お知らせの履歴・2022年

(「お知らせの履歴・2023年」の続き)

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すくすく教室でおしゃべりして来ました。
今年度2回目の小羽山小学校すくすく教室に行ってきました。通算ではもう何回行ったか覚えていません。

すくすく教室とは地区在住のいろいろな活動をしている人と子どもたちの接点を持つ会合で、毎週水曜日に特定の教室で開かれています。子どもたちの参加は任意で、全学年から毎回十数人が参加しています。昔の遊びを教えたり紙細工を一緒に作ったり、歴史について学んだりと、子どもたちにとって良い刺激となる取り組みは何でも行われています。

今回は小難しい話は無しにして、小羽山地区で採取された沢山の写真をそのまま見せました。写真は準備中画面を表示しているときの様子です。


宇部マニアックスとして常々唱えている語録の一つに「街中の風景はかならず変わる」があります。古い建物が取り壊されたり敷地が整備されて住宅地になったり、店舗が入れ替わったりは何処の地区でもあります。それらは変化が起きることを聞きつけるや画像採取しているので、以前の状態が写真で分かります。そういう写真をプロジェクターで次々と見せました。

コンビニが建設される前の空き地とか、スーパー大和小羽山店がまだ営業中の外観の写真とかは大人と子どもの別なく反応がありました。特に子どもたちは、大人目線では何でもないように見える道路の写真にかなり反応していました。実はそれを見越して写真の選定を行っていました。

移動手段がクルマの現代人は、道ばたの建物や風景の変化に気付きません。方や子どもたちは徒歩で移動スピードが遅いため、景色がゆっくりと行き過ぎます。注意して観察していなくても日々登下校する周辺の風景は、映像記憶で焼き付いている筈です。そこの写真を提示することで、脳内にあった映像記憶を再度引っ張り出してあげるのです。

前回のすくすく教室では、動画を上映して失敗しました。音声の不具合があったことの他に、映像が流れるテンポが早すぎてそれを見る子どもたちが映像記憶を呼び戻せる暇がないからです。静止画像だと一枚ずつ表示しながら隅々まで観察できます。スローテンポで写真を表示させて周辺の話題を思い起こしながらのトークも悪くない手法と思いました。

今年度のすくすく教室での宇部マニさんのトークは終了です。来年の1月中旬に昔の遊びを紹介するめんこ大会をすくすく教室で開催するようで、遊びに来て下さいねって言われたので行きますと返事しました。

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「來迎寺の紅葉と船木の小径」を実施しました。
宇部市スポーツコミッション(USC)による宇部マニさんぽ第5弾を19日に実施してきました。

13日の小羽山五七五では雨で散々な目に遭った上に、19日も早くから週間予報は雨。他はすべて晴れという嫌がらせのような予報にかなり滅入っていましたが、数日前から雨の確率が下がりました。これにはUSCメンバーで晴れ男を自称するお二方の力添えがあったと言われています(ホントか?)

午前9時に拠点地学びの森くすのきを出発し、事前に何度も歩いた小径を解説しながら來迎寺まで歩きました。県道まで出て來迎寺の大樹と紅葉が見え始めると、参加者から歓声が上がりました。


どんよりと曇った空模様で生憎青空をバックに映える紅葉という眺めは得られませんでしたが、参加者の殆どがこのスポットは初めてということでかなり驚かれていました。拡声器を持って案内するのを想定して、前もって住職さんにUSCのパンフレットを渡して当日ちょっとお騒がせしますと話しておきました。

帰りは別の水路沿いの小径を歩き、カフェマチスジで不二醤油のパウンドケーキを頂きました。カフェマチスジは山陽街道筋にある古民家を再生してお店にしていて、部屋の中央に大きな明かり採りがあります。大変に手の込んだ造りで、他に同種の構造の古民家があるか分かりません。

座って寛げるこの場で参加者アンケートを書いて頂く流れで、私はもう少し残っている例の小冊子を紹介しました。今回の散歩企画に直接の関係はありませんが、カフェマチスジの方を含めて意外に多くの方にお買い求め頂けました。ありがとうございます。

今月も残り一週間になりながら、小羽山地区で(散歩プログラムではありませんが)あと2つの会合が予定されています。今回の散歩の参加者レビューは、USCへ出向いた折りに資料を頂いて総括記事に反映させたいと思います。

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11月はいろいろなイベントが…
3年振りに開催された宇部まつりが活況裏に終了しました。まあもの凄い人出…あれはダメこれも駄目って状態が永らく続いて、皆な楽しいイベントに飢えていたことがよく分かりました。


暑すぎず寒すぎずな季節なら、外を出歩く散歩や各種イベントは当然増えてきます。11月は殆ど毎週末は何処かで何かが開催されている状態で、私もいくつかの散歩イベントに関わりずっと前から準備をしています。青空が広がる日は可能な限り先々での記事化を見越した写真を撮りまくり、それほどでもない日にアジトへ籠もって記事書きをしています。
今月号と今年最後の12月号のコラム題材が内業の主要課題です。これは販売も終盤に近づいてきた今の小冊子の次作とも並行して進められます。毎月のコラムはもう6年やっているからタイムラインが概ね頭に入っていますが、小冊子は構想を練ることと実際の執筆に相応な期間が必要です。第一作は話題性もあって買われた要素も多分にあるので、次作が正念場です。

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番組で小冊子を紹介しています
今週の月曜日より隧道どうでしょうの再放送が始まっています。再放送分は初回に放映されたそのままですが、その前後に「それではVTRどうぞ!」と案内する部分と「今回の隧道も良かったですねぇ〜」と解説する部分が入ります。隧道題材に因んで枠撮りは隧道構造を持つある場所で行われました。


最後の解説部分で、隧道シリーズを契機に小冊子を制作したことが紹介されます。番組では購入先として山口ケーブルビジョン本社か、私のFBページもしくはホームページが案内されているので、ここでも購入方法について案内しました

手渡しした方が早く届くし配送料もかからないので、市内および近隣エリアで都合がつけば分かりやすい場所まで配達します。遠隔地などの場合はゆうメールで配送し、小冊子が届いた後で代金を振り込み頂くようになります。この場合、配送料と振込手数料はご負担ください。

発刊から概ね3ヶ月で売り切ることを計画していましたから、現在は売り急いではいません。3ヶ月経過後も少数の在庫を持ち、何かの話が出る都度紹介して販売できると予想しています。DVD添付版は残りがかなり少なくなっており、売り切り直前ではDVD無し版のみになると思われます。欲しかったのに小冊子の発刊自体を知らず気が付いたら売り切れになっていた…という事態は避けたいので、購入の意向を示していらした方やコンタクトが取れれば購入して頂ける方の分は取り置いています。

ともあれ大々的な追加需要が起きる様子はなさそうなので、増刷することなく3ヶ月を過ぎるでしょう。今後の計画として、毎月や隔月での発刊は困難ですが、せめて年に3〜4回は新たな題材で発刊できればと思います。今のところまだ的を絞り切れておらず執筆は始まっていません。宇部市題材で構成するというところまでは確定しています。

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一年半振りの見守り活動
郷土関連の記録、執筆などがメインの活動になっていることは以前からですが、それだけではとても生活していけません。10月より高齢者の見守り活動を再開しています。不特定多数の人と会うことによる感染拡大懸念から停止されていましたが、ある程度落ち着いてきたことと見守りを停止することに依る弊害の方が大きいと考えられたことから1年半振りに再開しました。

市街部近郊の再開発は留まるところを知りませんから、1年も経てばかなり景観が変わります。取り壊しが始まっていた高層ビルは、久し振りに訪れてみると影も形も無くなり更地になっていました。


市役所庁舎も新しい庁舎に移り、旧庁舎は取り壊しが始まっています。税務署の建物はいち早く取り壊され現在既に更地です。この過程も現地を訪れたとき散発的に記録されています。

声掛けでは1年半経つ程度で忘れ去られてしまうものでもなく、殆どの方が覚えていらっしゃいました。この活動とは別に小羽山地区で郷土活動と高齢者対象の企画を並行して進めています。今月下旬に地域のジュニアリーダーさんを交えてコースを視察し、来月開催に向けて地区だよりやチラシで告知する予定です。

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地味に販売を続けています
小冊子の販売を始めて1ヶ月経ちました。予想していたより1日早く手元に届いたので、滝フェスで上映される映画の前撮りに行ったとき持参し、それから小冊子販売案を話していて以前から予約されていた方から販売を開始しました。滝フェスでややまとまった冊数を売り、それからホームページとFBページで案内してからは少量ずつ売れ続けています。

DVDは小冊子の最終ページに挟んでいるだけなので、全体をA4冊子が入る袋に入れています。袋のストックがなくなったので、追加を購入して手持ちすべての小冊子を袋詰めしました。


