《 概要 》
藤山地区上中山堤ヶ迫にある白岩公園を探索するもので、2022年春に初めて実施している。実施内容はこのときと同じだが、集合場所を雄光建設(株)に変更し、歩く距離が伸びることに対応して実施時間を30分多めにとっている点が異なる。また、初回実施時は宇部マニアックスがパートナーだったが、この回は白岩公園にもっとも近くにお住まいでぜんざいのお接待を受け持つペンネーム百笑家さんをパートナーとしている。白岩公園での引率や解説を宇部マニアックスが行う点は同じである。募集時の概要は以下の通り。
開催日時 | 11月24日 9:30〜12:30 |
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集合場所 | 雄光建設(株) |
参加費 | 1,000円 |
定員 | 20名 |
《 プロモーション 》
2024年秋は中山浄水場の見学も実施している。パンフレットの表は掲載済みなので省略する。該当プログラム。
11月20日が申し込み締切日で、受付開始からの状況は単発的ながら12名の申し込みがあった。また、これに限らず宇部マニアックスがパートナーまたは関与するプログラムは、FBページやホームページで案内を行っている。パンフレットは市内の学校と24地区のふれあいセンターなど多くの場所に置かれるが、パンフレット経由の申し込みが頭打ちであり近年はSNSやホームページからの告知によって情報キャッチし申し込まれる参加者が多い。
《 実施状況 》
当日は宇部マニアックスが関与するプログラムとしては珍しく朝から快晴だった。週間予報でも一週間前から当日の好天が予報されていた。このプログラムは白岩公園で現地案内と解説する部分のみを担当していたので、現地で落ち合っても良かった。集合場所から同行したのは、雄光建設の駐車場下を通っている県営常盤用水路に関する状況を尋ねたかったからであった。
写真は初めて確認されたマンホール。
現地にあるものと聞き取りができたことで、初期の常盤用水路のこの区間がどうだったかの情報が得られたことは(白岩公園とはまったく無関係で私的に着目している未解決案件でありながら)大きな成果だった。
すべての参加者が時間内に自家用車で到着した。準備運動を行った後、会社の敷地内を通ってテクノロード(市道高嶺中山線)に出て中山観音廣福寺に向かった。
廣福寺の表参道前に藤山八十八箇所の第一番がある。祠の横に白岩公園の創園者である笠井良介の名と設立年が刻まれた石碑があるので、ここで最初の解説を行っておいた。ここを過ぎるとトイレがなくなるので、自分を含めてトイレを済ませてから前回と同じ廣福寺の八十八箇所が祀られている山越えの道を歩いて白岩公園に到達した。
現地での解説は、メインの園路を進んで湧水の井戸、藤山八十八箇所第59番、宝篋印塔、開設記念塔の順で行った。
写真は法篋印塔の前に案内したところ。
この後、下池前の広場から大自然の石碑を眺めて集合写真を撮った。随所で説明を行ったので現地での写真はあまり撮っていない。
(USC側で撮影した画像が入手できたら追加する)
この時点でタイムラインは百笑家さんに到着する時刻まで15分程度残っていた。東エリアは現在も充分な園路が整備されておらず、またアップダウンが多いので体力に自信のない人には負担になるかも知れないので、駆け足で東エリアに行くということで希望者を募った。体力的にきついという人があればこのまま下山して百笑家さんのところで休憩して頂く積もりだったが、参加者全員が観に行きたいという意向だった。
最初に倒壊御堂(第5番)へ案内し、再発見時のまだ瓦などが片付けられていない写真を提示しながら解説した。それから忠魂碑へ案内したが、近くにある第6番の御堂は省略し、歯形池の横を通る経路が充分に検証されておらず参加者を迷わせてしまうリスクがあったので、前回と同様に下池まで戻って正規の道を戻った。
ほぼ時間通りに百笑家さんの休憩地に到着し、準備されていたテーブルでぜんざいを頂いた。
ぜんざいは参加者だけでなく引率スタッフにも充分に行き渡るほどの分量があった。百笑家さん自身は白岩公園の案内はされないが、一番近い立地ということで来訪者向けに印刷されたマップを随時配布している。
(マップはうちのホームページで公開している古いバージョンのものである)
県道まで下り、そこからは県道沿いとテクノロードを歩いて集合場所まで戻った。
ほぼ予定時間内におさまり、参加者にアンケートを提出してもらって終了した。
【 参加者のレビュー 】
集合場所へ戻ってきて参加者にアンケートが手渡された。無記名とは言えアンケートの選択肢から悪かったという評価を選ぶ参加者は殆どないので、ここでは評点よりも自由回答に着目したい。なお、個人情報に係るかも知れない記述部分だけを修正している。今後どのようなプログラムに参加してみたいですか?
・ウォーキングイベント楽しみにしています!
・いちご狩り
・歴史、文化が感じられる行事
・いちご狩り
・ウォーキング等
・今回のようにまだまだ知られてない場所など
・ハイキングのようなツアー
・自分で作って食べてみるようなプログラム
・宇部の今昔を知りたい
ウォーキングイベントは、歩く目的と魅せ方と天候の影響を強く受ける。目的地に話題性が薄いものだと参加申し込み自体が少ないことは今年の春版の募集時で明らかだった。殊に春版は天候に祟られ、当日が雨と予想できた時点でキャンセルが続出した。この現象は紅葉や花見といった景観を愛でるプログラムだと特に強く現れる。人気プログラムが春秋連続で提供される裏で、新規パートナーによるプログラムが殆ど現れなくなっている。これはスポーツうべたんとして今後熟考すべき問題である。(→今後対処を必要とする問題点)・ウォーキングイベント楽しみにしています!
