市道西の宮小松原通り線

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記事作成日:2018/3/21
最終編集日:2018/3/30
市道西の宮小松原通り線[a1]は、新西ノ宮橋の西側、市道真締川西通り2号線より工学部通り(市道西の宮野中線)とは逆の西方向へ向かう路線で、市道小松原通り線との交点までを区間とする認定市道である。
写真は本路線中の字内唐戸付近の映像。


ルートラボを掲載する。


上記の写真でも分かるように、本路線は2017年3月末に全線が開通し供用開始された。工学部通りを西へ延伸する形で物理的には一続きの市道となったが、路線名としては工学部通りとは別扱いとなっている。[a2]工学部通りと同様、効率的な往来を目的に人為的に造られた道路である。

本路線は東西を連絡する浜バイパスを補完する路線で、浜バイパスより一本北側を並走している。終点方向から車で走れば直進で工学部通りへ向かえるため沼および野中方面へ向かう車は、現在浜バイパスを参宮通りの西梶返三差路にて左折し沼交差点を右折する系列と、小松原通り線もしくは県道で左折して本路線へ流入し工学部通りへ向かう系列に分散している。

昭和中後期に特徴的だった路側に余裕の無い道造りの反省から、本路線は全区間において両側に幅広の自歩道が備わり、対面交通仕様ながら車線の幅も充分広く取っている。起点から下条の信号機交差点までは自歩道もインターロッキングで施工されている。


道路線形は工学部通りや浜バイパスと同様ほぼ直線だが、県道横断部と下条付近に尾根尻を越える若干のアップダウンがある。信号は起点と終点に通常動作、県道横断部に右折矢印つき[a3]市道下条浜通り線交差部に感応式、新川小学校登下校路には押しボタン式が設置されている。

下条浜通り線は終点側から走ったとき起伏部に隠れて信号が見づらいことを考慮し、起伏部に予告信号機が設置されている。青のときは中央が青一色点灯、赤のときは両端に黄色が点滅する。


下条浜通り線は昔からの道であり、本路線がT字に接続していた時期は本線並みの扱いだった。しかし本路線が終点まで繋がり十字路となってからは枝線として格下げされたようで青時間が著しく短い上に感応式となった。このため浜方面から小羽山へ抜けるショートカット路としての通行ルートに変化が現れている。詳細は以下の派生項目を参照。
派生記事: 下条浜通り線を利用するショートカット
路線延長に対して信号の数が多いものの全体的に本路線の優先順位は高く県道横断部以外は通り抜けが容易である。

終点の小松原通り線接続部は、車道部は通常動作なのだがどういう訳か歩道は歩車分離式信号機となっている。


車道部は本路線と小松原通り線が同程度の青時間で設定されており特に問題はない。しかし横断歩道部の信号機は常時赤となっていて横断リクエストが発せられない限り赤のままである。歩行者と自転車は「いつ訪れてもリクエストを発しなければ渡ることができない場所」となってしまっている。

この交差点の歩道部分を歩車分離式信号に設定した理由は不明だが、小松原通り線と浜バイパスの交差点に準じているものと思われる。実際問題としてこの歩道部分でボタンを押して渡る歩行者の姿を見たことがない。学童の安全な登下校を行う上で設置が要請されていたのなら別として、少なくとも日中はまったく活用されていない事例となっている。

この場所を自転車で通行するときどのような所作が求められているのか明確ではない。厳密には自転車を降りて歩行者となり、ボタンを押した後に自転車を押し歩きして渡るべきであろうが、日中殆ど車の往来がなく安全に渡れるこの場所でボタンを押し、双方向の車両交通を止めて自分一人横断するのは(よほど横断困難な事情でも抱えていない限り)一般車両の往来に迷惑がかかる。かと言って四輪と同様右折レーンに入って交差点内部を右折して良いとはとても思えない。このような不明瞭があるので、個人的にはこの場所を自転車で通らないようにしている。
出典および編集追記:

a1. 市道路課の資料によっては市道西宮小松原通り線と書かれているものもある。

a2. 物理的に一続きの道であっても新西ノ宮橋以西の本路線の区間を指して工学部通りと呼ぶことはない。本路線の誕生は平成10年代以降であるが、工学部通りの全区間が定まったのは昭和20年代初頭である。詳しくは工学部通りの項目を参照。

a3. 最初期から信号機が設置されていたが、当時は通常タイプだった。右折矢印が本路線と県道の双方に追加設置された時期は分かっていない。
《 工事の進捗履歴 》
道造りの最初からではないが、未成であった2010年あたりから継続観察していたので大方の進捗状況が映像つきで判明している。以下、分かっている範囲で記述する。

かつて工学部通りの起点は現在の位置ではなく、かつて出雲大社宇部分社の下で屈曲し真締川を斜めに横切った西の宮橋市道真締川西通り線に三差路として接続されていた。このイレギュラーを解消すべく工学部通りを西へ直線的に延伸し新西ノ宮橋を架けている。この折りに道が付け替えられ旧橋は落とされた。新西ノ宮橋の竣工は2006年で、初期は三差路の位置を北へずらしただけと思われる。即ちまだ新西ノ宮橋から県道までは道がなかった。この区間の着手時期は分かっていない。

