市道丸山黒岩小串線【2】

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現地踏査日:2012/10/9
記事公開日:2012/11/13
(「市道丸山黒岩小串線【1】」の続き)

== それから一ヶ月が経過… ==

10月の上旬、常盤公園の遊園に出向く用事があった。
青空が広がり風も殆どなく、格好の自転車日和だったので、用事を済ませた後そのまま近場を巡ろうと思った。

常盤池の北側に踏査すべき物件(先行記事公開している常盤池の陸繋島)を抱えており、遊園を出てまずは本市道を湖水ホール近くまで進んだ。そのあたりまで一旦到達した後、この市道の新しい映像を採取しておこうと考え直した。
ダム湖や溜め池は低水位時の踏査が面白いものが現れて効果的なように、市道などの道路走破レポートは青空の広がった日が好ましい。とかく単調になりがちな道路のショットでも背景が灰色の空と青空とでは、受ける印象がまったく違う。

…というわけで国道190号の亀浦交差点である。
前編では国道を渡るところまでお届けしていたのだった。


国道に背を向けると、市道は軽い登り坂になる。
センターラインや路側帯のない1.5車線相当幅の道なので、ここからは40km/hに制限されている。
車道上に突き出ているアームは亀浦交差点向けの車両感知バー


澄み渡った青空には一条の飛行機雲…車は見あたらず…
…という状況を見ると長閑な市道と思われるかも知れない。


しかしたまたま車の往来がなくなっているだけだ。元から交通量は少なくはない。特に朝夕などは亀浦交差点に向かう車がこのあたりぎっしりと列を成す。車でこの市道を通って亀浦交差点に出たことはあまりないから分からないが、沼や上宇部付近から西岐波方面へ向かいたい車が選びがちなルートである。

市道は一路丘陵地帯に向かって登っていることが分かる。
周囲の眺めが開けてきたあたりで漸く路側帯とセンターラインが出現する。
亀浦交差点までラインが無いのは所定の幅を確保できる見込みがないためだろう


ラインの出現する左側にある建物が常盤ふれあいセンターである。


整形外科の横を通って海の方に下っていく細い道がある。
市道常盤駅線で、文字通り常盤駅の前を通って海に向かっている。


路線名に反してこの道を辿って車で常盤駅へ行くことは不可能である。途中にちょっとしたイレギュラーが存在するからだ。詳細は以下の記事に。
派生記事: 市道常盤駅線
地図では概ねこの辺りの場所になる。


もし自転車で常盤公園方面に向かいたいなら、この後でてくる信号機付きの交差点まで走らなくてもふれあいセンター前の遊歩道を通って近道できる。更には広場を回り込む起伏のある遊歩道を通れば、常盤池の余剰水を夫婦池へ送る荒手余水吐に向かうことができる。
夫婦池踏査時には何度も通った

坂を登り切ったところで同程度の幅の道が左からやってくる。



上の写真で左側のカーブ内側植え込みに道標がひっそり隠れていることが最近になって分かった。以下の派生記事に写真を掲載している。
派生記事: 常盤ふれあいセンター付近の道標
実はここは変形した十字路になっていて、左からやってくる市道常盤公園江頭線は横切った先で思い切り狭くなっている。


常盤小学校方面へ行きたいならここで右折して以下の路線に乗り換えだ。
派生記事: 市道常盤公園江頭線【2】
この交差点に名前はない。物理的には十字路でも行き交う車の殆どは常盤公園江頭線の狭い区間以外を往来している。もっとも個人的には恩田に住んでいた頃、常盤公園江頭線をそのまま走る形でこの狭い区間に入るルートを何度も体験してきた。
その理由は…いずれ市道常盤公園江頭線の横話で述べよう

交通量に呼応してか、亀浦交差点からここまで幅員が安定しなかったのだが、この先は当分の間センターラインの付属する対面通行になる。起点付近の交通量と幅員の狭さを思えば確かに「出世」だ…

この交差点の角地は常盤公園の臨時駐車場になっている。
普段は使われないが、イベント開催時には係員が常駐し誘導が行われる。
派生記事: 常盤公園・臨時駐車場
ここから先はバス路線にもなっている。
しかもちゃんとバス停擦り付けが整備されている。


そのまんま亀浦バス停だ。
意外に亀浦と呼ばれる区域は広いのである。


この付近は上下線に分離された歩道が整備されている。行き交う車も相応に多く、これもまた「出世した市道」らしい風格か…


やがて多くの市民が知っているところのときわ湖水ホール入口に出会う。常盤公園の東駐車場としても知られている場所だ。
ここは通学路になっているからか押しボタン式信号機が設置されている。


大した写真はまだ採取されていないが、一応横話記事を作成しておいた。
派生記事: 常盤公園・東入口
出入口には来園客が帰る方向を迷わないように、山口宇部道路や国道の方向が示されていた。


初めて市道レポート向けに走ったときの写真がある。山口宇部道路が山口宇部有料道路だった頃の案内板だ。
「有料」の部分と対応する英単語だけを白塗りで潰していることが分かる。


そのすぐ先、数十メートルほど進んだ所に同様の左側へ入る道がある。ここには信号機は付属しない代わりにかなり間口が広い。


古びたサインが建っていることから想像される通り、かつてはこちら側が正規の東入口だった。


現在は間口の広い入口をジョギング駐車場に転用している。詳しいことは以下の派生記事を参照。
派生記事: 常盤公園・旧東入口(青年の家入口)
この駐車場入口を過ぎて市道は更に若干高度を上げる。
緩やかなカーブの外側にバス停がある。


バス停擦り付けの脇にミラーがあり、右へ降りる道の存在を示している。


名称は湖水ホール入口バス停だ。
ローマ字と英語が混ぜこぜになっている読みの文字が奇妙だ…^^;
irigutiだと「いりぐてぃ」にならないかい?


さて、先ほど写したミラーの先にある道だが…
「私道」と断り書きの看板が備わった道がある。


小学校への車乗り入れ禁止が注意換気されているように、この私道はもの凄い勾配で一気に下り、常盤小学校の裏門に到達する。
用事あって自転車で何度か下った…ブレーキが効きにくくて困った^^;

市道は亀浦交差点から微妙なアップダウンを繰り返しながら全体的には緩やかに高度を上げている。それ故にこの市道を右折して東側へ向かう道は、先へ進むにしたがってそのいずれもが急な下り坂を持つようになる。
いずれそのいくつかをレポートすることになるだろう…

前編同様、ここまでの経路を地図に示してみた。


これを見ると、読者から「殆ど走っとらんやんかっangerと石が飛んでくるかも知れない…^^;

まぁ…そう急ぐでない。先はまだまだ長い。
あと2回分くらいは既に写真を撮ってあるのですぐ記事が書けるが、その先はまだ走破レポート向けに写真を撮るところから再開しなければならないので…

(「市道丸山黒岩小串線【3】」へ続く)

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