市道東宮地線

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現地撮影日:2015/10/7
記事公開日:2015/10/12
市道東宮地線は北琴芝一丁目にあるごく短い認定市道である。
写真は起点からの撮影。


ルートラボを示す。


琴芝通りから分岐した直後の暫くはセンターラインの引かれた幅広の道である。
もっとも交通量はかなり少ない。

道中の建築ブロックに海抜サインが貼られていた。
この辺りで約7.1mだそうである。


海抜サインははじめ市関連の公的機関の玄関などに貼られ、次いで私企業も自社アピールと情報提供を兼ねて掲示するところが増えてきた。現在では各自治会が作成したものが追随している。大震災の津波被害が語られた後で安全な避難地の選定を意識して設置されるようになった。
現在では津波や高潮に対する安全度を示すというよりは、現在自分が居る場所がどれほどの海抜を持つか目を向けることに主眼がある。自然災害は津波のような海浜由来だけとは限らないので海抜情報のみが氾濫することに可否はあるかも知れないが、現状は過剰という程でもないのでこの種の情報提供は好ましいだろう。

さて、長々と書いてしまったが…それというのもこの海抜サインが本路線に対して何の影をも落とさないにしても、後々で同種の話題にまみえることになるからだ。
実のところその目的のみをもってこの市道を記事化したとも言える

まあ、取りあえず本路線に戻るが…
振り返って撮影。起点は琴芝通りへ直角に取り付いている。その正面に見えるのは旧給食センターである。
既に閉鎖され西岐波区字長谷の新しい設備へ機能移転されている


やがて進行方向左側に団地群が見えてくる。


これは北琴芝県営住宅である。特筆すべき事項はないが後述するある調査でちょっと写真を撮った。追加の写真を載せることも多分ないだろうが項目のみ設置している。
派生記事: 北琴芝県営住宅
本路線は県住のすぐ前を通っているためか短い用件を済ませるための路上駐車が目立つ。
車がインターロッキング部分へ頻繁に乗り上げると不等沈下する原因になる[1]のでステンレスのバリカーが設置されていた。
道中は駐車禁止区間にはなっていない


団地前なので中庭を歩いている人や公園で遊んでいる子どもたちの姿がある。道路には車が停まっていて、それらのいずれもカメラを向けるのは相応しくない被写体たちだ。道路と無関係なものは完全に排除するというのは不可能である。極力、そういう写り方にならないようアングルを選んでいる。

団地の端へ来ると本路線の幅は急に狭くなる。
概ね1.2車線相当で両側はL型側溝だ。この造りはすぐ近くにある市道巳の内線と同等だ。
整理番号の近さから言っても認定時期はかなり近いだろう


団地側は目隠し機能も有する網目の細かなフェンス、反対側は一般住宅向けの建築ブロックとフェンスが続く。
すぐ先に工学部通りが見えている。


終点到着。
道中はごく緩やかな登りで終点が路線中の最高地点になる。


終点から振り返って撮影。
団地で人々の姿は見られても終点到着まで一台の車ともすれ違わなかった。


さて、一体何でまた大した話題もなさそうな短い市道を記事化したかは…最後の最後で分かるだろう。
【路線データ】

名称市道東宮地線
路線番号853
起点市道琴芝通り南京納川津線・宇部市学校給食センター前
終点市道西の宮野中線・南京納住宅横
延長約150m
通行制限特になし。
備考県営住宅団地内道路として機能。

延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください
《 個人的関わり 》
県営住宅に知り合いが誰も居らず、また本編で記述したように通り抜け用途にも適さないので車・自転車を問わず殆ど通ったことがない。
【 ショートカットとしての利用について 】
冒頭のルートラボを見る限りでは、起点位置から西の宮方面へ向かうにはショートカットに適しているように思われる。しかし実際には距離の短縮効果が低い上に工学部通りへ出づらく、市道琴芝通り南京納川津線を素直に進んで左折した方が相対的に安全である。
この理由は、市道琴芝通り南京納川津線が工学部通りに対して斜めに横切っていて西の宮方面へ出やすい道路構造上の理由による。沼方面から来る車を見るのには鋭角になるが、この場所には信号機があり、工学部通りが赤で停まっているならばスムーズに左折で出られる。他方、本路線の終点から左折する場合、信号機の状態が見えず沼方面からの車が来るタイミングをはかりづらい。

本路線のレポートとしては以上だが、収録項目や写真が少ないので、以下に派生的記事をそのまま収録する。
《 北琴芝県営住宅 》
北琴芝県営住宅は県管理の公営住宅の一つで、本路線沿いに存在する。
写真は入口に設置された銘板。


派生記事を作成したものの個人的関わりは何もない。知り合いは誰も居らず最近行ったある種の調査の過程で訪れたのが初めてである。この項目が追記される可能性は多分ないだろう。
なお、宇部市内の県営住宅について調べたい場合は、こんな気まぐれな派生記事などアテになさらずに[2]を参照されたい。
県営住宅に募集する積もりで検索したのにこんな記事へ迷い込んでしまった方があれば申し訳ない
《 宮地について 》
宮地(みやじ)とは本路線の西側および北側に存在する小字および町名である。現行町名としては宮地町、小字では宇部工業高校がある辺りを下宮地、更にその北側が宮地である。

本路線の通過している区間は宮地ではなく、南京納である。本来は市道南京納線となるべきだが、現在の呼称が導入されているのは琴芝通りに存在する東宮地バス停名に影響されているのかも知れない。
写真は市道琴芝通り南京納川津線の途中にある東宮地バス停サイン


宮地の由来は、現在の真締川に近い位置にあった出雲大社宇部支所の前身であることはほぼ確実である。ここには最初期に琴崎八幡宮があった地で、後年現在の参宮通り北の端へ遷された。宮のある地や宮へ参拝する路が由来と考えられる。小字絵図には既に現れていないが、かつて宮原(みやはら・みやのはら)という字が存在していた。「地名明細書」では宮ノ原として収録され、西洗鎌田の一部を含む小字であった。他方、宮地は西沢の小名の一つとして収録されている。
《 北琴芝の特別な場所 》
本路線は東宮地の名称が与えられているが実際の住居表示では北琴芝1丁目となる。そして1丁目のみならず北琴芝全体から見ても本路線から近くに特異な性質を満たしていたと思われるエリアが存在する。

正確さは抜きにして、検証過程では概ねこの辺りではないかと考えた。
ただし後述するように現地を訪れこの場所で写真を撮った限りでは今やその性質は満たされていない。


大体の場所をマーカーでポイントした地図である。


前もってお断りしておくことに、マーカーで示した位置には何らの正確性は込められていないしこの場所にある団地やマーカーから近い居住者などを意図しているのではない。第1のヒントとして提示する情報は「純粋に地形的な問題」であると言っておこう。

しかし現地の写真と上の地図だけで正解にたどり着ける人は…まず居ない。そこで次のヒントと答えを示そう。以下のボタンをクリックして欲しい。


この問題は最初[3]によりFacebookメンバーに投げかけてみたものである。意地悪く最初は工学部通りから撮影した現地付近の写真のみだったので当然誰も答えることはできなかった。もしかすると答を提示した後でも納得頂くどころか「そんなの分かる訳ないだろう!」と石が飛んでくるかも知れない…sweat
石を投げないでください…液晶画面が壊れてしまいますので…^^;

時系列レポートでも示した通り、現在はこのポイント地点を含む周辺エリアは地図で与えられるような特性を有していない。
出典および編集追記:

1. そもそも一般的な歩道と車が通行する可能性のある道では舗装構成が異なる。車が横断し車庫などへ乗り入れる場合は歩道部分でも車道と舗装構成を同一にしなければならない。
ただしこの仕様に則っても通行頻度の激しさからかインターロッキングが不等沈下している場所が多い。こうした脆弱面のため車の通行や木々の根が侵入する可能性のある場所でのインターロッキング施工は避けられる傾向にある。

2.「山口県営住宅

3.「2015/10/6のタイムライン(要ログイン)

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