市道西の宮鎌田線

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現地撮影日:2013/2/13
記事公開日:2014/2/8
市道西の宮鎌田線は、通称工学部通りと呼ばれる市道西の宮野中線の起点付近から北上する路線である。
本路線の入口部分を工学部通りから撮影している。


上の写真は起点の狭い範囲のみ撮影しているから分かりづらいが、車を運転なさる方にとってはかなり馴染みある場所の筈だ。

アングルを変えて工学部通りから本路線を左へ見る形で撮影。これなら分かるだろう。
前方右側に見えているのが宇部工業高校だ。


起点の位置を示す。


この場所は真締川の東岸を河口から遡行したとき護岸沿いに通れる道の備わる最終地点である。ここまでは市道真締川東通り線として護岸沿いの道があるが、新西ノ宮橋以北は真締川に民家の敷地が隣接しており東岸沿いの道はない。本路線も起点からすぐ内陸部へ入り、道中真締川が眺められる場所はまったくなくなる。

線形としては工学部通りを挟んで南側の真締川東通り線の続きのようになってはいるが、工学部のように直線的に通ってはいない。幅員も狭いためか十字路の形態にはなっているものの本路線からの出入りはそう多くはない。
些か本路線の話題から離れるが、この場所から新西ノ宮橋を挟んで十字路が連続する。ここの十字路には信号機がない割には真締川東通り線への出入りが多く、事故の多い要注意地点である。工学部通りの直線化工事により現在の形となった。以前は西ノ宮橋が斜めに架かり、変則交差点で通り抜けづらいボトルネックだった。この件については真締川東通り線および工学部通りを記事化した折に触れる。
該当する市道の派生記事が書き上がり次第本記事からもリンクで案内する

起点に立つ様々な標識群。
時間制限つきの生活道路指定で、駐車禁止区間がここから始まり、大型車は日中の時間帯は進入できない。


もっとも大型車には狭い道であることは相応に知られているようで、普通車でもショートカット目的で入り込むドライバーも殆どない市道だ。

起点からすぐに軽い登り坂になる。もし真締川の東岸をゆるゆると自転車で進んで来たとしたら、ここからの登りは結構きつい。
すぐ先の左側に出雲大社と記載された看板が見えている。


私が初めてこの道を通ったのは、野山時代に仕事でこの沿線に住む方を尋ねたときのことだった。ゼンリン©の地図を渡され訪問先を教えられた。宮地という場所だと言われたものの、当時は宮地も西の宮もまったく自分にとって馴染みのない地名だった。

多分この道を入るのだろう…と恐る恐るハンドルを切り、この出雲大社の看板を見て場所を確信したものだった。


寺院仏閣に関して何も知らなかった自分(今だってそんなに知ってはいないのだが)は、どうして宇部に出雲大社の出張所があるのか分からなかった。
大して写真は撮っていないが、先々で何か記述するかも知れないので殆ど空の派生記事を配置している。
派生記事: 出雲大社宇部教会
道路幅は1.5車線相当で普通車の離合はお互い外側に寄れば減速だけで可能だ。


一本道状態が暫く続く中で久し振りに真締川の方へ向かう細い道に出会う。



枝道は市道西の宮線で、今進んでいる本路線よりも更に狭い道だ。このT字路部分が終点となっている。
派生記事: 市道西の宮線
西の宮線を真締川から進んできた場合にも本路線が生活道路である旨分かるように標示が出ていた。


スタート直後にややきつい登り坂があった程度で、その後は殆ど高度を変えず直線的に進む。
左側には錆びた鉄棒の古めかしい塀があり、それを遙かに超える高いネットが張られたグラウンドに出会う。


カーブの外側の余剰地に大きな石碑が据えられている。



石碑は旧宇部農芸高校の跡地を示すものであった。
石碑もだがこのグラウンドに関連するちょっと気になるものも撮影してきた。
派生記事: 旧宇部農芸高等学校跡
グラウンドを過ぎて再び左側に枝道が現れる。今度は先の道よりもやや幅広だ。


恐らく後年になって認定市道となったと思われる市道西仙線である。詳細はこちらに。
派生記事: 市道西仙線
殆ど起伏のない道が続いている。
道中、これ以外には特に言及すべき物件はない。
右側の敷地に個人的案件があるにはあるが…掲載は問題がありそうなので省略する


両側のブロック塀や垣根でやや狭く感じられるようになった先に終点がある。


見かけは普通の十字路でまだ先に同等規格の道が続いているようだ。
しかし本路線としてはこの十字路が終点である。


前方および左へ曲がって真締川へ降りていく道は市道丸山黒岩小串線の一部である。鎌田橋へ向かうにはこの先を左折だ。
派生記事: 市道丸山黒岩小串線【9】
既に公開済みの上の記事でも述べた通り、この道は西岐波方面から上宇部の大小路を経て小串へ抜ける典型的古道である。
この辺りから真締川方面へ下る道はどれも狭い道が多い。その中で小串台まで抜けられるこの古道が最もよく利用されっる。この十字路で暫く観察していると、殆どの車は古道の経路通りに往来していて本路線へ出入りする車が殆どない。
右へ曲がる経路は地元管理の道…通り抜けられるようだがまだ通ったことがない


終点から振り返って撮影。
ほぼ真北に向かって進む路線なので、午後この道を通って終点から振り返れば逆光になる。


「鎌田」という小字を含む認定市道は本路線以外にない。この小字に関する情報を派生記事に記載しておく。
派生記事: 鎌田について
この道との個人的関わりを述べると、車時代以前はまったく通ったことがない。家族も自分も宮地に知り合いは誰も居なかった。
初めてこの道へ車を乗り入れたのは野山時代、仕事である名義人の家を訪ねた時だった。そのときも起点から入って同じ場所から引き返したので、この道が何処へ通じているかも知らなかった。
現在では小串方面への踏査を行い、帰りにいつもの店で買い物をするときたまに自転車で通る程度である。冒頭に述べたように、工学部通りの出入りが極めて危ないので車のショートカット目的で利用したことは一度もない。一般にもその目的なら別経路を通るドライバーが多い。[1]

特段に面白いものの隠れた市道ではなかったが、本路線を記事化することで既存の西の宮線や西仙線記事からの”相互乗り入れ”が可能になった。既に公開済みの記事のリンクも追記している。これは「自宅へ居ながらにして道端の物件を眺めつつ市内の道路を移動する」という当初からの目的を可能にするものでもある。
【路線データ】

名称市道西の宮鎌田線
路線番号491
起点市道西の宮野中線・新西ノ宮橋付近
終点市道丸山黒岩小串線・右折点
延長約500m
通行制限大型車両通行不可。
備考生活道路指定

延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください
出典および編集追記:

1. 鎌田橋を通るショートカットを利用するなら本路線の起点からではなく琴芝通り南京納川津線を経由する方が通りやすい。

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