書店を通さないので、売れ行きはきわめて地味です。一度に2冊以上買われる方は少数で、一冊ずつ売れています。問い合わせがあったりばったり出会った人に買って頂いたり、少数ですが遠隔地への配送依頼もありました。3ヶ月ですべて売り尽くす計画は以前に書いた通りで、現時点で在庫が半分を割っています。

嬉しかったのは販売方法のところで書いているのをご覧になった方からの応援資金が相当あったことです。販売価格と制作部数をどうするかは最後まで悩んでいて、部数を抑えたために価格が高いかも知れないと思っていました。実際、高いからと購入を見合わせた方もあったので応援資金は大変に励みになりました。自己資金を足して制作には必須だけれども今にも壊れそうなまま使っているカメラと、編集作業に必要ながら古いバージョンのまま騙し騙し使っているPCの更新資金に充当しようと思います。

最初の発刊は宇部ネタと思っていた方は失望したかも知れません。しかし次作は宇部市内題材を考えています。いくつかの案があって絞りかねています。ページ数を薄くして半額にした方が良いのか、同価格で記述量を増やすか…小冊子の無線綴じ印刷については知見が得られたので、いくつか見つかった問題点は今後改善します。

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小冊子の販売を開始しています
以前から執筆を手掛けていた隧道あるはずでしょう物語は、8月末に入稿し9月の第一週に印刷完了しました。これに初回限定DVDの添付作業を行い、17日に開催された滝フェスで先行販売してきました。この小冊子の概要についてはリンク先を参照ください。

着想から執筆、印刷と販売などの経緯については別途記事にしたいと思います。文章を書くことは手慣れているものの、それを小冊子の形にして販売することに関しては知識ゼロからのスタートでした。この小冊子きりで済む問題ではなく今後の展開も事前に考えて、実のところ非常に綿密な計画をたてて実行しています。

販売可能な状態が整いながら案内を遅くしたのは、品切れにならず在庫過多にもならない手順が必要だったからです。滝フェスでは80名前後の来訪者と出演者や関係者が集い、そこで品切れにさせてしまうわけにはいきませんでした。写真は滝フェスの中核的出演メンバーであるハッセー向けのサインを書いているところです。


結果としてはほぼ事前に予想された冊数の売上げでした。この先暫くは同程度のイベントがないので、ホームページやFBページなどで告知を始めました。印刷完了後概ね3ヶ月でほぼ全冊子を売り尽くすアウトラインをたてています。この小冊子は宇部マニアックス初の出版物で、120部に限定して制作しています。このうち100部には番組を収録したDVDが付属し、これは山口ケーブルビジョンの全面的な支援を頂いております。小ロットのため書店には出していません。すべて私を介した人の繋がりで販売しています。売り切り後は数十部単位の需要がない限り増刷しません。むしろ次の小冊子制作に向けて構想を練っている段階です。

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間もなく印刷を発注します
ホームページの更新が完全に停まっています。別に怠けているわけでも暑さで斃れてるワケでもなく、むしろ真逆です。一ヶ月前にお知らせの履歴で書いたように、ずっと小冊子制作に時間を注いでいました。早い話、出版しようとしています。出版って言うと書物を連想するでしょうから小冊子と表現しています。

小冊子は私の中では本格的な書籍よりは下で、同人誌のちょっと熱が入った印刷物というイメージです。この種の刊行物を一個人が出すのは非常にハードルが高いと思っていました。一昔のいわゆる自費出版です。市立図書館で借りられる郷土書籍の多くは、地元の歴史をよく知る個人による自費出版です。平成期までの自費出版は非常にコストが高く、まとまったものだと数十万円レベルが必要です。そのイメージが頭にあったので、自分にはとても無理と思っていました。

現在では当時よりも高度で印刷映えのする書籍を非常に安価で製本してくれるサービスがあります。小冊子で部数が多くなければカラー印刷でも数万円程度と手の届く水準です。更に執筆するにあたって好適なクラウドサービスとの出会いもありました。クラウドで提供されるので、自宅とコワーキングスペースの両方から作業できます。8月の暑い最中は外出して写真を撮る活動を殆ど見合わせる代わりに専ら執筆活動していました。

制作は最終段階に来ています。あと一箇所、表紙の副題修正とメッセージのスキャンを行えば入稿できます。写真はアジトでの作業風景です。


宇部マニアックス初となる小冊子のタイトルは隧道あるはずでしょう物語です。NHK広島拠点放送局長賞を受賞した隧道あるはずでしょうのドキュメント化です。まだ番組になるかどうか分からないまま現地を探索するとき撮った写真を元に構成した時系列記事で「にんげんのGO!」を視聴できない方にも分かりやすいよう冒頭に導入編を作成しています。A4版48ページで今月中に入稿し、データに問題がなければ来月中旬には小冊子が納品される予定です。

