写真は起点スタート直後の登り坂。
ルートラボを載せる。
平成初期に整備された新しい道で、路線途中にある宇部臨空頭脳パークの後に開通した。以前は片倉側から長谷池の北側を通る未舗装路はあったが、迫田方面へ向かう現在の市道迫田長谷線および山越えの市道黒岩線しかなかった模様。
起点の市道丸山黒岩小串線も初期はここではなく現在の常盤湖畔北側を通っていた。このことは昭和40年代後半の地理院地図の航空映像でも見て取れる。一連の道路整備はほぼ同時期と思われる。
本路線の起点である三差路部分は、かつて採石所の入口だったらしく沢地に沿って山肌を削っている様子が確認できる。採石業務は終了しているがこの崖部分は現在もそのままの形で確認できる。
三差路から北へ伸びる沢地にそって大きく掘り割り峠越えの高低差を縮めている。道路幅は平成初期の規格らしく対面交通ながら路側が充分に広い。両側には自転車も通れる自歩道が備わっている。旧道にあたる山越えの市道黒岩線は本路線の掘り割りにより黒岩橋で横断する跨道橋に変更された。
市道丸山黒岩小串線の道路改良部分とも相俟って発生した土量が夥しい。発生土は三差路から南側の沢地へ押し出したようで、恐らくこの過程で現在のときわスポーツ広場の野球場やサッカースタジアムが整備されている。
(サッカースタジアム部分は常盤池の土取入江の先端までかかっている)
本路線の開通以前は常盤池の北側から北上する安泰な道がなく、幅員の狭い市道常盤公園開片倉線を通るか岡ノ辻まで戻って山口宇部有料道路の無料区間を経て県道に降りる以外なかった。本路線は両者のほぼ中間地点にあたる位置に造られ、これによって黒岩地区と片倉や請川との往来の利便性が格段に向上した。後年、新都市が整備されあすとぴあとしての宅地造成が進んで請川の北に向かう道が延伸されたからは、西岐波方面からの往来需要も取り込み交通量はかなり多くなっている。
古道の市道黒岩線とは道としての成立時期がまったく異っていながら整理番号は連続している。相携えて道路整備を行った後から整理番号を割り振り直したからかも知れない。
本路線成立前の市道迫田長谷線は、市道黒岩線とも会合する十字路から臨空頭脳パークまでの区間を重用する形になっている。
《 関連記事リンク 》
《 近年の変化 》
・2014年の後半に本路線の起点、市道丸山黒岩小串線との三差路に時差式信号機が設置された。詳細は以下を参照。派生記事: 黒岩三差路の信号機設置
《 個人的関わり 》
歴史が浅く居住地からも離れていたために馴染みの薄い路線である。初めて車で通ったのは現在の市街地へアジトを移してからのことと思われる。ネタ採取のため自転車で東部方面へ往来するときも本路線沿いか片倉方面へ向かうとき通る程度である。
平成初期に本路線の工事が始まる前に片倉側から長谷池近くまで車で入ったことがある。臨空頭脳パークができる以前のことで、車が一台やっと通れる未舗装路で大変に寂しい山奥という印象があった。
【路線データ】
(延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください)
名称 | 市道黒岩片倉線 |
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路線番号 | 921 |
起点 | 市道丸山黒岩小串線・三差路 |
終点 | 県道西岐波吉見線・三差路 |
延長 | 約1300m |
通行制限 | |
備考 |
(延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください)
出典および編集追記:
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