恩田町5丁目の生活道【4】

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(「恩田町5丁目の生活道【3】」の続き)
別ウィンドウのマップを閉じてしまった方はこの「恩田町5丁目・第1区画マップ」を再度開いて下さい。
K地点で斜め左へ曲がる。ここから直角に右へ折れる道がある。


沢へ下る道L地点がここからも見えている。


自転車でぐにゃんぐにゃん道を通った後で家に帰ることを優先していたときはここからL地点へ向かって市道に出ていた。暇潰しで通っているときは遠回りになってもここで曲がらず更に道なりに進んでいたと思う。

市道からここまでは四輪も通れる道になっていてタイヤの痕がついている。この幅は学童期から変わっていない。


この区間を通った回数はかなり少ない。今となっては未舗装路だったことを覚えている程度だ。
しかし町内ではあるので学童期の廃品回収で子どもたちでリヤカーを引っ張りながら歩いたことはあるかも知れない。


市道が見えてきた。
両側がブロック塀なのでかなり見通しは悪い。横断歩道ありの標識がこちら側を向いているのは着目すべき点だ。


D地点到着。
この道が市道へ取り付く部分には一旦停止を示唆するラインが引かれている。ペイントは酷く剥げている。恐らく最初に引いて一度も塗り直していない。


この停止線は先述の旧道部分がまだ現役時代だった頃のものと思われる。当時は対面交通の広い道はなかったから人も車もこの取り付け部に近いところを往来していたので、地区道への出入りは注意が必要だったろう。

旧道の末端部から撮影。
ここは市道長沢源山線の始点付近でもある。[1]


国道方面を向いて撮影。
学童期には投稿するとき毎日眺めていた景色の筈が今ではその記憶も薄くなっている。


親父の運転する車でも自身の自転車でも家を出てここで左折し旧道を経て国道に至ったものだった。しかしこの地区道から出てくる人や車にぶつかったとかヒヤリハット体験した記憶はない。今思えば、この道の奥に小学校へ通う子どもは居なかったと思う。私が恩田へ越して来る以前からあった。

一連の区間を市道側から独りで通ったことは殆どない。しかし学童期に自転車に乗り始めて行動半径が広がったとき、町外の友達にこの道を案内したことは一度ならずあった。

面白い道や謎めいた場所を見つけたとき、友達をそこへ案内してやることは一つの友好的セレモニーだった。友達に教えられる面白い場所をいくつも知っていることは当時の子どもには一つの自慢の種で、周りからも一目置かれた。狭く曲がりくねったぐにゃんぐにゃん道を自転車で通るのは子どもにとって一つのスリル体験だった。初めて自分の住む町内に遊びに来た友達を引き連れて案内するのは、もしかすると中学生あたりになってもやっていたかも知れない。
ぐにゃんぐにゃん道の勝手呼称の通り、この道は兄貴やうちの親も知っている。私自身は中学生時代を終えるまでに自転車で町内や隣接するエリアまで相当な生活道を乗り回した。しかしぐにゃんぐにゃん道に相当するほどの異様な道を見つけることはなかった。
もっとも市内までエリアを拡大すれば同様の道はかならず見つかるとは思う

この道が殆ど形を変えることがないうちに再会し記録を遺すことができて本当に良かった。まず誰も着目することのない想い出の道も、いつか再開発の波が押し寄せたときには区画整理され島地区の自転車ショートカット路のような運命を辿ってしまうのだろうか。
出典および編集追記:

1. 写真で正面右側に見えるブロック塀の側面には書道教室の看板が貼られていたが後に外されている。
《 薬局のオオサワのショートカット路 》
現地撮影日:2013/11/24
記事公開日:2015/1/25
総括記事でも断っているように、生活道の記事として収録しているもののこの経路は決して生活道ではない。物理的には車でも通れるが私有地の恣意的な立ち入りであり決して推奨されない。

恩田在住時代はグランプリだった頃から店舗の駐車場スペースをショートカット路として勝手に通っていたことは正直に記述しておかなければならない。
恩田東交差点はやや捻れた十字に交わっており、店舗がある角は鋭角になっている。自転車で則貞方面から自歩道を進んできたとき、交差点の先端まで走って市道長沢源山線へ向かうと大回りになるのでしばしば店舗の駐車場敷地内を近道していた。

国道側からみた駐車場部分。
ここから入って店舗の前を真っ直ぐ抜けるようになる。


市道神原町草江線側からの様子。
毎回通り抜けだけに利用していたのではなく本当にこの店舗で買い物することもあり、そのときは自転車や車でここから入っていた。


当時は自転車で勝手に通過することについて注意されたことは一度もなかった。このショートカットは丸信恩田店での買い物の帰路として頻繁に利用していた。母も自転車で幾度となく通ったと話しているし、他の住民も同様だった。どうかすると則貞側から走ってきた車でさえも敷地内を勝手に通り抜けていた。さすがに車の通り抜けは危険なせいか営業時間外は出入口にコーンバーを置いて通り抜けできなくする措置が取られていた。