新西ノ宮橋から県道までの取り付けと、県道以西は恐らく随伴して施工されている。写真は2009年撮影時の起点の状況である。[2009/11/3]
十字路の角にまだコンビニがなく宇部興運の事務所がみえている


本路線と県道との交差点は早い時期に信号が設置されていた。時期は正確には分かっていないが、県道のこの区間の道路改良が行われた平成10年代ではないかと思われる。当然ながら最初期は県道の一本道で交差点は存在していない。

県道以西も同時期に表層まで施工されたものの、すぐ先で本線は行き止まりだった。その手前に区画整理事業で新規に造られた枝道へ抜けるロードペイントが示されていた。[2009/11/3]


2012年までに県道より西で昔からある道(市道下条浜通り線市道内唐戸下条線)まで本路線を延伸し、舗装を終えて起点からこの場所までを部分供用開始している。
このときは物理的に完全なT字路で西側は近隣民家の擁壁も道路線形にかかった状態だった。[2012/4/5]


2013年の終わりまでには道路線形にかかる擁壁を削る形で道路を延伸し、表層まで施工し終えている。
もっともこの時点でもまだ道路線形上に民家が存在し、関係者以外立入禁止状態になっていた。[2013/12/4]


その後道路予定地上の民家が解き除けられ丘陵部を越えた先の次の市道までを施工している。後述する Google sv の映像はこの時点でのものが採取されている。この状態が比較的長く続き、近々全線開通する未成路線として丹念にウォッチを始めた時期でもある。

2014年の秋頃までには小松原通り線まであと100m程度の未成区間を残すのみとなった。この区間の前半部(桃山保育園隣接区間)は既に空き地であり、後半部は元から直線的な里道と水路が存在していて自転車であれば小松原通り線との往来ができていた。[2014/10/25]


2015年に入ってこの区間が工事現場となると、里道は封鎖され一般の通行ができなくなった。同年1月までに路線上の民家が立ち退いた後、2月末までに桃山保育園横の路盤が完了した。ただしこの時点でもまだ終点までの中間地点に民家が解き除けられないまま遺っていた。[2015/2/28]


同年9月には小松原通り線側から工事用車両が出入りするようになり、10月までに残土を処理してあらかたの道路線形ができあがった。

2016年の始めには小松原通り線までの路盤工を終えて取り付け部の歩車道境界ブロックが完了した。同年3月中旬までに表層工を終えてロードペイントを施し、下旬までに信号機が取り付けられた。[2016/3/24]


こうして3月31日の午後3時をもって閉鎖部のバリケードが取り除かれ全線が完全に供用開始されている。既に部分供用されていたせいか、全線開通にあたってのイベント等は執り行われなかったようである。供用開始から暫くの期間、本路線の分岐点や小松原通り線に冒頭のような「開通しました」の立て看板が設置されていた。
《 供用開始後 》
以下は、全線供用開始直後からこの総括記事を作成している現時点までの状況である。
【 本路線および接続道路への影響 】
供用開始は広くアナウンスされたものではなく、周辺道路を通っていて看板が出ていることで気付いたドライバーが多かったと思われる。このため供用開始から本路線の通行車両が増えるまでに若干のタイムラグがあった。現在は大方周知されているものの交通量は他の幹線道路に比べて同程度か低めである。例えば接続される工学部通りと比較すればずっと少ない。

本路線の起点である新西ノ宮橋西側の十字路は、工学部通りから走ってきて川添方面に向かう右折が極めて困難な場所として悪名高かった。本路線が供用開始されると、終点側から工学部通りへ走り込む交通量が更に増えてますます右折しづらくなるのではと懸念された。
結論的に言って、本路線の県道交差部から起点へ向かって来る交通量は若干増えたものの大きな影響はでていない。真締川西通り2号線の青時間を若干削ることで対応しているようである。この場所で本路線へ直進ないしは右折する青時間が伸びていて、通り抜けに要する信号待ち時間は従来以上には悪化していない。
【 都市計画道路との関係 】
本路線は都市計画道路小串神原線の一部を構成している。特に終点は小松原通り線との交点で一致する。

小松原通り線より更に西側にも同程度の規格の道路が整備されているが、これは市道西桃山線という別の路線である。この路線に沿って西に延伸し、向山の下をトンネルで通して藤山小学校の前を通り平原交差点へ抜ける道路計画があるという未確認情報を得ている。ただし都市計画道路としてはそのような路線は策定されていない。[b1]
出典および編集追記:

b1. うべ情報マップでは本路線の終点と都市計画道路の端点が一致していて向山方向へ伸びる路線は策定されていない
《 Googleストリートビュー 》

西の宮という地名について。
派生記事: 市道西の宮線|西の宮について
《 個人的関わり 》
注意以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。

《 近年の変化 》
・市街部までのアクセス路が確保されたことから全線開通し供用開始された後もなお残っていた沿線の空き地に次々と住宅地や店舗が入っている。
・全線供用開始後は工学部通りと本路線との往来が増加したためか、県道横断部の信号の青時間が調整された。このため県道横断方向は幾分通りやすくなった代わりに県道直進で信号待ちとなる確率が若干上昇している。

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