市道下条浜通り線

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現地踏査日:2014/2/23
記事公開日:2014/3/7
本路線に与えられた整理番号は53番だから、割と初期に決められた主な認定市道ということになる。[1]
隣接する52番は通称浜バイパスと呼ばれる市道北琴芝鍋倉町線である。したがって同程度の重要度を持つと推測される。
しかし本路線の経路選定は、正直言ってよく分からない。より正確には、恐らく今では「分からなくなってしまっている」ということなのだろう。およそ起点らしくもない中途半端な場所に設定されているのである。

その場所をポイントした地図を示そう。


この地図だけで即座に場所が同定できる読者は地元近辺在住者か、後で述べるような目的をもった一部のドライバー位のものだろう。
ポイントされた地点からは3方向に道路が伸びている。如何にも中途半端な場所に起点を持つことになる。場所的には黄幡公園の北側だ。路線名からすればここから浜通りを目指す筈なので進行方向は分かるのだが…

まさにその分岐点である。
左側のやや下っていく分岐路が黄幡公園に向かう道になる。


上の写真を見ると左側の側帯が破線として引かれているので、右へ曲がる道が本線側のような位置づけになるだろう。実際、この道の優先権は右への分岐路で、どの車も(相応に注意は払っていると思うが)殆ど徐行もせず通り過ぎている。
ここが本路線の起点で、反対側は市道内唐戸下条線という別路線になる。既に記事公開済みであり、当初は誤ってこの路線の一部と思って写真撮影を行ったため、殆どついでながらに道路レポートも作成した。
継続して閲覧している読者のためにリンクを配しておく

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(「市道内唐戸下条線」の続き)

上記路線からの読者はそのままで引き続き本路線の終点に立つことになる。

さて、分岐路の右側が本路線なのだが…
スタートして早々に登り坂だ。練積ブロックの高さ変化を見ても距離は短いが結構きつい。


しかし登り坂はほんの僅かだ。家屋一軒分程度登ると頂上部分が見えてきてすぐ平坦になる。


最高地点に出入口を持つ民家が路線の両側に一軒ずつある。
こんな街中に何で坂道が?というのが素直な反応だろう。


下り勾配は一様ではなく中ほどがややきつい。


下りの途中にも分岐路がある。
認定市道かどうかまだ調べていない


即ち登ったかと思うと少し平坦部があってすぐ下ってしまう。とても小さいが印象的で目立つこの坂道には昔から名前がついているようだ。
別途項目で終点側からも詳しく撮影してきた。
派生記事: 滑坂
坂を下って左側にお地蔵様の御堂がある。
また、右側の分岐路には小串往還道と書かれた木柱が設置されている。
派生記事: 小串北向地蔵尊
派生記事: 小串往還道
坂を下った右側の分岐路が往還道だ。
昔はもう少し狭い道だったようだが、小串区画整理事業の一環として道路整備されている。
路線名は市道下条渦田線…まだ詳しく調べていないが先の方は工事中


坂を通り越してきたなど嘘のようで、その先はまったく平坦な市街地の道となる。


この区間でも交通量は結構多い。写真では車が入らないようやり過ごした上で写しているのである。
ついでながら言えばなるべく快晴で青空が広がる日に撮るようにしている

直線コースを進むと、本路線の中でも車での通過時における要注意ポイントに差し掛かる。
前方に点滅している信号灯は赤色だ。
光線の加減で黄色っぽく写っている


前方を左右に横切るのは市道小松原通り線で、六角堂まで真っ直ぐ進むメインの道の一つである。
小松原通り側に通行優先権があるので、本路線の接続部には分かりやすいように「止まれ」のペイントが施されている。


赤色の点滅灯ということは、かならず一旦停止して確認後進むべき交差点を意味する。同じ対面交通規格でも小松原通りの方が若干広いし交通量も多い。
いずれにせよ本路線側は上下線とも一旦停止を求められるので、どの方へ向かおうが結構通りづらい場所である。本路線では双方向からそのまま直進する交通が多いが、一旦停止した上で小松原通りを走る車が切れるタイミングを見極めるのが難しい。赤点滅なのに減速もせず本路線を突っ切るような猛者はさすがに居ないにしても、逆に小松原通り側の車が何故か交差点で一旦停止してみたり、合図もせず曲がってしまうために本来なら直進で通れているタイミングを無駄に待たされたり…なかなかにストレスの溜まる交差点だ。もっと交通量が増えればいずれ信号が設置されると思う。

小松原通り接続部までは割と最近舗装換えされたらしく路面がきれいだ。
対して小松原通りから先は歩道が分離された旧来タイプの道である。


この先で再び点滅灯のある交通整理箇所に出会う。
横切る道は市道小松原桃山線である。ここは黄色点滅なので本路線に優先権があり、注意した上で一旦停止なく進むことができる。


