写真は先生方による撮影。
聴講対象者は1年生の全生徒で、講話は5校時の学活を総合学習に振り返る形で実施された。一昨年の開催時は2年生全体を2グループに分けて午前と午後に実施し宗隣寺での座禅体験とセットで行われたが、今回は生徒の各グループがテーマを決めて新聞作りの下準備を行い、SDGs「住み続けられるまちづくり」を中核コンセプトとして宇部マニアックスの講話を挟んで新聞を制作し、同月下旬にふるさと探訪を行って文化祭で発表するという、より踏み込んだ内容となっている。
講話自体は2022年に実施しており、前回の内容に一部手直しを行って実施した。初回となる一昨年の開催内容については「宇部・桃山の歴史と文化に関する講話・2025年度」を参照。
《 実施に至るまで 》
7月31日に私の携帯に知らない番号からかかってきた。通常知らない番号には応対しないが、明白に市内の固定電話からの発信だったので相手が分からないまま応対した。桃山中学校の学年主任の先生からだった。一昨年に最初の郷土学習授業を実施し、今年は1年生を対象に実施したいので同様の講話をお願いできますかという相談だった。私は学年主任の先生を知らなかったが、一昨年実施した講話も他の先生方に混じって聴講しましたとおっしゃっていた。講話のシナリオはPCに保存しているのでその場で快諾した。この時点で講話の実施日や詳細が決まっており、前回と同様に詳細を書いた趣意書を郵送したいので住所などを教えて欲しいと言われた。しかし前回の講話で在籍されていたということと、現在の桃山中学校の写真を撮り直しておきたいという考えもあり、直接受け取りにあがりますと言った。
【 趣意書受け取りと校内視察 】
電話した当日と翌日8月1日の午前なら在校していますということで、既に正午近い時間で当日は無理だったので翌日自転車で桃山中学校を訪ねた。学校に着いたとき、何かの会合が開催されるらしく多数の来訪者が玄関から入っていた。私は来訪者対応が終わるまで事務室に通された。やがて学年主任の先生が入って来られ、そこで今回の郷土学習の概要が書かれた資料を受け取った。
学校自体は夏休みで、課外活動をする以外の生徒は居なかった。それで桃山中学校らしい場所をいくつか紹介して下さいとお願いしてオープンステージや校舎の中を案内された。
特に印象深かったのが1年X組(何組だったか失念した)の窓際の席で、そこは桃山中学校からの眺めがもっとも利く教室と説明された。
他にも校舎の各教室や廊下など特徴的な構造がみられる場所を撮影した。事務室に戻ってきたとき、ある会合が終わったようで大勢の来訪者が再び玄関口に降りてきた。このとき局長とLFのメンバーでもあるコードネームS氏とばったり出会った。両者とも学校運営協議会のメンバーであり、今日のまさに同じ時間に桃山中学校を訪れていたという全くの偶然だった。
【 シナリオの作成について 】
前述の通り一昨年の同じタイトルで講話を行っており、対象者が1年生というだけだったので、当初は殆どシナリオに手を加える必要はないだろうと楽観視していた。実施要項を受け取ってから開催日まで2ヶ月あり、優先順位の高い他の作業を行っているうちに[1]9月末になってしまった。前回はまったく初めてということもあり、ノートに全体の流れと話すことをまとめていた。しかし講話を始めるとノートを見るゆとりがないことが分かっていたので今回は話す流れを脳内で想定し、その順序に合った写真を選定した。タイトルのようなテキスト文字も画像化し、矢印キーを操作すれば順繰りに表示される仕様は初回と同じである。
最終的に設計されたシナリオと尺は以下の通り。
| フェーズ | タイトル | 設計尺 |
|---|---|---|
| プロローグ | 宇部マニさんってどんな人? | 3分 |
| 第1幕 | 新川地区のお宝(歴史遺産) | 15分 |
| 第2幕 | 桃山という地名の由来は? | 10分 |
| 第3幕 | 桃山中学校周辺に見つけたもの | 4分 |
| 第4幕 | 郷土に関する将来に向けての課題 | 8分 |
この変更は、前回の講話がほぼ完全に郷土学習に絞られていたのに対し、今回の実施要項では SDGs の11「住み続けられるまちづくり」について生徒に考察させる目標があったことによる。
そこで郷土題材を土台にして、観光資源に活かすための下準備として予想される新たな仕事について言及している。これは1年生にはやや難しい内容かも知れないが、今月末には宇部地方史研究会の講話を要請されており、そこで「小さな観光」についてシナリオを作ることを考えていた。即ち今回の講話の第4幕は、宇部地方史研究会の講話を構成するためのたたき台にしている。
講話に使用した写真、キャプチャ画像、テキストデータなどは以下の通り。
第4幕はテキストの映像化ファイルが多くなっている。話す言葉は揮発するので、より強く伝えるために重要部分をテキスト表示させた。
《 当日の状況 》
前回と異なり持参したのはデータの入ったメモリースティックのみである。メモリースティックの不具合で読み込めないなどの事態になったら講話自体が成り立たなくなる。念のために常用しているものとサブのメモリースティックに同じファイルセットをコピーした。当日はあいにくの雨だったので、時間に余裕を持ってアジトから徒歩で桃山中学校に向かった。かなり早めに到着したので、体育館で機材の準備ができるまで校長室へ通され、20分程度校長先生とお話した後に体育館に向かった。既にすべての機器がセットされていたので、担当者にメモリースティックを渡すだけだった。問題なく読み込みスクリーンに表示され、ノートPCの矢印キーで操作できることを確認した。
