えがしら)は西岐波区に存在する地域名である。写真は国道190号床波バイパス前の江頭分岐点にある地名標示板。
現在は今村南に属していて町名には現れないが、河川名(江頭川)や冒頭の信号機に設置された地名標示板、国道190号のバス停名や本路線のような認定市道名に見られて相応な知名度がある。
江頭の由来は漢字表記に対して率直である。江とは入江の義で、かつて江頭川や沢波川(権代川)の中流あたりまで潮が入っていたようで、現在の江頭が入江の先頭部分に当たる位置になるからとされる。[2]