起点はこの場所である。
同じ場所に立って北方向を撮影している。
正面の踏切を渡るメインの道は市道丸山黒岩小串線で、本路線は踏切の手前から右へ分岐している。
いきなり寄り道してみたい方のために派生リンクを掲示しておこう。
派生記事: 市道丸山黒岩小串線|亀浦線起点
起点となる宇部線の踏切はそのままズバリ亀浦踏切となっている。ここが本路線の起点なのだから、確かに亀浦らしい場所ではある。
しかし実のところ亀浦と言ってもかなり広い。ここから南側の県道宇部空港線より海側はもちろん、北は国道190号から更に北の夫婦池周辺まで亀浦になる。5丁目まである中には住居表示時代以前の亀浦でない小字も含まれている。
まあそのことは最後に述べることとして…トレースを開始しよう。
スタートしてすぐ本路線は宇部線から離れ丘陵部を登る。
この近辺は私にとってまったく縁のない場所でこのたび初めて通った道だ。
この区間で一ヶ所迷いそうな場所があるとすればここだ。
同程度の幅の分岐があるが、ここは素直に直進である。
少し坂を下った先で4車線の高規格な県道宇部空港線に出てくる。
県道のこの辺りは亀浦の丘陵地帯へ向けて緩やかな登り坂になっている。
以上、県道に出てくるまでのこの区間が当初見落とされていた部分だ。確かに本路線の一部としてもごく普通の道路である。沿線住民には申し訳ないが本路線のレポート向けに走ったまでで見るべきものはなく、今後通ることはないだろう。
さて、県道を横切った先に続きの道は一応あるのだが…
あの道だとすると何だか思い切り狭くなりそうな気がする。
実はこの細い道は地元管理道で本路線の続きではない。そのことは手元の経路メモの段階で分かっていた。県道を斜めに渡りやや捻れた位置に続きがある。
以前起点と誤ってスタートした場所と関連付けるためにカメラを向けたのだが…
うわっ…お仕事中でしたか
本当はこのとき県道を渡って再度本路線をトレースし写真を撮り直そうと思っていた。同一記事に空模様の異なる写真が混在するのも面白くないからだ。しかし車がひっきりなしに往来する4車線道路なのに押しボタン式信号機を使わず自転車で横切ったら何か言われそうな気がした[1]ので、続きは撮影せずこのまま大沢西交差点の方へ向かった。
日付は1ヶ月半くらい前へ遡って8月下旬の撮影である。
県道を渡りきったところから撮影している。
初めて訪れたとき本路線の起点をここと勘違いして写真撮影とトレースを開始していた。したがってここからが最初に撮った写真である。
県道の前後で本路線の線形がかなり捻れている。
直線路を数十メートル進むとすぐにT字路となる。接続のされ具合からして終点みたいに見えるだろう。
T字路から左折側を撮影。
この方向なら当然ながら再び県道へ出る。
この区間は本路線とほぼ同程度の規格ながら地元管理道となっている。
派生記事: 県道取り付け道
同じ場所から真反対側が本路線の続きである。そこには見慣れない道路標識が立っていた。
いやに汚れまくった標識だ。黄色い正方形に黒い縁の警戒標識は道路管理者によって設置されるもので、これは標準タイプの一つではなく亜種だ。
「この先狭くなる」を案内する標識なら、通常は瓶の断面図のように両側が窄まるような記号の筈[2]だ。この標識は左側だけの幅が狭くなる図になっている。現地へ行けば確かに道路実態には即していることが分かる。
更に特殊なのは「この先車輌転回場所なし」の補助標示が付属することである。これも実際現地へ行けばすぐ分かる。
一応認定市道だから外部の車が通行することに何ら制限はない。そして 興味深い物件があるのはむしろここから先である。しかし標識および補助板の情報を素直に受けてこの先は軽四も含めて車で入り込まないことをお勧めする。
この辺りは林の中のような場所を通る。沿線には民家が散在し、右側は耕作地だ。
家庭用配電線の電柱根元に興味深いものを見つけた。
石造りの豆腐みたいな形をした石碑が電柱の後ろに隠れていた。本当に隠れるように据えられていてトレースの往路では気付かず、帰りに同じ道を通って気付いた。
この石碑は簡素ながらなかなかに重い謎を秘めている。派生記事に書いておいた。
派生記事: 市村境界石【2】
最後の一軒屋を見送ると本路線は先に見た標識の通り、左側が窄まる形で幅員減少する。一応アスファルト舗装路は続いているが、この先は本当に車では入らない方が良い。何が起きるか分かり切っている。