どの程度の需要があるか読めないので、発注冊数をどの位にするか悩んでいます。当たり前だけど蓋を開けてみなければ分かりません。いわゆる宇部ネタじゃないので、市内ではそれほど需要がないと低めに見積もっています。このため当初考えていた発注冊数より更に少し減らす予定です。ないとは思うけど、意外に売れて読みたいと思ったらもう全部売り切れてしまいましたって事態になるかも知れません。小冊子の概要が分かるように、物語の概要を総括記事に作成しましたのでご覧下さい。

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暑さに抗わない生活
私だけじゃないと思いますが、あまりにも早い梅雨明けと猛烈な暑さに参っています。まだ身体が暑さに慣れておらず高気温の環境に身を置くだけで堪えるので、不要不急な外出を控えています。半月経とうかという今の時点で7月に入って撮った写真が500枚以下です。このうち当サイトで定義している物件の写真は150枚以下です。

電力不足が懸念されている中、室温を28度程度にして節電しようなんて記事を見かけました。日中の暑いときエアコンを除湿設定にすると室温が28度になりました。しかし…


全然ダメです。あまりにも暑すぎて仕事になりません。除湿設定で動かしているのに扇風機で背中に風を当てないと我慢できないし、それをしてもぬるい風が当たるだけで椅子に座っていれば接している腰から下に汗が出てきます。エアコンを冷房運転にして28度設定にしたら何とか凌げる感じ。

幸い現在進めている仕事は、ネットに接続できる環境さえあれば何処でも出来ます。先週末からコワーキングスペースにノートPCを持ち込んで作業しています。家の方が物件ファイルのアクセスが容易なんですが、一人だと怠けるしちょっと休憩しておやつを…なんてなりがちです。誰かが居る場所へ行けば相互にサボッてはいられない状況となり、結果的に仕事が進みます。

多分、別方面からリークしちゃってると思うので率直に書きますと…現在、ある本を執筆中です。本と言っても書籍のような高尚さはなく小冊子になるでしょう。豪華さとかデザインとかは殆ど考えていません。鉄は熱いうちに打てという諺が真なら「今これを打たなくて一体いつ打つ?」のレベルです。来年までに出しますじゃあ遅過ぎる題材です。

形にして出せるネタはあるのに一歩踏み出せずに温め続けるのも勿体ないですね。これがある程度の成果をみたなら、他の題材の小冊子化リリースは間違いなく加速するでしょう。「宇部は文学不毛の地だ」を根底からひっくり返します。

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市外に出ることも偶にあるンです
宇部市内が守備範囲なので、ダムや隧道といった特定物件以外では撮影目的で市外に出ることが殆どありません。昨日は例外的で、午後からお隣りの山陽小野田市津布田(つぶた)で開催されたある音楽イベントに出席しました。

津布田は県道と旧国道2号に沿って直線的な海岸が長く続く地区で、夕陽がとても綺麗な場所です。全然知らない場所でもなく、以前埴生バドに足繁く通っていて時間があれば車を停めて何度か撮影もしています。この日はイベント終了後に夕陽が観たいという要望を受けて、局長の車で海が見える場所まで行きました。

既にかなり日が傾いていましたが、散らばる雲の裏に反射する薄い紅色に大変感激されていました。
写真はそのときの撮影です。


個人的にバドへ通っていた以外にも、我が町宇部と旧山陽町埴生地区はいくつかの繋がりがあります。最も顕著なのは、埴生が桃色レンガ発祥の地である点です。現在の視点では、埴生地区の郷土新興活動として携わる人物があって我が小羽山地区とも連係活動しています。個人名は書きませんが「埴生マニさん」として知られています。

実は埴生地区にも隧道どうでしょうに関連してロケハンを行っています。今月の上旬には東糸根公園で開催された同じく埴生マニさん主催のイベントを視察した後、それらの物件の再撮影に行きました。この過程で未だ撮影できていなかった関連する物件の画像採取もできました。

それらは単体では個別物件に過ぎませんが、より上位の鉄道カテゴリや隧道カテゴリを介してそれぞれの地区が繋がっていきます。こうして構築された統合の網をたどることで足元の郷土にある殆どの物件や文化が「面白く繋がっていく」と考えています。

