桃山中学校・郷土学習講演会

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記事作成日:2023/5/13
最終編集日:2023/5/23
ここでは、2023年2月28日に桃山中学校で実施された郷土学習講演会について記述する。
写真は開催前に挨拶する塾長


桃山中学校を含む新川地区(校区)の歴史に関する講演で、宇部の街の基礎を造った渡邊祐策翁に関して塾長が解説し、説明用のデータと講演内容の構成を局長が行い、隊長たる私は地名に関する知見を活かして桃山という地名由来の解説を行った。

3者は新川歴史研究会の前身であった渡邊ゼミの初期メンバーであり、最近は新川歴史研究会としての活動が多くなった中で久し振りの渡邊ゼミとしての講演活動だった。
《 概要 》
桃山中学校の中学3年生と教職員と対象とした講話で、正規の郷土学習カリキュラムの一環(50分)として行われた。会場は体育館で、新川地区在住者や学校関係者数名も聴講した。
【 講演依頼の背景 】
恐らく局長経由で講演の依頼があったと思われるが、詳細はよく分からない。小羽山小の卒業生の多くが隣接する新川地区にある桃山中学校に進み、同じ新川地区にある鵜ノ島小学校の学童も同様である。居住地区の地域差(特に校区として成立した歴史差)故に、郷土に対する見方やイベントなどの参加に関して温度差があることが局長により指摘されていた。

これを埋める必要性から、小羽山地区で実施された散歩イベントで用いたマップや資料などを新川地区の小中学校にも納入している。恐らくこの取り組みの流れを受けた講演依頼と思われる。いずれにしろ私は新川地区の地名に関する解説員として参画しただけで、学校との打ち合わせや投影データの作成は(元データを提供した程度で)行っていない。
【 講演の実施状況 】
午後2時半からの開始に先立ち、私たち3人は一時間程度前から現地入りしていた。データを再生するノートPCとプロジェクターの動作確認を行うためである。投影のセッティングを行っている間に3年生の生徒たちが入場して体育館にシートを敷いて事務椅子を並べた。


3人のメンバーはステージ下に椅子を並べて置いてマイクで話した。中央にプロジェクターを配置し、局長がメンバーの話す内容に呼応してノートPCのデータをスクリーンに投影した。


講演は自己紹介の部分を除いて3人の対談形式で進められ、私は地名に関する話をメンバーから振られたときに解説を行った。小串村エリアの地理院地図に重ね描きされた小字絵図マップは、郷土資料を参照しつつ私が制作したデータである。


宇部マニアックスが話すのはこの地名解説の部分だけだったので、事前にシナリオを作成することなく専らそのときの流れと知見のみによって話を進めた。

講演後、3年生代表の生徒が感想とお礼の言葉を述べた。先生方からはお礼の言葉に加えて、我々メンバーの予期しないサプライズがあった。女生徒からメンバー全員に花束が贈呈された。
写真は花束を受け取って着座した直後の撮影。


終了すると生徒たちは再び手分けして事務椅子やシートを片付けた。
私たち3人は校長室へ通された。


そこで改めて校長先生からお礼の言葉を頂き、聴講した生徒たちには感想を書いてもらい後日各メンバーに送付すると伝えられた。
《 講演後の状況 》
3月に入ってすぐ学校から連絡があった。生徒の感想をワープロでまとめて印刷したものをお渡ししたいので住所を教えて欲しいという話だった。[1]私は隣接する小羽山地区に居るので受け取りに伺いますと返答し、桃山中学校に出向いた。

封筒に入っていたお礼の言葉とメンバーの写真。


学校からのお礼の言葉と写真はメンバー3人に同じものが送られたが、講演を聞いての生徒の感想は恐らく各メンバーの話に呼応した内容が寄せられていた。いくつか印象的だったものを以下に挙げる。
・身近だからこそ知らないことや考えたことがないものばかりで、新しい発見があった。これからに活かしていきたい。
・オープンステージが渡邊さんの頃からあったと知って、時代が繋がっていると感じました。
・昔は小羽山小学校が存在してなかったことを知って驚きました。
新川地区に住む小中学生は元より、保護者の方も小羽山は昔から小学校があったと誤解してしまうかも知れない。確かに「昔の話」ではあるが、昔のレベルが桃山中学校とは数十年違うのである。局長が語る地域の温度差が何であるかが見えてくることだろう。
【 花束の後日談 】
豪華で美しい花束はしばし部屋を飾った。しかし長持ちさせるためには私にはノウハウがないしそもそも花瓶がない。そこで野山に買い物を配達したときこの花束を届けた。

親は大変に喜んでいただけではなく、この花束が一ヶ月近く長持ちして非常に気持ちが癒やされたと報告した。
写真は花束を受け取って10日後に野山を訪れたときの撮影である。


ついでながら隊長(あるいはここの文脈からは野ウサギの方が適切かも知れないが)が花束なるものを贈られたのは人生で初めてである。[2]まして中学3年生の女生徒から直に手渡されて、半世紀近く昔の純真な少年だった頃の自分を想い起こしたのであった。
先行してホームページのトップに掲載した郷土学習の報告。
お知らせの履歴: 桃山中学校の郷土学習に参画しました。
出典および編集追記:

1. 最新のバージョンの名刺には連絡先の携帯を記載しているだけで郵便番号や居住地は(そこまで個人情報を明示する必要性がないことから)載せていない。

2. 造花なら初めて交際した女性に豪華なものを誕生日プレゼントとして受け取ったことがあった。

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