市道真締川南小羽山線

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記事作成日:2016/1/30
最終編集日:2020/10/3
市道真締川南小羽山(まじめがわ・みなみおばやま)線は、市道真締川西通り2号線の東岩田から分岐し、蛇瀬川に沿って南小羽山町へ至る路線である。[1]
写真は刈川の大曲り付近。


昭和50年代に開発された小羽山ニュータウンへの南側入口とも言える路線である。南・北小羽山地区への主要な接続路線は県道琴芝岐波波線から分岐する市道小羽山中央線と本路線であり、現在でも対面交通仕様の道は他にはない。
《 経路の概要 》
市道真締川西通り2号線の御手洗橋付近から南小羽山方面へ向かう三差路があり、そこが本路線の起点である。
写真は南を向いて撮影。


本路線中でもっとも事故の多い場所であり、特に真締川西通り2号線の自歩道を進行する自転車や歩行者との接触の危険が多い。このため2015年の中頃に横断歩道がペイントされ、後に真締川西通り2号線へ出る側に一時停止標識が分かりやすい位置に設置されている。

起点より数十メートル直進後、すぐに右方向への直角折れ点に差し掛かる。


折れ点はカーブの形態を成しておらず殆ど直角に折れている。路面には横断勾配が殆どついていないため二輪の転倒事故がしばしば起きている。この道路仕様は他の場所も同様である。また終点側から進むときの左直角カーブでは、季節によっては伸びた草で起点側からの車が見えない場合がある。

刈川の大曲りでは殆どUターンに近いほど進行方向を変える。これはかつてはもっと酷く蛇行していた蛇瀬川をある程度緩やかに変えた後、河川線形に合わせた結果である。小羽山ニュータウン造成前の昭和49年に撮影された航空映像でも南側へ大きく切れ込み蛇行した旧蛇瀬川の痕跡が見えている。


この地形の成り立ちについての詳細は以下の記事を参照。
関連記事: 蛇瀬川・三日月池痕跡
このカーブを過ぎると本路線と蛇瀬川は更に両側に山が迫ってくる狭い区間へ押し込められる。
蛇瀬川が蛇瀬池より下流でもっとも狭い山あいを流れる区間でもある。


両岸が迫っていることとその高さより、もし蛇瀬池が現在の位置ではなくここを堰堤にしていたらどのような状況になっていただろうかというシミュレーションが行われている。詳細は以下の記事を参照。
ただし地図で見るよりも東岸側がずっと低いため堰堤で締め切るのは非常に困難だろう
関連記事: 蛇瀬川・ダム建設シミュレーション
その先で本路線は名前のない橋で蛇瀬川との位置関係を変え、護国神社下を通る昔からの道の市道維新山西山線が左側から坂を下る形で本路線に合流する。四輪の通行が可能な道ながら幅が極めて狭いため通行車両は殆どない。蛇瀬川に沿わず小さな峠越えをとるこの道は蛇瀬川に沿わず小さな峠越えの経路を取っている。この道は周辺にある小字名の打越から近道由来と思われる。

蛇瀬川を跨いだ後、左側から来る小さな川(名称不明)を横切る。この川は上流のまこも池からの流れである。この近くに杉の樹が数本植わっている印象的な場所がある。[2]


車が入れないよう塞がれているため私有地と思われる。小川がかなり低い位置を流れており、ブロック積みを施した横に植えられているので、盛土の補強目的で植えられたようだが詳細は分かっていない。

南小羽山に登る地点は短い距離での強引な坂道である。このスロープは地山ではなく小羽山ニュータウン開発時に生じた流用土による盛土である。かつて南小羽山へ上がる道はこの坂の麓の右側にある細い路地で、現在はその先に造られた調整池(後述)により分断されている。

縦断勾配を緩めるため大きなカーブ2つで強引に市道小羽山中央線に接続している。
交差点の信号機が直接見えないので、坂の上がり口にもう一つ信号機が設置されている。


小羽山開発以前の道は、現在の市道維新山西山線の分岐路の少し先、南小羽山調整池(勝手呼称「ロボット堰堤」)の先にあり、最近所在地が分からなかった鳴水の道標が発見された。(後述する)
【 往来状況 】
真締川以東の市街部より小羽山地区へ向かう場合、県道と小羽山中央線を経由するより真締川西通りと本路線を継いだ方が早く道路事情を知る往来は多い。線形が悪くカーブの片勾配がついていないことが周知されているため、センターラインを割ってくるドライバーはみられない。歩道は部分的にしか整備されておらず、途中でなくなったり車道との段差も放置されたままなど設計の悪さが目立つ。
起点から終点までを自転車で走ったときの時系列レポート。全3巻。
現在の市道レポートスタイルを確立する以前の作成なので派生記事リンクが存在しない。本編を2巻で構成し後年の変化と補足事項を後続の1巻にまとめた変則的スタイルとなっている。
その他の派生記事を追記する折りに分割整理する予定
時系列記事: 市道真締川南小羽山線【1】
上記の時系列レポート公開後の派生的項目は、以下のファイルに相載せしている。
派生記事: 市道真締川南小羽山線・横話
【路線データ】

