睡眠

健康・症例インデックスに戻る

項目記述日:2021/1/31
最終編集日:2023/8/24
ここでは、睡眠についてまとめている。
写真は個人的に常用している枕。


枕カバーのデザインは Rapunzel である。薄紫色は持ち色であり長髪の女性が好みということで選んだ。後述するようにベッドはそれ自体がファンタジーな世界を織りなしている。
《 概要 》
睡眠を必要としない人は居ない。時間の長短や質的差違はあっても誰もが毎日かならず営んでいる。以下では個人的なものに限定して記述する。
【 自分にとっての睡眠とは 】
人や物事に関わることでできるだけ多くの有用な情報を取り入れ、消化した上で有用な情報をアウトプットするのが人の至上の営みとするなら、何らの生産活動も行われない睡眠時間は人生において膨大な損失である。誰でも殆ど一日の3分の1から4分の1を睡眠に充てなければならず、もしそれを省略することができたなら、その分の時間を生産活動に充てられるだろう。

人生の時間のみを前提とした議論ならそれは道理であるが、だからと言って睡眠は切り詰められるべきものとは全く考えない。その理由は、睡眠を含めて身体が要求する現象を無視すると例外なく身体を損なうからである。これは充分に長い睡眠時間を確保すべきという主張ではない。身体的欲求に正しく応えるべきというだけで、時間は関係ない。早寝早起きという習慣にも頓着しない。

この方針により、日々の睡眠時間や長さは若干のバラツキがある。何かの記事制作に熱中していれば必然的に就寝時間は遅くなるし、長時間の踏査や撮影、緊張を強いられるスタジオ収録などがあれば日付が変わる前から眠気を感じる。シンプルに「眠くなったら寝る」を心がけている。起床も特定の時間までに到着を要する業務がある場合を除いて、充足するまで寝ている。目覚まし時計は何十年も使っていない。平均的には夏場は朝7時半頃まで寝ていて、冬は明るくなるのが遅いので起床がやや遅くなる。

夜更かしして朝は目覚ましの音で仕方なく起きて会社に行くサラリーマンにとって寝たいだけ寝るなんてのは夢のようであり、あるいはだらしない生活スタイルに映るかも知れない。寝ている間は生産活動が行われないので無駄に思えるだろうが、その考えは完全な誤りである。睡眠は人間の重要な仕事であり、疎かにしてはならない。未だ現代社会と多くの現代人がそのことに気づけていない。

普段は7時過ぎまで寝ているものの、遠方のロケがある日は現地到着から逆算して午前6時頃に起きなければならないときがある。その場合でも目覚まし時計無しで確実に早起きできる。もし寝坊して自分が遅れたら皆さんに迷惑がかかるという意識から気が張っていれば、自然に起きられる。早起きの苦痛を感じることなく起きる必要がある前夜には、寝る前に東側の窓のカーテンを少し開けておく。そうすればいつもより早く部屋が明るくなるから、光刺激で自然にいつもの時間より早く目が覚める。

目覚まし時計で起きていたのは精々、遅れたらみんなに迷惑がかかる遠足とか修学旅行といった重要なイベントを体験してきた学童期までのことである。そもそもうちには目覚まし時計がないし、時間に縛られる生活が嫌なので部屋には時計がない。枕元に時計を兼ねた携帯電話を置き、寝る直前と最初に目が覚めたときの時間を確認するだけである。
【 ベッド 】
私の部屋のベッド。
2018年の撮影なので、現在は壁の状態などが少し異なる。


就寝は常にベッドで、野山で暮らすようになったとき洋間だったので家族の分を含めてベッドを購入している。木枠の中に畳が敷かれているタイプでかなり硬い。掛け布団敷き布団を現在のようなデザインのものにしたのは、アパート時代からである。特に現在の居住地へ引っ越してからは、部屋全体をファンタジーな世界にしたいという考えから、壁の飾り物も含めてファンタジーにしている。自分の中では慣れてしまい特に違和感はなく、デジカメにベッドと壁が写った写真を保存していて「このような部屋で寝ています」と写真を見せている。まるで幼稚園児の部屋みたいという声が多く、そのことに満足している。