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「隧道あるはずでしょう」がNHK広島拠点放送局長賞を受賞しました!
先週からさすがにスケジュールが急増して、ホームページ更新に時間を割くのが難しくなっています。先週の時点で分かっていましたが、今週より「にんげんのGO!」で放映され視聴者の知るところとなったので、ここでも公開します。

タイトルの通り「にんげんのGO!」で既に4回放映されている「隧道どうでしょう」のスピンオフ企画にあたる「隧道あるはずでしょう」が、2022年の第12回中国地区番組アワードにおいて、レギュラー番組部門のNHK広島拠点放送局長賞(1位)を獲得しました。

まだ総括記事を作成していないのでここに概要を書くと、隧道あるはずでしょうは、直前に放映されたシーズンIIIにおいて、山口線にみられる興味深い構造物に接して他にもあるのではという仮説を立証すべく企画されました。

通常のロケでは、いくつかの取材候補地を下見(ロケハン)した上で番組として成立しそうなものを選定します。隧道あるはずでしょうでは、山口線に係る構造物を記載した客観資料があるだけで、その構造物が本当に現地にあるのか、あるとしても到達可能なのか全く分からないため、大掛かりなメンバーで踏査した挙げ句に見つからないリスクがあります。このため機材やメンバーを最小限に絞り込み、ロケハンなしの探索をそのまま収録されることとなりました。

そして実際に資料の通りの構造物が見つかっただけではなく、最後に発見された構造物が極めて特殊で貴重なものでした。一連の映像は松田ディレクターの手持ちカメラ、音声は各メンバーに装着された録音機で採取されています。

このため映像はかなり荒削りながら、最後に発見された構造物が感動的であったが故に、個人的にも「コストを抑えつつ題材選定と編成の秀逸さによって生まれた最高傑作」と評価していました。

10日には受賞のことは知らされないまま、単に「渡したいものがあるので本社に来て欲しい」と連絡を受けていました。この日は滝ロケの日で、現地へ向かう前にスタジオ収録されました。そこで何かあるらしいと感じたものの、隧道あるはずでしょうが受賞したということ、しかも近年の入賞としては最高位の1位と聞かされ、頭が真っ白状態に。

隧道あるはずでしょうに出演した私を含むメンバー4人に首からレイが掛けられ賞状が渡されました。
写真は1位を獲得したのが「にんげんのGO!」のどのシリーズだったかが明かされる瞬間です。


賞状を渡されたときはまだ実感が湧かなかったけど、帰宅して改めて賞状の楯を見ると…ジワジワ来るんですね。

確定的ではありませんが、1位を獲得した「隧道あるはずでしょう」はどこかのタイミングで再放送されると思います。この放映回がどれほど凄いのか、1位を獲得した要素は何処にあったのかを一般のテレビ番組視聴者にも視て頂くことができればとも思います。

現地では率先して歩いて写真も沢山撮っているので、隧道あるはずでしょうで歩き回ったときのことは克明に記憶しています。総括記事を作成するだけではなく、番組制作のようにうちのホームページでも時系列記事を作成すべきですね。

まずは隧道あるはずでしょうの総括記事を作成します。今週は予定が入りまくってますんで、すぐに公開とはいきませんがとにかくどなたにも分かる形で記事を作成します。

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散歩コースを開発中…
今年の秋口向けのさんぽコースを下見した後、数日連続で里山歩きをしてみました。登山と銘打つほど本格的じゃないけど普通の散歩よりは難易度も負荷も高い行き先です。そのうちで特に印象深かったのが観音岳でした。

いずれ総括記事を作成できればと思いますが、観音岳はいくつかのピークから成る霜降山から少し南西に外れた単独峰です。ほぼその真下を山陽自動車道が霜降山トンネルで通過しています。しかしある程度離れていることから一般には霜降山の系列(本城、中城、後城など)には含まれません。標高も162mで霜降山系列の中城よりも低い山です。

2014年に途中まで登りかけたものの、当時はまだ登山道が充分に整備されておらず道が分からなくなって引き返していました。今回同じルートを歩いたところ道標が設置され登山道も分かりやすくなっていました。山頂までに眺めがよく利く場所があってなかなかに新鮮でした。
写真は厚東川展望と呼ばれる場所からの眺めで、末信地区を足元に沖ノ旦橋やJR宇部線の厚東川橋りょうまで見えました。