名称市道真締川南小羽山線
路線番号511
起点市道真締川西通り2号線・三差路
終点市道小羽山中央線・十字路
延長約800m
通行制限
備考悪線形につきスピード注意

延長など各データの正確性は保証できません。参考資料とお考えください
《 Googleストリートビュー 》
全線走行データが採取されている。

《 近年の変化 》
本路線は小羽山方面への仕事で往来する頻度が高い関係上、変化を観察し細かく記録されている。判明している分だけ記録する。

・2012年の半ば頃から下水道工事が施工され片側交互通行が長く続く時期があった。覆工板で措置した後、夜間は工事区間の前後に工事用信号機が設置されていた。

・2012年の下水道工事が終わった後、同年の12月に刈川の大曲がりから市道維新山西山線との重用開始区間にかけて荒れていた路面の舗装補修(オーバーレイ)が施工された。また、このとき維新山西山線接続部付近にあった危険なガードレールが撤去され、同場所にカーブ有の誘導板が設置されている。きついカーブにあった路面上の誘導用矢印も新たにペイントし直された。

・2014年9月に終点と市道小羽山中央線との角地にコンビニエンスストア(ファミリーマート)の建設が始まり翌月に新装オープンした。
写真は工事中の様子。


この場所は長いこと空き地状態で、以前はガソリンスタンドであった。同年7月頃に出店予定地の看板が設置され、8月に敷地造成、9月に建屋が建設されている。

・2014年の秋口以降(時期不明)に起点から最初の直角折れ点までの左側にあったイブキなどの樹木がすべて伐採された。恐らく私有地であるが最初の直角折れ点に差し掛かるまでの区間の見通しが良くなった。

・2015年の中頃に市道真締川西通り2号線との三差路部分に横断歩道がペイントされた。真締川西通り2号線の自歩道は自転車の往来が多く、右左折車に交錯を注意喚起するためである。


・2017年の4月上旬、本路線の刈川の大曲がりから分岐する地区道沿いにあるコンクリート円筒柱についての調査依頼があり、現地調査を行った。


詳細は以下の派生記事を参照。
派生記事: 地区道沿いにある竪坑のようなもの
この正体は恐らく灌漑用水採取向けの井戸と思われる。

・2019年6月のこと、本路線の直角カーブ付近にある個人宅への訪問により、直角カーブ外側にあったフェンスで囲まれた余剰地が小羽山ニュータウンの汚水ポンプ中継所であったことが示された。


この場所は早くから長方形状の余剰地となっており、何があった場所なのか分からないままとなっていた。ポンプ所の建設時と解体時の写真が見つかっている。この他に小羽山ニュータウン造成工事の看板、本路線の直角カーブの工事前の写真が保管されており、スキャナーによるデジタルデータ取得が予定されている。
写真のスキャナーによるデータ採取に関して快諾を頂いている

・2020年3月実施予定であった小羽山ものしり博士づくり計画の散歩コース下見の過程で鳴水付近を歩き、かねてから所在地が分からなかった鳴水の道標が発見された。南小羽山の沈澱地方向へ僅かばかり古道の痕跡が遺っており、この左側の草の中へ隠れていた。


この発見は小羽山ふれあいセンター館長による偶然のものであった。「この辺りにあるんじゃないか?」と足で草をかき分けたところ本当にその下へ埋まっていた。なお、所在が確認されたものの現地は民家の角地であるため精密な確認ができないままであった。

・同年9月の渡邊塾会合で、本路線がまこも池からの小川を横切る手前にある杉の樹の横の平坦部に昔からの道が含まれている可能性が高いことを局長が示した。
この根拠は、明治期に作成された沖田耕地整理の絵図(非公開)で当該箇所に描かれていた道に依る。ただしこの道が赤道であるかどうかは未確認である。
出典および編集追記:

1.「うべ情報マップ|地図表示

2.「FBページ|2020/8/21の投稿
《 個人的関わり 》
注意以下には長文に及ぶ個人的関わりが記述されています。レイアウト保持のため既定で非表示にしています。お読みいただくには「閲覧する」ボタンを押してください。

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