小羽山地区から鍋倉方面に抜けるとき、市道真菰線を通って宇部変電所の横をぐるっと周り、市道小松原桃山線を経由する。狭い道さえ厭わなければ鍋倉に向かう最短経路であり、私の場合は第一選択路となっている。
市道小松原桃山線からここで右折する場合は、かならず一旦停止が必須となる。ミラー頼りで右折するのは昼間よりもライトが頼りにできる夜の方が容易だ。

さて、道は平坦だが進行方向右側に雑木の目立つ丘陵部が近づいてくる。家が並んでいるので気付かないかも知れない。


この辺りから右側、駐車場の奥に土手のようなものが見えている。


実はこの後ろに殆ど忘れ去られたような溜め池が隠れている。
かつて地元在住民からは「三角ダブ」とも呼ばれた溜め池だ。接近は非常に苦労したが、別の日に訪れ数枚写真を撮影して記事を作成している。
派生記事: 蟻ヶ迫池
この辺りから丘陵部と道が接する。それも割と露岩が目立つ丘だ。


道路に迫っている場所でズーム撮影。
いわゆる蛇紋岩系の岩で、鍋倉や向山など海に面していた岩場に特有のものである。


終点が近づいてきた。
この辺りで幅員は若干狭くなる。今でこそ車が見えないだけで、夕刻時は浜バイパスに出る車が並ぶこともある通行困難な場所だ。


本路線はここで左へ直角気味に折れる。
やや捻れて直進する道は市道浜線となっている。


このカーブから終点を撮影しようとしたのだが…信号待ちの車があまりにも多くこの日は撮影できなかった。このため以前撮っておいた写真を載せる。

以下の2枚は一昨年の4月撮影のものである。
終点で接続される大通りは浜バイパスと呼ばれる市道北琴芝鍋倉町線、直進の対面交通となる道は市道浜通り線だ。


終点側から振り返って撮影。本路線のすぐ北側は結構急峻な丘になっている。
実はこの場所が本路線のなかで最も話題が多い。


まず、上の写真では山の斜面に民家が建っており、その屋根の後ろに小さな送電鉄塔がみられる。
これはかつて宇部興産(株)の窒素工場向けに送電していた特別高圧線鉄塔で、2013年の夏頃に運用を終えすべて撤去された。この鉄塔はNo.90の最終鉄塔で、ここから先は窒素工場まで地下埋設線となっている。鉄塔撤去直前の写真を撮影し以下に記事化している。
本路線の道路上にみられる埋設鋲についても言及している
派生記事: 宇部興産窒素線・No.90鉄塔
この鉄塔へ向かうには右折用カーブミラーのところから真っ直ぐ進む。この道は北側にある向山へ登る道の一つであり、今まで数回辿っている。記事化した折りにはリンクで案内する。

本路線を終点から辿ったときは右折になるのだが、先の向山へ登る生活道路を取り込む形で市道路課による中山へ抜ける道路を造る計画があった模様だ。もしその計画通りだったなら、交差点の反対側にある市道浜通り線と同程度の対面交通規格の道がここから北へ伸びていたと思われる。この詳しい事情については下記の記事を参照。
派生記事: 市道浜中山線
本路線の経路を国土地理院の地図に示した。


整然と東西に伸びる浜バイパスや周辺の道と異なり、本路線は歩調を合わせず斜めに通っている。恐らく鵜ノ島干拓時代あたりから自然発生した古道がそのまま遺っているのだろう。
道路沿いには民家が並び、滑坂付近は一昨年あたりに拡幅整備されたばかりなので、今後も当分その姿を変えることはない。

最後に、そう広くもない本路線が最近また別の用途をもって一部のドライバーに重要視されていることを述べておこう。記事タイトルでおよその内容が推測できるだろう。
派生記事: 下条浜通り線を利用するショートカット
車の場合、藤山交差点を通って小羽山へ向かう用事があるときはかならずこのショートカット路を利用する。また、自転車で平原方面などからアジトへ帰るときも(途中に滑坂という自転車で労力を要する場所があるにもかかわらず)結構通っている。明らかに遠回りなのだが、待たされる信号が殆どないというだけでも利用価値がある。換言すれば自転車を漕ぐときの信号待ちほど私にとって無駄な時間はないのであった…
停まって信号を待つ位なら一つ離れた区画の信号のない交差点を迷わず迂回する程度に
【路線データ】

名称市道下条浜通り線
路線番号53
起点市道内唐戸下条線・終点
終点市道北琴芝鍋倉町線・小松原一交差点
延長約700m
通行制限特になし。
備考

延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください
出典および編集追記:

1. 当サイトでは2桁以下の整理番号を持つ宇部市の認定市道を「主要市道」と勝手呼称している。

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