藤山八十八箇所の祠がある民家を過ぎると本路線は短い距離でやや勾配のある下り坂になり、前方にコンクリート厚東川の護岸が見えてくる。
ここから先短い距離ながら本路線は厚東川の護岸に接して進む。しかしここから逆方向にも護岸沿いの道がある。
反対側から撮影している。
結構幅が広いので間違って車が乗り入れてしまわないように「通り抜け出来ません」の県の標識が立っている。
(厚東川の護岸部分は県管理なので)
この道というか護岸の管理道は自転車で数回通ったことがある。前編の派生記事で述べた旧厚東川橋りょうの橋台跡のところまで出てくる。車が入ってこないので追い立てられないのは良いが近道志向には沿えないのでこの先の物件撮影でしか通ったことがない。
ここで漸く道幅が広がりセンターラインが付属する。
逆から来た場合には狭くなるので誘導用の矢印がペイントされている。
護岸は背丈近くあるのでそのままでは厚東川が見えない。また、随所に河川敷へ降りる用途の階段が設置されている。河川の利用は自己責任において自由なので、シジミ採り目的で長靴履いて川に入る光景をよく見かける。
ちょっと護岸の外を覗いてみた。
水量が多いように見えるがこの辺りは潮が遡行する。干潮時には干潟が現れる。
角度を変えて下流側を撮影。
この辺りはやや見慣れない形状の送電鉄塔が上空を横切る場所でもある。
送電鉄塔西宇部線で、対岸と松崎側に立つNo.16とNo.17で厚東川を横断している。
個人的想い出があるので派生記事に少し記述しておいた。
派生記事: 西宇部線・No.16〜No.17
この場所だけ直線的で道路幅も充分に広い。快適に通れる僅かばかりの区間である。これも私的物件かも知れないが…
藪の中に建築ブロック積みとコンクリート基礎らしきものが埋もれている。
何年も前からこの状態であり、恐らく民家の跡地と思う。しかし何かの遺構のようでちょっと気になっている。
道路幅は変わらないがその先で印象的なカーブの場所があり、左側へ分岐する道に出会う。
(左側の雑木で出て来る車が見づらいので注意が必要だ)
ここで本路線は厚東川から離れるが、護岸上を通る道が伸びている。
市道岩鼻中山線で、割と最近まで砂利道のまま未整備状態の区間があったが現在は全面舗装されている。
市道岩鼻中山線への乗り換えは以下のリンクから。
派生記事: 市道岩鼻中山線
本路線は全体的に北へ向かっており、沖ノ旦や広瀬方面へ行くならここで市道岩鼻中山線を経由した方が早い。起点付近はやや狭く離合が難しいが、それを除けば距離はショートカットできるし県道琴芝際波線とのT字路には信号機がないためあまり待たずに済む。自転車の場合でも末信方面へ行くときには、何処か寄り道する特別な理由でもない限りは常にここで岩鼻中山線を選択している。(このことは帰路において特に顕著である)
土手の上を進む道の整備は最近だが、浜田開作時代に土手で仕切っているのでここでの分岐路自体は古くからあることになる。そのことを示すように、この分岐点に本路線を挟む形で両側に御大典記念碑が設置されている。
既に公開済みの派生記事リンクを案内する。
派生記事: 新旧一対の御大典記念碑
本路線は道路幅を変えないままここから先で変調を来している。
そのことは岩鼻中山線との分岐点付近に立てば気付くかも知れない。
記憶が確かなら先の直線区間も含めて舗装整備しロードペイントを施したのはここ数年のことかも知れない。数枚の写真を撮って他にも書いておきたい事項があるので派生記事に移した。
派生記事: 蛇の道
その部分を端折って先へ進むと…せっかくセンターライン付きの対面交通状態だった道が先で狭くなる。
センターラインはなくなり中央へ寄れの矢印が現れる。
ここで道幅は半分以下になる。
この道を通ったことのあるドライバーの共通認識と思われることとして、本路線でもっとも神経を使う嫌な区間だ。
道路の脇に水路があるが蓋が掛かっておらず、ガードレールで仕切られた形になっている。
反対側は民家が並ぶ上に電柱が立っているので圧迫感がある。
せめてもの救いはこの狭隘区間が直線という点だ。
この区間で車が離合できる場所はないので、進攻前に対向車の動向を観察する必要がある。
(この区間へ出入りする住民は日々大変だろうと感じた次第…)
自転車対車ですら離合は充分に速度を落としてでないと危険だ。先述の通り本路線の交通量は少なくない。この区間で自転車をノロノロと進めつつ撮影できる状況ではないので、車が視界にない状態で撮影しサッと走りすぎた。
派生記事: 狭隘区間について
この狭隘区間の末端部でカーブしていて、そこからは幾分道幅が広くなる。カーブの内側には家電店がある。
(シャッターに懐かしいキャラクタがペイントされている)
反対側から撮影。このカーブはかなり見通しが悪い。ミラーはあるものの視認しづらい。
カーブというよりも折れ点に近い線形なのが災いしている。不意に対向車が現れるのを想定してこちら側から走るときは左側へ思い切り寄っておいた方が良い。
カーブを過ぎるとセンターラインはないものの道幅は1.5車線相当にまで戻る。
水路を隔てた比較的新しそうな民家の庭先にも藤山八十八箇所の祠があった。
この祠は完全に庭の中にあるので扉を開いての撮影はできなかった。
水路上のコンクリート床版から撮影している。
派生記事: 藤山八十八箇所・第22番
前方に広い道が見えてきた。ここで左へ抜ける細い路地があり、認定市道ではないが昔の道かも知れない。
終点到着。
ここで接続されるのは市道平原浜田線である。
(直進する道は住宅地への地元管理道)
市道平原浜田線側から撮影。右折する側が本路線である。
市道平原浜田線は本路線よりも更に交通量が多い。終点の両側に民家があって見通しが極めて悪いので注意が必要である。
(特に由利野峠側から浜田に向かう車は下り坂で大抵スピードを出している)
なお、ここで行き着く路線に合流して県道琴芝際波線まで向かうには以下のリンクへ乗り換えられたい。
派生記事: 市道平原浜田線・接続部
個人的な車での利用としては、小羽山から県道を下って妻崎開作にあるゆめタウンなどへ行くとき、たまに県道を外れてここから曲がって琴川橋経由を通ることがある。距離としては遠回りだが、夕刻時は県道琴芝際波線と県道宇部船木線の交差点前後が酷く混雑するので、琴川橋経由の方が早く着く場合もあるからだ。将来的に新琴川橋が架かったなら、幅広の道路を通ってそのままゆめタウン前の路線に接続される。県道の拡幅は絶望的だから、抜け道利用の車が増えるかも知れない。
【路線データ】
(延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください)
名称 | 市道岩鼻浜田線 |
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路線番号 | 61 |
起点 | 市道厚東川東通り線・琴川橋付近 |
終点 | 市道平原浜田線・交点 |
延長 | 約1.2km |
通行制限 | 梅光橋りょうは桁下制限高4.2M規制 |
備考 | 狭隘区間あり |
(延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください)