「にんげんのGO!」

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記事作成日:2019/11/9
最終編集日:2024/1/1
「にんげんのGO!」とは山口ケーブルビジョンの自社制作しているバラエティ番組である。
写真は「にんげんのGO!」のトップタイトルをデジカメ接写した画像。
番組放映状態のテレビ映像を撮影し当サイトへ掲載することに関して承諾を頂いています


バラエティー番組と言えばレギュラーメンバーのトーク主体を想像するが、いくつかの定番シリーズや単発企画で構成されていてアウトドアの収録が多い。即ちスタジオでのトークよりは県内(ときに県外も)の特筆すべき場所を舞台にメンバーの振る舞いや、特定の題材を深掘りし解説する意味でバラエティーに富んだ内容となっている。番組予告や概要は公式ブログで案内されている。

2018年の春先より、後述するような背景から宇部マニアックスとして単発的に出演するようになった。番組に出演する放映回では、宇部マニアックスのFBページで告知している。そのとき番組名が分かりやすいように括弧付きで表記していたので、以下では(正式名は括弧付きではないが)括弧付きの「にんげんのGO!」と表記している。番組に登場するメンバーおよび出演者は(前述のブログなどで公表されていることにより)写真や映像と共にすべて実名または通称名で掲載している。
《 概要 》
「にんげんのGO!」は、山口ケーブルビジョンが自社制作している20分枠のバラエティー番組で、放映開始時間は11時25分[1]、14時40分、19時40分、22時40分の一日4回となっている。28分の1テレビのような特殊な企画を除いて、毎週月曜日から翌週の日曜日まで同じ内容が放映され次の月曜日に新しい内容に差し替えられる。

山口ケーブルビジョンの自社制作番組なので、契約家庭以外では視聴できない。番組そのものを YouTube などで有償配信することは現在のところ行われていない。したがってNHKや大手民放のような全国規模で放映される番組と比較すれば視聴者の絶対数が異なる。しかしスポンサーがついて大手民放会社が制作する番組の人気凋落からテレビ離れが進む中、山口ケーブルビジョンでは視聴契約を結び有償で番組を視聴するというハードルの高さにもかかわらず着実に視聴者数を増やしている。そこには従来の視聴率という古い物差しに依存するのではなく、視聴者数こそ限定されるものの一部のコアな人たちの知的好奇心を掻き立てて満足させるに余りある番組制作の方針によるものが大きい。この取り組みは他地域のケーブルビジョンと比べて抜きんでており、高い自社番組の制作率をもつ。[2]

私個人としては自宅にテレビがないものの、野山では何年も前から山口ケーブルビジョンを視聴契約している。大手民放の番組は視たいものがないという親の意見の他に、付随してケーブルインターネット環境の構築が僅かなコストで実現できる点も大きい。親自身はインターネットを使っていないが野山ではケーブルインターネットを利用できる環境にあるので、ネット上のドキュメントを親に見せるときには(スマホを持っていないため)ノートPCを持参して接続している。
上記項目は山口ケーブルビジョンの項目を作成した折には移動する
【 番組タイトルの由来 】
恐らく国内何処の他局でも同じか類似するタイトルはないと思える独特な番組名は、一度耳にするだけで忘れられない。そしてどういう由来があるのかを尋ねたくなるのは自然である。公式ブログにはタイトルに関する説明は恐らくされていない。この由来に関しては独自に尋ねて説明を受けている。前半部分は予備知識を持たないままに私なりの解釈を含めて記述しているため、微細な部分で異なる可能性がある。

にんげんのGO!は、素直に読めば「にんげんのごう」である。これを自然に漢字表記すれば「人間の業」となる。そして実際、放映される内容は人間の業(ごう)に深く関わっている。業と言えば日常生活の会話では「業を積む」「自業自得」のように否定的な意味合いで用いられることが多いが、業とは一般には人の営みのすべてを指す言葉である。[3]

それ故に元々は「人の営みにおけるすべてを番組の形で示現する」となる。ただし業という語は、前述のように人の営みすべてと言うよりも悪徳や後悔といった否定的なニュアンスも持つ。楽しい、面白い、驚くべきといったポジティヴはもちろんネガティヴな部分も含めた人の営みすべてを自然に受けいれ、番組を構成して視聴者に伝えるといった意味も込められている。業を「GO!」と表記するのは、前向きに進む義のダブルミーニングである。

