市道琴芝梶返線

市道インデックスに戻る

記事作成日:2017/1/15
市道琴芝梶返(ことしば・かじがえし)線は琴芝通りにある琴芝公会堂付近から西に向かって国道490号(参宮通り)に至る市道である。
写真は琴芝小学校の西側に向かう直線区間。


ルートラボを示す。


琴芝通りの押しボタン式信号機から東へ向かう路地を入る。琴芝通りと本路線の角に琴芝公会堂がある。全線アスファルト舗装されているが道幅は狭く、特に公会堂前は軽四でも離合不可能である。公会堂の前には地区共同と思われる井戸の痕跡があるので、海水に浸らない地山の南限であったと考えられる。

細い路地を直線的に進み、最高地点付近で産業道路側からの道の市道琴芝町4号線の分岐点に出会う。ここを過ぎた先から若干の下り坂になり道幅が拡がる。この辺りは進行方向右側が若干高い尾根で、左側は小さな沢地となっている。本路線の幅を拡げるにあたって沢地の縁を埋めたようで、道路に対してやや深い側溝が生じている。その先で同じく産業道路側から市道柳町線が合流する。この道は先の琴芝町4号線より更に狭く四輪が通り抜けることはない。

琴芝小学校の裏門手前で本路線は若干下りつつ左方向へのクランクが生じている。これは昭和30年代頃に琴芝小学校の校舎を北側へ拡張したために本路線を変更した結果であり、最初期は参宮通りを横断して梶返通りまで一続きの直線路だったことが判明している。詳細は以下の派生記事を参照。
派生記事: 道路線形にクランクが生じた理由
クランクの始まる場所は、琴芝小学校の裏門として使われている。クランク区間に沿って学童の安全な登下校に配慮して車道より一段高いコンクリート通路が設置されている。

参宮通りまで出る直線部分の途中より左方向に市道琴芝沼線への分岐がある。このT字路の反対側に琴芝小学校の資材搬入などに使われる通用門がある。時系列記事にもある通りかつては渡内川をコンクリート床板橋で渡って参宮通りに接続されていたが、渡内川の暗渠化が完了した後は通常のT字接続路となっている。参宮通りの本路線に影響する自歩道部分に関しては工事が終わり今後は暫く大きな変化はないと思われる。

路線名は琴芝梶返線であるが、終点の小字は梶返ではなく渡内である。この相違はかつて参宮通りを横切った先の本路線の続きであったと考えられる市道梶返野中線も同様である。
双方の認定市道も初期のものであることから、本路線の琴芝梶返線はかつて市道神原町線の終点部分である品川商店前にあり、市道梶返野中線も当初はここが起点だったと考えると辻褄が合う。琴芝小の拡張と共に本路線の線形をクランクに変えたとき、終点を参宮通り接続部に切り詰め、市道梶返野中線は起点を参宮通り接続部からに変更したものと思われる。
《 Googleストリートビュー 》
全線採取されている。起点からの映像を示す。


後述するように沿線の民家改築や終点付近の工事により画像採取された時期とは景観がかなり変わっている。
起点から終点までを辿った時系列レポート。数年経っていることもあり沿線の風景は現状とはかなり異なる。単巻。(2012/7/15)
時系列記事: 市道琴芝梶返線【1】
上記時系列記事から呼び出される沿線にみられる関連する案件の合い載せ記事。
派生記事: 市道琴芝梶返線・横話
本路線の名称に現れる地名としての琴芝と梶返について。
派生記事: 琴芝について梶返について
《 個人的関わり 》
注意以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。

《 近年の変化 》
・2014年10月に市道柳町線終点の近くにあった木造平屋が解体され更地となった。このことにより本路線と産業道路の間が緩やかな丘陵部となっている地勢が観察できた。


後に隣接する木造平屋も解かれ現在は既に新しい民家が建っている。
・2015年1月中旬より渡内川を暗渠化して参宮通りを拡幅する工事が北の方まで進み、本路線の終点に架かるコンクリート床版橋にまで至った。このため3月下旬頃まで本路線は全面通行止(自転車や歩行者の通行も不可)となった。


したがって本編中にある渡内川のコンクリート床板橋などはすべてなくなっている。
・2015年7月26日頃に本路線と渡内川交差部の施工が完了し通行止めが解除された。暗渠化は渡内橋の直前まで終わり橋はまだ取り残された状態にあった。
・2016年2月1日に渡内橋の親柱と欄干が取り壊され参宮通りに架かる橋としての役割を閉じた。
・2016年11月までに本路線の終点参宮通りとの取り付け部の舗装が完了、渡内川はこの付近で完全に暗渠化されその上が自歩道となっている。
・2016年12月に本路線の終点自歩道との取り付け手前に「止まれ」のペイントが追加された。


自歩道の往来が増えたため、本路線から参宮通りへ出る車が自歩道部分を無視して車道手前まで出てくると危険なためである。これをもって参宮通りに接する本路線関連の変化は落ち着く見込みである。
出典および編集追記:

1.

ホームに戻る