観音岳の山頂は岩が寄り集まった狭い場所で、風化した土に雑木林が目立つ霜降山系列とはまるで異なります。日の山に似た感じでそれよりも展望が利きます。展望岩と呼ばれる場所は180度以上に視界が開けていて、小羽山市営住宅の建物、栄川運河橋、お隣り山陽小野田市の竜王山も同じ場所から見えます。条件が良ければ九州まで見えるはずです。

集合場所や登山後の休憩地など興業的にみて宇部マニさんぽとしての成立は困難と思います。しかし霜降山の景色を見飽きたという方にとってこれほどの展望が得られる場所は新鮮に映るでしょう。やや長い距離を歩くことを容認すれば、末信地区に小休憩できる場所を見つけているのでプランの一つとして検討課題になるかも知れません。

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宇部マニさんぽ@白岩公園
16日の午前中に宇部市スポーツコミッション主催による「宇部マニさんぽ」で白岩公園を案内してきました。

通算4回目となる今回は土曜日ということもあって早くから応募が集まり、定員20名がすぐに埋まりました。その後2度ほどキャンセルが出たもののキャンセル待ちをチェックなさっている方があるようで、20名で現地へ向かいました。

タイムラインがかなり厳しいと予想していたので、足早に現地へ歩いて西エリアの主要な作品を紹介し、あまり知られていない東エリアにも引率しました。トークがよく聞こえるように拡声器を装着し、初期と景観が大きく変わった場所はラミネート加工された写真を参加者に掲示しました。

最後は白岩公園にもっとも近い協力者宅でぜんざいの御接待を受けました。人数があまりにも多いので、会食ではなく持ち帰り方式となりました。写真は参加者が容器に入ったぜんざいを受け取っているところです。


全てが調べ尽くされているわけではないものの、白岩公園に関しては個人的には年に数回訪れるだけで探索はしていません。周辺の登山道とも合わせて近年は山岳会の方々が整備されています。法篋印塔に刻まれた梵字の読みや意味を調べておられる方もあり、私は重複して調べることなく他の未解明な物件を掘り起こしています。

うちのホームページでは大量の時系列記事を掲載していますが、古くなった内容もそのままにしています。新しい物件を掘り起こすと同時に、既知の物件で特筆すべき発見があったものは編集追記しているので、白岩公園の編集まで手が回らないんです。

最近進めているのは、小羽山ものしり博士作り計画の続編となる冊子制作です。私が制作するのではなく題材提供をしています。これと別に私が居なくなっても後の世代が着手できるように現在の活動手法をドキュメント化しています。最近、画像の分類を厳格化した上で物件の大項目を10のカテゴリに設定したのは、この下準備です。

散歩題材も秋バージョンの候補地をいくつか考えています。夏場には素案を固めて宇部市スポーツコミッションを通じてプログラム提供します。同じプログラムを何度か実行しても良いんですが、できるだけ多くの散歩コースをストックしておきたいので、恐らくこの秋バージョンはまた新しい場所へご案内しようと思います。

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宇部マニさんぽ第2弾放映開始!
4日より山口ケーブルビジョン「にんげんのGO!」の宇部マニさんぽ第2弾が放映開始しました。第1弾は去年の11月に真締川沿いを歩いての物件紹介でした。市内は宇部新川駅を核としたまちじゅうエヴァンゲリオンで賑わっており、拠点である宇部新川駅前から隣の駅まで散歩し、沿線にあるものを紹介するという内容です。

普通に見れば何処にでもありそうな街並みの風景です。そのままでは観光になりませんから、歴史的エピソードを埋め込みます。それも出来れば現在でも視覚的に分かるものが望まれます。その一つとして、宇部新川駅に一番近いところにある山口銀行のある支店を紹介しています。


番組の中で答えを解説しています。これは視覚的にすぐ分かる物件と言うよりは文化的な題材です。これは誰かから教えてもらったものではなく、2016年に初めて気付いて写真を撮った題材です。

サクラ咲く今では信じがたいですが、ロケは2月20日の超寒い日曜日に行われています。歩く距離が長い上に物件もランダムな距離と場所に散在しているので、編成も大変だったようです。現在の放映分は2週間続き、第2回は松濤神社からとなる予定です。

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日照り続きの後に来るものは…
長いこと雨が降らずダムの貯水率が心配されていました。18日が雨予報だったので、それまで車で素早く複数箇所を移動して現地では歩行踏査することで低水位踏査を行ってきました。
写真は下小野地区の映像です。