アパート時代からしているように、ベッドは東側の窓から離れた壁にくっつけて据えている。これは月明かりの影響を避けるためで、寝るときに明るいと入眠が阻害されるからである。冬場では窓が近いと冷気が降りてきて身体が冷える原因になる。
【 就寝時の姿勢 】
就寝時は常に右側を下にして壁に向かって横向きになり、足は曲げている。それが全身の何処にも不要な力が入らないリラックスした姿勢であることを経験的に得ている。朝起きたときもほぼ同じ姿勢なので、寝返りはまったく打っていない。これは学童期から社会人初期のスタイルとは対照的である。寝返りを打つのは身体にかかる負担を分散するための自然な行為と思っていたが、恐らくそれは当たっていない。

2023年春に原因不明の右肘の痛みに悩まされたとき、いつもの姿勢で寝続けると痛みが増悪するためやむを得ず逆の左下で横向き就寝を試みたことがあった。寝ることはできたが眠りに落ちるまで非常に長い時間がかかった。結局、逆向きで寝たのは最も痛みが酷かったこのときだけだった。

長髪なので、枕に頭を押しつける前にかならず髪を左肩に寄せる。無造作に寝ると髪の毛が身体の下に巻き込まれ痛い思いをするからである。この辺りは普通の男性にはまったく無縁であり、多くの女性には共有体験していることかも知れない。

正常な睡眠では寝返りを打っていないが、尿意や寒さで眠りが浅くなったとき無意識に仰向けになってしまうことがある。後述する夜驚はこのときに起きやすい。
【 就寝時と起床時 】
一部の人にはそっと話しているように、個人的には就寝時と起床時に特異なセレモニーがある。トムとジェリーでトム君が寝る前に枕の両側を押して形を整えるようなものである。あれよりももっと特異で、寝ようとして消灯し、ベッドに入る前に独特のポーズを取って就寝の歌を歌うといったものである。一人だからできることで、具体的なことは省略する。

このセレモニーは決して無意味なものではない。そのセレモニーをして安らかな入眠と快い起床を経験しているので、同じ所作をすることで睡眠に自信がつく効果が得られる。セレモニーと言えば、これよりも無意味に近いものとして出かけるときと帰宅したとき行うものがある。

目が覚めた瞬間は半覚醒状態で思考や判断能力が極端に落ちている。枕元の携帯を開いて時刻を確認する。夏場だと午前5時半頃から明るくなり、この頃の時間を差していることが多い。トイレに行くこともあるが、寝ている間は高々この朝方の一度だけである。頭が働いておらず注意力散漫なので、トイレに往復するとき躓かないように寝るときはこの通路上にものが放置されていないかチェックしている。

ベッドから出ると、寝るときと同じポーズを取って目覚めの歌を歌う。それからカーテンを開けてデスクトップPCのキーボードを押して[1]必要ならトイレに行って台所でポットの電源を入れて顔を洗う。

この総括記事を編集追記している現時点では、起床すると完全に眠気と疲労が取れている。よほど体調に問題ない限り朝起きても疲労感が残っていることはない。前日に屋外で長時間撮影したり歩いたりしても一日寝れば翌朝には回復している。稀に疲労が溜まりすぎていると、寝ている間に閃輝暗点が発生していることがあり、この場合は朝起きたときから既に頭が痛い。

寝落ちする瞬間は誰でも観測不能であるが、恐らく睡眠の姿勢を取って15分以内に寝ている。起きたときは二度寝しない限りベッドに入ったまま覚醒状態で横になっていることはまずない。ベッドは完全に睡眠を行うための作業場であり、ベッドに入ったまま本を読んだりすることは一切ない。横になっているのに15分以上経っても寝落ちしないときは、睡眠が足りているものと判断して起きて作業することもある。
【 安眠のための工夫 】
睡眠の質を高めるためにベッドの位置や寝るときの姿勢を工夫することの他に、睡眠が浅くなるような要因を取り除くことも行っている。