・いちご狩り
・歴史、文化が感じられる行事
・いちご狩り
・ウォーキング等
・今回のようにまだまだ知られてない場所など
・ハイキングのようなツアー
・自分で作って食べてみるようなプログラム
・宇部の今昔を知りたい
次にアンケート末尾にある自由回答について。
その他気付き
・気候もよくとてもよかったです。場所やぜんざいの接待など、感謝です。
・goodでした
・案内もとてもわかりやすくて良かった
・マニアックス様、事務局の方ありがとうございました。帰りに接待していただいた百笑家様お世話になりました。とってもおいしかったです。
・とてもよかった。また参加したい。
・時間割り通り、計画すごい。
・初めて参加しましたが、山本さんのガイドのおかげで、とても楽しくウォーキングができました。ありがとうございました。
・楽しく学べました。ありがとうございました。
・説明していただき、わかりやすく、大変たのしかったです。準備していただいた皆様、ありがとうございました。
今回は歩く距離が伸びるので、参加者に負担がかからないか懸念された。時間割りについては2022年秋のプログラムから現地の下見を行う際にタイムライン計測を行い、各立ち寄り箇所での予定時刻をみながら進行を調節している。催行上は予定時刻より早く終わるのは問題ないが、遅くなりそうなときは(参加者が帰りのバスの時刻を決めているかも知れないので)事前に参加者に告知している。時間がやや押しているときは、軽微な物件や解説は飛ばしている。白岩公園に限らず、花見以外の何かの場所を訪れるプログラムは殆どの参加者が初めての訪問であり、総論的解説ができれば充分である。・気候もよくとてもよかったです。場所やぜんざいの接待など、感謝です。
・goodでした
・案内もとてもわかりやすくて良かった
・マニアックス様、事務局の方ありがとうございました。帰りに接待していただいた百笑家様お世話になりました。とってもおいしかったです。
・とてもよかった。また参加したい。
・時間割り通り、計画すごい。
・初めて参加しましたが、山本さんのガイドのおかげで、とても楽しくウォーキングができました。ありがとうございました。
・楽しく学べました。ありがとうございました。
・説明していただき、わかりやすく、大変たのしかったです。準備していただいた皆様、ありがとうございました。
このプログラムはあと1回程度開催しても参加者需要があると予測される。もし開催する場合は白岩公園にもう少し近くて参加者が車を停めることができる場所の確保を考えている。具体的には中山第2浄水場跡地で、設備が解体撤去された後は市上水道局が資材置き場として使っている。イベント開始日・時間帯のみ解錠してもらって駐車場として使えるか相談してみたいと思う。
《 今後対処を必要とする問題点 》
白岩公園が再発見され、山岳会メンバーによって整備されて現在は主要な史跡がある西エリアは安全に散策可能となっている。しかし県道沿いの駐車場問題は依然として進展していない。このため白岩公園内を歩き回るよりも集合場所から現地を往復するまでの距離の方がはるかに長い。これはUSCのスポーツうべたんに限らず一般的な来訪者向けの駐車場確保にかかる問題である。【 スポーツうべたんの全体的な問題について 】
以下は本プログラムに限定しない各プログラムに共通する問題である。記述内容が増えれば分割するかも知れない。年2回、各パートナーによって春と秋に提供されるプログラムをまとめたスポーツうべたんは円熟期にある。換言すればパートナーや提供されるプログラムが安定状態にあり、目先の変わった企画や新たなパートナーが定着しづらい。人気のプログラムは募集開始直後から申し込みが殺到して一両日中に締め切られキャンセル待ちになる裏で、申し込みが殆どないまま中止されるケースが目立っている。
すべてのプログラムには最小催行人数が設定されており、参加申し込みが少ないプログラムは中止される。実際2024年秋のプログラムでは最小催行人数に満たなかったプログラムが3件あり、2件が中止になった。参加申し込み人数はリアルタイムで表示されるので、パンフレットを手に取る人に訴求できなかった企画名やパートナーが露呈してしまう。これは新規パートナーがスポーツうべたんに企画提供するハードルを高くする原因になる。
スポーツうべたんは運動の要素を含むことが前提とされているので、アイシングクッキー作りとかパッチワーク教室といった企画は対象外である。中山浄水場の見学も場内が相当に広く参加者自身が歩き回る要素を含むことでプログラムとして承諾された。従来は運動要素を含まない企画は、大元の母体である「うべたん」(うべ探検博覧会)で取り扱っていた。うべ探検博覧会は後に募集を取りやめ、従来プログラムを提供していたパートナーが離脱していった。募集プログラム枠を拡大し裾野を拡げる必要がある。
パンフレットを印刷し各方面に配布するスタイルでの告知にも限界がある。各プログラムの申込時に、次回以降のプログラムが申し込み受付開始になったときメールなどで配信を受けられるようにすれば、リピーターを取り込めるかも知れない。
《 関連記事リンク 》
出典および編集追記:
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