現在では得てして悪い所作を指すことに使われがちな業(ごう)という語を番組名に取り入れたのは、落語家の立川談志が唱える「落語とは人間の業の肯定である」[4]という言葉と思想にディレクターの松田氏が深い共鳴を抱いていたことに依る。したがって番組名は落語家の立川談志氏の言葉からの転用である。私が知らなかっただけで、人間の業と読める番組タイトルを聞くだけで即座に立川談志の言葉を重ね合わされた視聴者もいらっしゃったことだろう。
《 宇部マニアックスが登場するようになった背景 》
株式会社宇部日報社におけるサンデーうべのコラムは、私の活動を知るある方の紹介によるものだった。これに対して番組に出演するようになったきっかけは、今思えば時の運によるものが大きい。山口ケーブルビジョンの編成部の松田ディレクターから声を掛けられたことが全てであるが、それも番組制作の流れに依るものが大きいという意味である。以下では、番組と宇部マニアックスとの関連に重点を置いて記述する。
【 番組のおかれていた状況 】
前述のように番組は毎週一回内容が差し替わり、単発ものや息の長いシリーズなど多種織り交ぜて構成されている。宇部マニアックスの関与が時の運であったことは、それより随分と前から続いていたシリーズの存在がある。当時は県内の風景印が配備されている郵便局を追う「風景印220景」が展開されていた。

風景印220景では郵趣家の長谷川氏(通称ハッセー)と吉本興業所属で山口県住みます芸人のどさけん氏(以下敬称略)をレギュラーメンバーとして、息長く続けられていた。
写真は風景印220景のうちの一部を収録したDVD。


風景印220景は2018年5月末にすべての該当する局を訪問することで終了した。6月から「にんげんのGO!再スタート」として、並行して続けられていた県内の滝を巡る滝シリーズが増強された。風景印220景に登場したハッセー、どさけんはコンビとしての掛け合いが好評で引き続き番組に登場している。

シリーズ終了後も風景印や滝に関する視聴者の興味は根強いものがあった。滝シリーズでは山口ケーブルビジョン謹製の滝カードが制作され、視聴者に配布する企画を行っている。風景印220景では放映回をいくつかに分割してDVDに焼いたものが視聴者プレゼントに採用されている。恐らくこの過程で風景印を備えた県内の郵便局をリストアップしたところ、宇部市の風景印配備率が異様に低いことがハッセーにより指摘された。
写真はそのことを説明するために放映された映像


山口ケーブルビジョンの県内展開エリアはお膝元の山口市をはじめ、宇部市、防府市、美祢市の一部である。シリーズでは単純に風景印をもらいに行くだけではなく、当該郵便局の歴史や格調高い外観なども併せて紹介されている。宇部市の風景印配備率の低さは、放送エリア内でありながら宇部市内にある見どころが紹介される頻度が低いことに繋がっていた。

風景印は一般に当該局が郵便物を扱う地域内にある名所などをテーマにデザインされている。細かいところまで観察すれば、風景印がない郵便局でもデザインになりそうな”物件”が見つかる筈である…だったら「風景印がない郵便局にはデザインになりそうなものを探して提案しようではないか」というアイデアが生まれた。

宇部市内で風景印を備えていない局(具体的には東吉部、床波、東岐波)に提案するとして、当該地域に風景印デザインとして向いているものを知っている人間が必要とされた。この過程で宇部市内限定で既にジャンルを問わずあれこれホームページやFBページで発信し続けている宇部マニアックスに声が掛かったのである。
以上の記述は後の放映に基づいた回想部分を含んでおり誤りを含んでいる可能性もある

ホームページでは情報提供を受けるためにメールアドレスを公開している。最初に松田ディレクターから次の企画についての相談をメールで受けた。一連のやり取りは以下の記事に記述している。
総括記事: 「にんげんのGO!」と宇部マニアックスとの出会い
出典および編集追記:

1. 以前は10:40スタートだったが、2021年5月1日より11:25スタートに変更されている。


この他に山口市議会の開催期間中は1枠と2枠が市議会中継に差し替えられる。

2.「Wikipedia - 山口ケーブルビジョン|主な自社制作番組

3.「Wikipedia - 業

4.「Wikipedia - 立川談志|落語家として

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