五感に意味のある情報が入ってくると睡眠の邪魔になるので遠ざける。早起きするとき以外はカーテンを閉めて部屋の明かりも真っ暗にする。スタンバイ状態にあるノートPCや部屋のほたるスイッチは、壁に向かって寝ているうちは問題にならない。鼻の通りが良くないと口呼吸になったり息が苦しくなるので、気になるときは消灯前に点鼻薬を少し使うことがある。

豪雨で屋根を雨が叩く音がやかましかったり雷が酷い場合は、落雷するたび目を覚まさせられるので耳栓をしている。


耳栓をすると緊急事態を知らせるサイレンや、どうかすれば裏山が崩れる音などもまったく聞こえなくなる。それでも2023年の夏は大気の状態が不安定な日が多くしょっちゅう雷がなるので、安眠妨害されるよりは耳栓を使って余計な音をシャットアウトして寝ている。
【 金縛りと夜驚 】
右側を下にして横向きという定位で寝ている間は問題ないが、眠りが浅くなった弾みに寝返りを打って仰向けになると金縛りが起きやすくなる。このとき眠りが極めて浅くどうかすれば薄目が空いて部屋の状態もそのまま見えている。しかし全身の筋肉が弛緩しているようで指先すら動かすのが非常に難しい。即ち起きているのとほぼ同様の状態にありながら身体をまったく動かすことができないという状態に陥るため、脳が混乱し通常あり得ない映像を見たり音響を耳にすることがある。

このとき映像に浮かぶのは大抵が表現するのもおぞましい程の凄惨な画像である。恐怖に直結するため、自然と大声を出す。起きているのに身体が動かない異常事態から抜け出すために覚醒しようとする反応である。このとき発する絶叫は自分でも聞こえることがある。最終的に絶叫した後で完全な覚醒状態となる。部屋の中に誰かが居る強い気配を感じるため、起き上がるのが怖いことがある。

恩田の家に暮らしていた後期では毎夜のように頻発し、何かの霊が部屋の中に居るのではと考えることもあった。その後に仰向けで寝ると頻発するのに横向きでは殆ど起きないことから、就寝時の姿勢と疲労が原因と判明した。しばしば旅行先の旅館で怖い夢と共に金縛りを体験し、かつてはその旅館で自殺した旅行者の霊の祟りだと夏の夜の怪談として語られてきた。これも旅行で疲れているところに慣れない環境での就寝がストレスになって起きる現象である。霊的意味合いはまったく無く、そもそも個人的には霊の存在があるとすれば科学的に説明可能と考えている。

塾旅で鹿児島へ行って宿泊したとき、局長は私が大声を出していたと報告している。このときの夜驚はまったく自覚がなかった。
《 近年の変化 》
2022年頃あたりから明白に睡眠時間が短くなってきた。それ以前は概ね7時間〜7時間半で8時間を要することはない代わりに、これよりも睡眠時間を削減すると日中眠くなっていた。

夏場は概ね午前7時半頃に起きている。就寝時刻は日付が変わった午前1時前が多く、平均的に6時間半である。一日程度なら5時間程度の睡眠でも日中の活動に影響することは殆どない。しかし短めの睡眠時間が数日続くと、何処かで睡眠時間が長くなる現象が起きる。

2023年の夏は例年にないほど暑い日が続き、エアコン無しでは到底眠れない状況である。電気代が心配だが、夜は外気温が低いのでそれほど電力消費はなく安眠できることが絶対なので、部屋を充分に涼しくしてから布団を着て寝ている。
出典および編集追記:

1. デスクトップPCはスタンバイ状態で終了させている。何かキーを押すことでスタンバイモードから復帰する。

トップに戻る