市道小串小羽山線【2】

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(「市道小串小羽山線【1】」の続き)

悪名高き直角折れ点を過ぎると、市道は真っ直ぐかなり下っていく。
両側に狭い歩道が付属するのは現役県道時代から同じだ。



下りきったところで県道のT字路から始まる道にぶつかる。
市道小羽山中央線で、その名の通り小羽山地区の中央を貫くメインの道である。


その道を横切る少し手前の右手、異様に下っていく道がある。


これは地元管理の道で、ここから始まる沢地に沿って下り、行き止まりとなっていて何処にも出られない。 沢自体は市道真締川南小羽山線が最後の登りに向かう地点に続いており、まこも池を含む周辺の雨水はこの沢を伝って流れる。それにもかかわらずこの沢を自然に下っていく道がまったく存在しない農道すらない)という奇妙な状況になっている。
かつて田が作られていた頃には人の行き来ができた筈だ

行き止まりではあるが、この先に大きな地勢変更に伴って生じたある遺構が眠っている。小羽山中央線に関する物件なのだが、現地へ向かうにはこの地区道以外ないのでここでも案内しておく。
なかなか面白い物件だがかなり危険…踏査には相応の準備と注意が必要
派生記事: 封鎖されたボックスカルバート
四輪のための道路としては、市道小串小羽山線の役目はここまでだ。現在はガードレールで閉鎖され、通り抜けできないようになっている。


かつての旧道は市道小羽山中央線との交差部分が一番低く、その先は現在見えているように再び登り坂になっていた。市道小羽山中央線の起点はここのT字路にあった。その当時のことを記録しておくと…

県道には小羽山に向かう右折レーンがなかった。そのため一台でも右折車両があれば直進まで足止めされるドン詰まり現象が多発していた。通常の信号では渋滞が酷くなるばかりなので、私が記憶している頃から県道の信号は中山から来る方が短い時差式になっていた。もっとも中山から来る交通量はそう多くはなく、直進車の切れ目を狙ってサッと右折していた。
他方、市道小羽山中央線から県道へ出る信号は通行車両に対する青時間が短く、酷いときは十数台が交差点前に連なり青信号を3回待ってやっと通れるときもあった。
特に県道を横断する歩行者用の信号は青時間が10秒以下だった

もう一つ特筆すべきことは、T字路の突き当たり部分の左脇に巨大なアニメキャラクターのオブジェハッキリ言ってしまえば「となりのトトロ」が道路を見下ろすように建っていたことである。
ずんぐりとした形のコンクリート製オブジェは高さが数メートルあって、一目見てすぐそれと分かるペイントが施されていた。確か中山の方を向いて設置されていて、小串から来るとお尻が見えていたような気がする。恐らく付近にある民家による作品だと思う。

小羽山入口という分かりやすく交通量の多い場所に建てられたオブジェは非常に目立ち、今でも存在を覚えている人は極めて多い。その後県道付け替えに伴い市道小羽山中央線が延伸されたときオブジェが道路敷にかかったらしく、撤去されていて現存しない。
別の場所で目撃したという話を聞かない…壊されたのかも…写真を撮っている人が多分いると思う

現在の県道接続部である。新しく造られた県道区間まで市道小羽山中央線が延伸された結果だ。


市道小羽山中央線を小羽山方面から県道に向かって走っているとき、状況によっては線形の悪い市道小串小羽山線を通った方がショートカットになる場合がある。殆どの人には価値のない手段だが、速いの大好き・待つこと大嫌いなドライバーには役立ててもらえるかも知れない。
派生記事: 市道小串小羽山線を利用するショートカット
《 小串台トラップ 》
センターラインは自然抹消されてしまっているが、歩道や縁石は当時のままだ。


かつてオブジェが立っていたと思われる付近から振り返って撮影している。
ちょうど旧道区間をバスがやってきた。


バスは当然ここで旧道を離れて小羽山方面に向かっていった。
ガードレールの両端は若干開けられていて歩行者や自転車なら問題なく通ることができる。


今となっては車道として供用されていない区間へ自転車を乗り入れた。
行き止まりの案内などはなく、2スパンの白いガードレールが通せんぼしているだけだ。


記事を書いている現段階で、この一般車両が通り抜けできない区間も本市道の経路に指定されている。したがって歩行者も自転車も通行は全く自由だ。
実質的に一般車両の交通がないことから、車の留め置きも目立つ。

