市道清水崎恩田線

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記事作成日:2016/7/8
最終編集日:2018/8/13
市道清水崎恩田(しみずざき[a1]・おんだ)線は、恩田町2丁目の南端からほぼ直線的に北上し琴芝ふれあいセンター前に至る認定市道である。
写真は神原中学校・宇部中央高校付近。


ルートラボを載せる。


直線的な線形から推察されるように、田園地帯だった時期のあぜ道由来の道である。最初期は本路線の北側まで低湿地で、後年の内陸開作により田となった領域とされる。ルートラボでは後半の学校の間を通る区間でクランクが生じているが、高校の敷地になるまでは終点手前の右カーブ地点まで一続きの直線路であったことが判明している。
後述する
《 経路の概要 》
市街部と恩田則貞方面を連絡する古くからの道であった市道恩田則貞線と後年造られた市道宇部新川恩田線の斜め十字路付近に起点をもつ。全線アスファルト舗装されており、起点付近の道路幅は1.2車線相当で離合は可能である。


起点付近は他の道と三角形領域を形成しており、このエリアにある店舗の買い物目的で通行する車が比較的多い。

200m程度進んだところで対面交通の市道東新川野中線に出会う。
本路線は直進であり、後述するように道幅が狭まるため標識でも他の道路よりも狭く記載されている。


この場所に塩田川沿いから遡行してきた市道大塩田線が接続し変形五差路を形成している。東新川野中線はここで若干折れているため見通しが極めて悪い。現地には対面交通の道を横切る押しボタン式信号機が付属していて買い物客による横断リクエストが多く発生している。

本路線の直進は、ここから四輪の通行不能区間となる。恩田水路が開渠のままとなっているため、物理幅で軽四でも極めて通行困難な幅しかない。


この区間は四輪が通れないことは殆ど自明と捉えられているからか、市道東新川野中線側に通行不可の標識は出ていない。現状は開渠に蓋掛けすれば一方通行で供用できると思われるが、沿線には民家があること、この区間が神原中学校の登下校路としても援用されているからかそのような動きはない。

塩田川を横切る場所ではガードパイプが出っ張っているため、四輪は物理的にもこの地点で進行不能になると思われる。
過去には突破を試みた四輪の事例がある模様[a2]


塩田川の交差部分はコンクリート床板の標準的な構造で橋の名前はない。恩田水路はここで塩田川に注ぐ。橋を渡った反対側は竹ノ下水路で、逆方向に流れて塩田川へ合流している。橋より北側は道路幅が若干広くなり、軽四であれば反対側から進入可能である。実際この区間に面した事業所や一個人所有と思われる敷地に四輪が停まっていることがある。

この狭隘区間の端で市道神原町草江線に到達する。
こちら側から退出する車は想定されていないため、四輪向けの信号機は付属しない。
停止線はペイントされている


この信号機は四輪に対しては感応式、二輪および歩行者には横断リクエストに反応する。それ以外でも日中は歩行者の横断需要が多いことと琴芝ふれあいセンターへの出入りがあるため、前後の信号機に同期して作動している。

市道神原町草江線付近では信号待ちの待機車両を考慮してセンターラインが引かれているが、そこを過ぎると1.5車線相当の道となる。進行方向左側は宇部中央高校、右側は神原中学校の敷地である。しかし相応な幅員が確保されていることから登下校の時間帯での通行制限はない。

神原中学校の校門に差し掛かる手前で本路線は若干折れて進行方向を東寄りに変える。現在の経路は周囲一面が田であった時期に神原中学校の前身となる敷地が確保されたとき出来たと推察され、最初期は起点から一続きの直線路であったことが分かっている。詳細は以下の派生記事を参照。
派生記事: 最初期のあぜ道
進路をやや東寄りに振って直線路を進んだ後にT字路に出会う。正面は里山を思わせる土の斜面である。


前方の道は一続きに見えるが、右折方向はやや幅が狭く左折方向はセンターラインを伴った対面交通の幅である。本路線は左折側をとり、右折側は市道清水崎線である。

このT字路を過ぎて本路線はごく短い区間だけセンターラインの引かれた道になる。しかし学校の敷地から離れるカーブに差し掛かるところで急に幅が狭まり、離合も困難な幅になる。


最初期のあぜ道であった直線路は現在の学校の敷地内を通ってこのカーブの途中へ出てきていた。

ここで東西方向に横切る市道梶返野中線に到達して終点となる。
琴芝ふれあいセンターはこのまま直進である。


T字路から終点までは里山を思わせる丘陵部の裾野をなぞるような経路であり、これは内陸開作が進められるより以前は波打ち際だったと考えられている。終点より右折側は清水崎の丘陵部に向かう登り坂となっている。
【路線データ】

名称市道清水崎恩田線
路線番号439
起点市道恩田則貞線・交点
終点市道梶返野中線・交点
延長約1.6km
通行制限車両通行不能区間あり
備考

延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください
出典および編集追記:

a1. 認定市道名としては「しみずざき」だが、字名としては「しみざき」と読まれていた可能性がある。地名明細書では漢字表記はそのままで読みが「しみざき」となっている。

a2. FBページでの読者報告による。
コメントの寄せられた元記事が不明…現在調査中
《 Googleストリートビュー 》
中間にある車両通行困難区間を除いて採取されている。画像は起点の映像。


画像は後述する造成以前の採取であり、今後差し替えられる可能性がある。
《 記事公開後の変化 》
2018年の8月上旬のこと、琴芝ふれあいセンターへ車で向かうとき本路線を通ることで、清水崎の高台にあった民家が解き除けられ造成が始まっていることに気付いた。
写真は最初に撮影した一枚。


この造成に伴い、三差路突き当たり西側にあった巨木が伐採されている。同年2月に引っ越すことでこの方面への自転車での往還がなくなり、その分だけ気付くのが遅れる形になった。
《 個人的関わり 》
恩田在住期からまったく関わりのなかった道である。高校生時代の通学で市道神原町草江線を通るとき横切るだけだった。

注意以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。

《 その他 》
先掲のルートラボでは恩田町2丁目より西梶返2丁目にある琴芝ふれあいセンター前までの経路を示している。本路線の名称は市道清水崎恩田線であり、この名称からすれば起点と終点が逆である。市道路河川管理課が閲覧に供している地図は2冊あり、記載されている経路はそれぞれ起点と終点が逆に描かれていてどちらが正しいか判断がつかないので、この記事では(西日に煩わされず撮影しやすいという点を重視して)北へ向かって走る経路を元に記述している。
出典および編集追記:

b1. 最近一般に公開されたうべ情報マップの道路情報によれば、路線名に反して琴芝ふれあいセンター側が終点として記述されている。

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