前回と同様、ステージの下に椅子と机を置いて座って進めるスタイルである。
机は狭いので水分補給のお茶と、尺計測用に時計表示できる歩数計を置いた。
前回と同様Bな総括記事を作成することを考えていたので、始まる前にサブのカメラを学年主任の先生に預けて掲載に問題ないアングルでの撮影をお願いした。
【 講話の流れについて 】
最初と最後だけ生徒も私も起立したが、講話の間は着座してマイクを持って話した。今回は講話終了後体育館で全校集会が予定されていたため、第4幕を話す過程で自前の歩数計[1]を操作して時刻表示させ、話す内容を取捨選択することで予定時間ジャストに終了した。講話実施中に先生方が撮影して下さった画像から2枚載せる。
ノートPCは矢印キーを押すページ繰り操作以外必要ないのでまったく見ることなく、代わりにレーザーポインターでスクリーンの狭い範囲を指し示しながら生徒たちの反応を見ていた。生徒へ行った挙手アクションは、前回よりもかなり増やしている。六角堂の知名度は高く、かなりの生徒が挙手した。島にある勝手呼称「庶民の石畳道」を知っている生徒が一名居たのは驚かされた。
歩数計は数分経つと表示が消えるので、第4章を話し始めた途中から左手で操作して時計表示させ、残り時間をみながら話す内容を調整した。終了後、生徒代表が前に出て講話を聞いた感想を話した。40分の間殆ど休まず話し続けていたので喉がしわがれたが、机の上に置いていたペットボトルのお茶を飲むゆとりもなかった。伝えたかったことをほぼ100%時間内に話すことができた達成感が強かった。
《 講演後の状況 》
【 終了当日 】
終了後体育館で全校集会が行われるので、手早く片付けた。体育館を退出するとき、恐らく去年小羽山小学校すくすく教室に居た生徒が声を掛けた。「すくすくやってるよ。遊びに来たらええ。」「えっ?マジっすか?遊びに行ってええんですか?」「私がおるとは限らんけどね」という短いやりとりだった。全校集会が終わるまで事務室で30分くらい学年主任の先生と話をしていた。集会が終わって校長先生が挨拶に来られてから学校を後にした。アジト帰宅後、自前のカメラで撮った分と先生に預けたカメラの画像を元にこの総括記事の作成を始めた。同じ日にFBページで実施状況の概略を投稿した。[2]
【 当月以降 】
講演を行った10月中に、同校の生徒から声を掛けられる場面が2度あった。もっとも印象的だったのは市役所に行こうと東宮地バス停横を通っていたときのことで、自転車を漕いでいる数人の生徒から宇部マニ?のようなキーワードが聞こえた。多分見つかってしまった
と思ったので、少し速度を緩めて漕いでいたら男子生徒数人が追いついてきた。<車通りの少ない市道西巳の内線に乗り入れて自転車を押し歩きしながら話した。4人くらいの男子生徒は今から卓球の練習に行くところと話していた。その後、小羽山小学校のすくすく教室からの帰りに桃山中学校から帰る途中の自転車通学生に声を掛けられている。反対側を走っていたので声を掛けて手を振っただけだった。
ここで示唆される重要なことがある。現代社会では中学生が先生や身内以外の他人に声をかける場面が殆どないという事実である。
殆どの大人はクルマで移動するので徒歩や自転車で移動する中学生と接点を持ちようがない。更に自転車で移動していても気軽に話しかけられる人物と分かっていなければ、生徒は能動的に声を掛けない。現代社会は、子どもが知らない大人に挨拶しても大人から子どもに安易な声かけなどで関わってはならない原則がある。現状を追認すれば、子どもたちが関わりを持てる大人の範囲が著しく狭まってしまう。子どもを育てるのが親や先生に限定されることなく、地域の人が関与する流れに変化するために殊の外重要である。
11月に入って、地域学習終了後に発刊された1学年の学年だよりを受け取りに行く機会があった。
生徒の感想として宇部マニアックスの講話に言及している部分。
一昨年に3学年対象で実施したときよりはレビューが少なかった。1学年ではまだ知識や見聞してきて得られた情報が少なく、講話の内容もそれほど平易ではなかったからこれは当然だろう。何度も同種の講話を実施して、延べ数百人の生徒が聞いてくれた中で数十人が一部に興味を示し、更にその中から1〜2人が「これはビジネスになるかも知れない」と気づき始めてくれれば良いと思う感覚で、難しいと分かりきっている講話を実施している。
《 関連記事リンク 》
先行してホームページのトップに掲載した郷土学習の報告。お知らせの履歴: 桃山中学校の郷土学習を実施しました
出典および編集追記:
1. 趣意書を受け取った後で岡藤氏とオープンステージの撮影に行っている。素材採取のためであるが、この総括記事の最終編集日時点では(先行公開禁止の原則により)何の企画であるかは書くことができない。
(レビューを受け取りに行ったとき学年主任の先生にはそれとなく伝えてある)
2.「FBページ|2025/10/4のタイムライン
」
1. 趣意書を受け取った後で岡藤氏とオープンステージの撮影に行っている。素材採取のためであるが、この総括記事の最終編集日時点では(先行公開禁止の原則により)何の企画であるかは書くことができない。
(レビューを受け取りに行ったとき学年主任の先生にはそれとなく伝えてある)
2.「FBページ|2025/10/4のタイムライン
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