市道新天町線

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記事作成日:2015/8/8
市道新天町(しんてんちょう)線は、新天町アーケード街を中心とする認定市道である。
写真は県道宇部港線に面した側のアーケード街入口。


ルートラボを載せる。


新天町の成り立ちやそこにまつわる歴史は[a1]を参照されたい。以下、通行形態と道路規格により本路線を3区分して記述する。
【 起点〜アーケード街 】
起点はアーケード街よりかなり離れて真締川の西岸側、新錦橋の手前に置かれる。すぐ反対側は市道新町線で、新町商店街のアーチ表示が出ている。橋を含めて新天町1丁目の西の端に起点を設定したようである。
起点から県道宇部港線まではセンターラインのある対面交通仕様で常時一般車両の通行が可能であり、市道真締川西通り線市道真締川東通り線に対して本路線が優先道路となっている。これは後述するアーケード区間の優先性と整合を取っているのかも知れない。
【 アーケード街 】
新天町アーケード街は本路線の中核となる区間で、ハミングロードという愛称が与えられている。全国にあるアーケード街と同様、買い物目的の通行人を最優先に考えられた道なので、各店舗の営業時間に近い午前11時〜午後8時は歩行者専用道に準じた規制が敷かれる。[a2]
天井部分はドーム型をした採光性の良い屋根で覆われているので、日中でも自然光だけで充分に明るい。他方、夏場は風向きによっては暑くなることがよくある。地面はアスファルトではなく3色のインターロッキング仕上げで、表面加工がされていて水に濡れても滑りにくくなっている。
現在のインターロッキング仕様になる以前は、長方形のベージュと薄緑色をした市松模様の艶出しタイプのタイルだったと思う。平坦性があり掃除は容易だが雨が降ると滑りやすくなる欠点があった。

他の市道と交差する部分はアーケード通路部分とは異なるタイプのタイルが敷かれ、交差点の中央には東西南北を示すデザインが施されている。


アーケード街は歩行者通路の扱いなので、交差する他の市道に対して通行優先権を持つ。即ちアーケード街を横切る市道ではかならず一時停止を求められる。このことは銀天街アーケードでも同様である。
途中に枝部分を持つ銀天街とは異なり、新天町アーケード街は直線的である。幾本かの里道との直角分岐がみられる中でえびす横町は古くから知られる枝部分である。以下の記事を参照。
派生記事: えびす通り
アーケード街を構成する種々の店舗や街造り関連の拠点などは、今後必要に応じて別途記事を作成する。
【 アーケード街〜終点 】
アーケード街を出て1ブロック進むと幅広の市道参宮通り線を横切る。
写真は横断地点。


本路線は若干ねじれて先に進んでいる。ここから先は常時四輪の通行が可能となる対面交通仕様の道となる。
【路線データ】

名称市道新天町線
路線番号465
起点市道真締川西通り線・新錦橋前
終点市道恩田通り線・錦町バス停付近
延長約1300m
通行制限アーケード街区間は11〜8時は歩行者専用道。
備考

(延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください。)
出典および編集追記:
a1.「Wikipedia - 新天町(宇部市)|歴史|沿革」による。

a2. アーケード街の末端部および市道との交点部に歩行者専用(325の4)の規制標識が設置されている。ただし現状は自転車に乗っての通行も追認されている。厳密にはその場合、設置されるべき標識は自転車および歩行者専用(325の3)でなければならない。今ほど自転車が増える以前に規定されたからためと思われる。また、一部の標識はキャスターの付属した可動式となっている。
初めて市道レポート向けに全線を撮影したときの時系列記事。
本編はかつて地域SNSに公開していたものを移植しており、本路線の全区間をレポートしているものの内容的には七夕飾りコンテストへの出品記録が主体となっている。全2巻。
時系列記事: 市道新天町線【1】
新天町アーケード街のマスコット的存在、あけみちゃんの写真集。
派生記事: あけみちゃん
《 個人的関わり 》
本路線の個人的関わりと言えば専ら新天町アーケード街となる。アーケードを伴った商店街は日本全国に今も数多くある。宇部市には平成初期まで新天町、銀天街、三炭町という3つのアーケード街があった。
以下、長文に及ぶので直近の項目のみ残して過去の関わりについては既定で非表示にしている。

注意以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。

【 現在 】
5月の新川祭りに合わせて行われる新天町子ども祭りでは現在でも出店を覗いている。3年くらい前から狐の嫁入りコスチュームで顔に狐ペイントを施してもらうのがお約束になった。現在は新天町アーケード街を舞台とする市民団体としての活動はしていないが、宇部祭りの際にはアーケード街へ顔出ししている。これらについては祭りの項目にも記述する予定。

祭り以外でも真夏は強烈な日差しを避け雨風も凌げて安全に通行できるため、自転車の場合は常盤通りの自歩道を通ることは殆どなく専らアーケード街を通っている。七夕飾りや巨大絵画コンテストではしばしば足を停めて写真撮影している。足を運んだことのある店舗はいくつかあるが、個人的関わりとして記述するほどではないため当面は記述しない。

アーケード以外の一般市道部分では、起点から県道までは新町方面へ用事があるときかならず自転車で通る区間である。
《 新天町について 》
新天町(しんてんちょう)は宇部市街部に存在する現役の町名で、国道190号常盤通り松山町一丁目交差点から新川橋にかけて南側のエリアで1〜2丁目を構成する。
写真は新天町アーケード街の県道側に設置された地名標示板。


新天町の読み方は専ら「しんてんちょう」であり「しんてんまち」と呼ばれるのを聞いたことがない。常盤町と常盤では指す対象や範囲が異なるように、新天町そのものが一つの地域を指すキーワードとなっている。したがって町名でありながら新天と呼ばれることもまた無い。
【 町名の由来 】
新天町という町名の発祥は昭和40年とされる。しかしそれ以前の昭和34年には新天町名店街にアーケードが設置されている。[c1]

昭和12年度の宇部市街図によれば、現在のアーケード街がある近辺に天~町という地名がみられる。天神と言えば福岡市中央区の天神町が想起される。アーケード街の設立は昭和21年であり新天町という名称は新天神町に由来する[c2]という記述がみられることから、宇部市の天神町が現在の新天町となったことと関連性があるように思われる。
出典および編集追記:

c1.「Wikipedia - 新天町(宇部市)|歴史|沿革」による。

c2.「Wikipedia - 新天町(福岡市)

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