丸信恩田店からの帰り道の経路関連として以下の記事にもショートカットについて述べている。
派生記事: 市道恩田2号線|個人的関わり
なお、このドラッグストアは写真撮影時にはマスモト薬品だったが、当該店舗は2015年3月度の棚卸し以降諸事情により閉鎖されている。
出典および編集追記:

* その後この建物は取り壊され跡地には新規にコンビニエンスストア(恐らくセブンイレブン)が建設中である。「FB|2015/11/4のタイムライン」も参照。(要ログイン)(2015/11/4)
【 本項目記述後の変化 】
2015年後半に行われていた工事では、既存のドラッグストアだった建物を取り壊し、国道190号と市道神原町草江線に挟まれた鋭角三角形状の畑地を買収してすべてセブンイレブンの敷地となった。

コンビニの建屋は国道へ正面を向くように新規に立て直され残った部分はすべて駐車場となっている。


この建て替えに伴い建屋が元あった通路部分を塞ぐ位置へ移動したので、私有地通り抜けのショートカット路は消滅した。


フェンスの外側には線形の整わない排水溝が布設されている。通路のように見えるがこの先は国道まで通り抜けられない。
《 墓地に至る道 》
現地撮影日:2012/5/4
記事編集日:2014/4/16
恩田に暮らしていた幼少期時代、当時の鉄工所社宅(現在は宇部興産恩田長沢独身寮)の裏側に墓場がありとても怖い場所だという認識が子どもたちの間に広がっていた。
場所は鉄工所社宅のグラウンド奥に造られた共同浴場のすぐ裏手で、グラウンドからも少しばかり見えていた。場所は知ってはいたが、元からグラウンドは社宅外に住まう私たちが入ってはいけないと教えられていたこと、墓場のような場所に興味本位で行くものではないと言われていたこともあって遠巻きにしか観察したことはなかった。

市道神原町草江線の追加写真を撮影しようと再度この近辺を訪れたとき、微かな記憶を辿ってこの場所からも行けることを再確認できた。


市道神原町草江線に面した入口である。この場所をポイントした地図を下に示す。
ポイント地点から南へ進む道である。


この道は沿線に面する住民が利用する地元管理の道で、地図では市道長沢源山線側に抜けられるようだが、その目的で通ったことは一度もなかった。
狭い住宅地を通り抜けることになる上に、道は昔から未舗装路で住宅地は市道よりも高いので余分な労力が要ったからだ。

思い出すことが出来たキーポイントは左側の建築ブロック積みである。
幼少期から今のままで、傾斜地に造った敷地を仕切る目的で早期に設置されたものらしい。


しかし記憶があるのもこの建築ブロック積みの部分だけだ。


車が入れる道もここまでで、先は農道のような感じの道だった。
右側のブロックとフェンスは独身寮のものなので、私が幼少期訪れたときは当然存在しなかった。


墓場が見えてきた。
ネットフェンスで囲まれているが昔は何もなかった。ただ周囲が草ぼうぼうでその間から墓石が見えかけているような状態だった。


この辺りは独身寮のちょうど裏手になる。独身寮から墓参する人などまず有り得ないからか、全部きっちりブロック塀で仕切られていて出入口はまったくなかった。


振り返ったところ。
墓場の上段に祠を見つけた。この存在についてはまったく与り知らなかった。


接近して詳細を写すのは躊躇われるのでこの位置から…


祠には無縁仏が合祀されていた。周囲には石灯籠らしきものが置かれていて、頻繁に訪れられる場所ではないにしても管理はきちんとされていた。
かつての鉄工所社宅の裏手でもあり、この場所は私たちが暮らした町内ではない。そのため詳しいことは何も分からないが、恩田へ越して来た以前からあった筈だ。

墓場であるということの他に、ここは地勢的にかなり特異な場所でも言える。この周辺にないほどの傾斜地になっているという点だ。


墓場の末端部は坂道になっている。
現在位置と坂の麓では家一軒分程度の高低差が生じている。


行き止まり地点付近では東側がかなりの傾斜地になっている。この東に傾いた感じの丘陵部をかつて「源山」と呼んでいたのではないか…という憶測は市道長沢源山線でも触れた通りだ。
派生記事: 源山と思われる丘陵部
私たちが恩田へ越して来たときから既に鉄工所社宅があった。木造平屋の一戸建てを整然と配置するには相応な造成が必要になる。鉄工所社宅以前はどういう地勢だったのだろう…もしかすると源山という名前に相応しい丘になっていたのかも知れない。
出典および編集追記:

1.
(「恩田町5丁目の生活道【5】」へ続く)

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