物理的に車が通れない幅まで縮小し、舗装もここまでである。本路線の終点はこの場所となっている。
右側は個人所有の果樹園だろうか…鉄製門扉が設置されていた。
転回不可能の標識で示されていた通り、この場所は車の頭を突っ込んだらバック以外為す術がない。
また、こんな場所に車を置くと里道を塞ぐ形になってしまうので駐車禁止の表示が出ている。
(したがってこの先の物件を観に行くにも車でここまで乗り付けることはできない)
路線の経路図をルートラボで示す。
本路線のデータは以下の通り。
【路線データ】
(延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください)
本路線はここまでだが、この先の里道を進んだところにある物件に言及せず終わるわけにはいかない。それらを記事化するために本路線をトレースしたとも言える。そこで引き続き未舗装路の道を先へ…名称 | 市道亀浦線 |
---|---|
路線番号 | 365 |
起点 | 市道丸山黒岩小串線・亀浦踏切前 |
終点 | 亀浦古墳前 |
延長 | 約400m |
通行制限 | |
備考 | 終点付近は車両転回場所なし |
(延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください)
両側をフェンスで仕切られた里道を進むと、右側のフェンスの切れ目に表示板が立っているのに出会う。
市民なら話には聞いたことがあるかも知れない亀浦古墳はここに存在するのである。
派生記事にまとめて述べておいた。
派生記事: 亀浦古墳
古墳の説明板から10m程度で里道は終わっており、真正面に四角い石柱が見える。これは国境石と呼ばれるもので、ある失われた目印を保存するために平成期に入って据えられた石碑である。
派生記事: 国境石
最後に亀浦という地名について成り立ちを考察しよう。以下の派生記事は亀浦に関する記述がある他の記事からも参照されている。派生記事: 亀浦について
なお、本路線の終点付近は現在では亀浦4丁目になっているが、小字としては亀浦ではなく上り山となっている。さて…ここから先はもう海だ。
最近公開した市道常盤駅線では、せっかく海辺まで来たんだから海を観て帰ろうと言い残した。本路線でも目の前が海でありながら何もせず引き返すなんてことはしていない。もっともかつて周防と長門の国境となった鍋島の姿はもう無いのだが…
写真は撮ってあるものの海辺の景色をどのように記事化するものかまだ構想を描いていない。しかし単なる景色だけではなく記録に値する物件も見つかっているので、記事が整い次第リンクを案内しよう。ここでは境界石を過ぎた先に見えた景色を一枚だけ載せておこう。
自然景観と人工の眺めが入り交じった浜辺だ。
(これを記事化できるのはいつになることだろう…)
出典および編集追記:
1. 何か言われるではなく相応に交通量の多い道を横断するとき見える範囲に横断歩道があるならかならずそこを横断すべきである。この場合、押しボタン式信号機を操作して自転車を降りて押し歩きして渡るのが正しいルールである。もし記事にあるようにここで県道を横断していたなら(どんな渡り方をしようが)間違いなく警告を受ける。ルールに変化はないのだが近年の自転車利用者の急増により不適切な運行方法についての注意や警告は以前よりも格段に厳しくなっている。(2017/6/22)
(港町付近で見える範囲に横断歩道があるなら遠回りしてでもそこで横断せよと注意された)
2. たとえば市道小松原桃山線の字宮の越付近にある幅員減少標識など。
1. 何か言われるではなく相応に交通量の多い道を横断するとき見える範囲に横断歩道があるならかならずそこを横断すべきである。この場合、押しボタン式信号機を操作して自転車を降りて押し歩きして渡るのが正しいルールである。もし記事にあるようにここで県道を横断していたなら(どんな渡り方をしようが)間違いなく警告を受ける。ルールに変化はないのだが近年の自転車利用者の急増により不適切な運行方法についての注意や警告は以前よりも格段に厳しくなっている。(2017/6/22)
(港町付近で見える範囲に横断歩道があるなら遠回りしてでもそこで横断せよと注意された)
2. たとえば市道小松原桃山線の字宮の越付近にある幅員減少標識など。