土塁のような場所にやせ細った木の杭が立っています。このような場所は他にもみられ、小野湖の湛水域として県に買い上げられる際に昔の所有者が設置したものかも知れないと思いました。遙か昔、時波原に溜め池を造ることとなって居住者が清水崎へ移り住んでいったときトベラの杭を打ち込んで去って行ったという説話が想起されます。

その常盤池も翌日にまだ雨が降るまでの間に土取の入り江を踏査してきました。にしめの鼻への踏査も途中まで歩きかけたのですが、訪れる人がなく道が酷い藪になっていたことと体力的にもきつさを感じて断念しました。その翌日に本格的な雨となってダム湖も常盤池も水位が上昇したので、次に前回水位よりも低下するまで低水位踏査は暫くお預けです。

気候の変動が昔よりずっと激しくなったと感じます。これほど長い間雨が降らないと今後の反動が心配です。4月には天候に左右されるイベントを2つ抱えているので。

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確定申告の書類を提出しました。
済まない…毎年この時期になるとホームページの更新がパタッと停まります。早くから手掛けておれば良いものを、大抵の年でこの確定申告の書類作成を引っ張りまくってしまいます。今日のこと漸く提出してきました。


今月の12日に完成した市役所1期棟の見学会が開催され、私も写真を撮ってきました。新庁舎には税務署も入るので、市役所北側にある税務署へ書類を提出に行くのも今年が最後です。これほど切羽詰まった時期になると、もはや税務署の周辺は混沌としています。以前から税務署前に車列ができて通りづらくなっていました。それで整理券を配る方式にしたものの、開庁一番くらいに行かないと待ち時間が半端無く長くなるらしい…玄関に並ぶ申告者に対応する担当者との会話で分かりました。

確定申告の書類提出を完了することは、自営業者にとって新年度計画に移る歳時記的な行事のようです。4月だけで下準備に時間を要するイベントを2つ抱えていまして、既に今月の初めからシナリオを書いたり提示する写真の選定などを行っています。現在なお続いている少雨傾向は懸念されますが、やはり寒い冬から暖かい春を迎えるのは嬉しいことです。3日続けて一日の殆どを撮影に費やしました。それらの一部は新年度中に送り出されるでしょう。

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小羽山墓園からの眺め
タイトルそのまんまです。南が開けている場所があって割と遠くまで眺めが効きます。


週の半ばから漸く気温が上昇し天候も良くなってきました。冬場は撮影に不向きな季節です。鉛色の雲が広がる下では光量不足で写真が映えないし、気温が低いとバッテリーの持ちも悪くなります。先々で記事を書く予定がある場合などは、すぐに取り掛からなくても先行して撮影だけしています。

小羽山墓園を訪れるのは、郷土に関する歴史的史料や地勢の痕跡を調べるためです。身内や知り合いでここに葬られている人は誰も居ません。墓地は厳かな場所であり、墓参以外の人が立ち入って調べ事をしたり写真を撮る行為に眉をひそめる方があるかも知れませんが、そもそもの目的は小羽山ものしり博士づくり計画の題材候補です。

何も知らなければ、墓地はお化けが出る場所とか夜肝試しに行くなど、それこそ相応しくない考えをしてしまいがちです。そういった昭和や平成初期の古臭い考えは、将来を担う子どもたちが先入観として持たないように我々大人が正していかなければなりません。

幸い現代人の殆どは墓園もランドマークの一つといった客観的な見方ができているようで、地形を調べたり写真を撮ったりしている間もイヌの散歩に訪れる方が結構ありました。ヒトの埋葬されている所に動物を連れて入るなど不浄だとか不敬だなんて言う人は、今や誰も居ないでしょう。常識人ならペットの振る舞いについて理解しキチンと対処しています。

まだ総括記事を作成していないのでここに書きますと、小羽山墓園は戦後施行された市街部の都市計画において、現在の宇部新川駅付近に存在していた墓地を移転する形で始められました。このため小羽山ニュータウンの造成が昭和40年代後半であるにもかかわらずそれ以前の古いものがみられます。台座に江戸期の年号がみられる三界萬霊の立像があり、その隣りには宇部で最初の本格的な海底炭田として知られる潟炭鉱の水難事故死亡者を弔う石碑があります。

墓園は昔の地形や道筋の一部を遺しています。園内にある猿田彦の石碑は、そこに道があったことを物語ります。この経路は客観資料によりほぼ解明されています。

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宇部マニさんぽ#2の収録
まだ場所など具体的なことは言えませんが、こないだ日曜日に宇部マニさんぽの第2弾となる場所で収録してきました。