3年前の状況。 このときはセンターラインが薄れながらもまだ遺っていた。現在は抹消用ペイントの上書きと経年変化で痕跡しか窺えない。


緩やかな上りをこなして市道の終点に到達する。
この旧道区間に面する事務所の通行需要があるので、現在も県道からの車両乗り入れは可能だ。


旧道のセンターラインと路側帯を抹消した痕が見えている。現在の県道と重なる区間が少ないせいで、かなり広いアスファルト舗装領域が残っている。


終点より振り返って撮影。
現在県道の通っている場所は中ほどは殆ど盛土で、急斜面になっていた筈だ。


3年前の写真である。
路線切り替えに伴う仮ラインの痕跡がかなり目立つ。前方にあるのは小串台バス停だ。


いずれの写真からも分かるように、旧道の分岐点には「この先行き止まり」の表示がない。このことから、中山方面より県道を走っていて正面に赤信号が見えたなら、ちょろっと左へ入って信号をショートカット…という気持ちを起こすドライバーが居ても不思議はない。
この旧道区間は、そんな近道志向のドライバーをことごとくトラップに引っかけている。

これも3年前に撮った決定的瞬間だ。
カメラを構えている最中、まさに一台の車がここへ入り込み、ドン詰まりでUターンしていった。近道と思って入ったものの小羽山中央線に抜けられないと知って引き返したのは明らかだ。


かく言う自分も県道が付け替わった直後、中山方面から走ってきていてここを通れば近道できるかも…と思って車を乗り入れた経験がある。

もちろん一度「やってしまえば」学習するのだが、ショートカットしたくなるだけの理由がある。中山側から県道を走ってきたとき、前方にあるT字路の青信号が極めて短いからだ。
市街地から県道を進んできて小羽山に向かう交通量が極めて多いため、時差式信号になっている。それにしても中山から来る方が県道の本線なのに、可哀想なくらい青時間が短い。目安としてこの信号が見え始めたとき歩行者信号が点滅し始めたら、諦めて減速した方が良いだろう。
更に言えば小羽山中心部に向かうならここではなくまこも池の所から右折した方が良い

この信号の短さも何度か通れば学習する。その後でこの旧道区間の存在を知ったなら、信号を避けてショートカットできるかも…と乗り入れたくなるだろう。
現在もこの場所には入口に行き止まり表示が出ていない。恐らく一日数台のペースで近道志向のドライバーを誘い込み餌食にしていることだろう…^^;
ここを「小串台トラップ」と命名しよう^^;
この市道の経路図である。
路線としては矢印の先端が終点だが、A地点から終点までは四輪は通り抜けできなくなっている。


地勢がよりハッキリと分かる国土地理院の地図を見れば、かつて県道が「く」の字形に折れるような経路を取ることとなった理由が分かってくる。
県道は南小串を出た段階から尾根部分を伝って早めに高度を上げている。そして稼いだ高度を失わないように宗隣寺のある丘陵部を伝っている。ここで東側にある二反田堤を含む沢が大きく抉れているため、迂回するしかなかったわけだ。

県道の直線区間はかなり早くから計画され、この区間に膨大な盛土を行うことによって遂に完成、供用開始された。まだ3〜4年くらい前のことだ。
一連の情報については、県道記事を作成したとき改めて述べてみよう。
【路線データ】

名称市道小串小羽山線
路線番号1050
起点県道琴芝際波線・押しボタン式信号
終点県道琴芝際波線・小串台バス停付近
延長約700m
通行制限市道小羽山中央線〜県道の区間は四輪の通り抜け不能。
備考県道琴芝際波の旧道区間。

延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください
《 総括記事作成に伴う補遺 》
項目記述日:2018/7/16
路線沿線にかなりの変化が起きたため、総括記事を作成すると共に一連の記事を時系列記事に変更した。詳細は総括記事を参照。

時系列記事では小羽山中央線から北側のガードレールで塞がれている区間も本路線の一部のように記述しているが、これは誤りで実際には本路線の終点は小羽山中央線への接続部までで、ガードレール閉塞部から県道接続部までの区間は市道小羽山中央線の枝線という扱いになっている。上記の路線データは修正していない。今更市道小羽山中央線の記事側へ移動するのも面倒なのでこのままにしている。
だからと言って読者およびその他大勢の方に不都合を与える可能性は皆無だろう

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