本当は19日の土曜日が収録予定日でした。しかし週間予報ではほぼ一週間前から土曜日「だけ」雨マーク。それで日曜日に変更となりました。そして予報通り土曜日はホントに一日じゅうずっと降り続けました。日曜日は確かに朝から晴れ。最近の天気予報は殆ど外しませんね。

ロケのときは登場人物すべてに収録用の機材が装着されます。こんな格好になります。


ポケットに録音機、風防つきのマイクが首元に留められます。スイッチオフにするまでは延々と記録しているので、トイレに行ったときの独り言など全部残ります。後で再生して番組に使えそうな発言を取り出す編成部は大変でしょうね。

さて、日曜日は確かに雨こそ降らなかったのですが…雨よりもっと厳しい雪が降ってきました。それもゴールに歩く方向は向かい風。アジトを出るとき第1弾と同じ紫のジャージにマフラーが良いかなと思いつつ、オーバーコートにして手袋も持参してたのは大正解でした。それでもまだ寒い。

物件がある場所は私しか知らないので、私が案内しなければ番組になりません。多すぎるくらいが良い。少ないと編成が困るので、予定されていた場所以外も深掘りしました。それでも道中でまた降り始めた雪には参りました。撮影に支障するほどの降り方じゃなかったけど、散歩経路から少し離れた些末な案件は立ち止まるのがしんどくて見送った場所があります。

カメラさんも大変。私と散歩人おかふじ君が歩くところを正面から後ずさりしながらカメラ構えて歩いてるんです。雪降りの日曜日だから往来は少なかったけどすごくしんどいはず。次の物件まで暫く距離がある地点では「こっから次の交差点を過ぎるまで特に何もないので足早に歩きます」と言いました。そうすればカメラさんも楽に歩けるしバッテリーの節約にもなります。

ロケハンのときは時間も散歩経路も気にせず現地にあるものをつれづれないまま話すので楽でしたが、やはり録音されていてカメラもずっと回っているとかなり気を遣います。編成時に取捨選択され映像化されるのは数パーセントとは言っても変なことは口にできません。特に著名な物件の解説での誤りは致命的なので、事前に頭に入れておきます。以前はしたことがあるけど、今ではメモ用紙を見ながら話すなんてしないしやりたくない。カンニングペーパーを見て正確に話すよりは、何もなしで軽くサクッとしゃべる方が絶対いい。

飄々と散歩ししゃべっているように見えて、収録開始からカメラが停まるまでもの凄く気を張っています。だって数年前までは活動自体は同じでも、何かの会合で自己紹介をお願いされるだけでも固まりまくっていましたんで。オールアップ後にアジトへ戻りもう一仕事しようと思っていたものの、マウスを握ったまま寝オチする有様でした。今回の収録は3月中旬頃に放映される予定です。

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未知の水利計画図面が出てきた
客観資料はしばしば未解決問題の答えを与えたり既存の定説を覆したりします。久し振りに驚愕の客観資料が提示されました。まだこれから他の資料を突き合わせて検証するので具体的な記述は差し控えますが、昭和初期の水利計画に関する資料です。

それは当時普通に入手できた国土地理院地図を台地図として、水利に関する計画を描き込んだものでした。一部分をカメラ接写した画像を載せます。


この部分的な地図でも分かるように、場所は中山の南寄りです。浄水場、貯水池と地図に描かれている上から同じ浄水場と配水池の文字を記載し、小貯水計画地点と書かれています。これは現在の中山浄水場がある場所で、沢尻に堰堤を造って貯水用の人造湖を計画していたようです。

接写範囲から意図的に外しているだけで、地図にはこの他に「大貯水計画地点」なるものが描かれています。それは実現することなく、結局既存の中山浄水場を機能増強する案が採用されたようです。実現しなかった大貯水池計画が如何にも大胆で、水利関連の物件や歴史は大抵調べ上げていたのに全く初耳でした。時代は昭和初期で、厚東川ダムの建設が始まる前段階の計画だったようです。

このような客観資料に基づき、その意義や背景にあるものを読み解いて分かりやすい二次ドキュメントを作るのは現代と未来を生きる人々の仕事です。もしこの大貯水計画が採用されていたらどうなっていただろう…時代背景から実現の可能性は殆どなかったと思われますが、今と違った都市になっていたことが確実でしょう。

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”2022年契約更改トーク”始まってます
24日より山口ケーブルビジョン「にんげんのGO!」の”2022年契約更改トーク”が始まっています。野球選手の活躍振りを球団が評議し継続契約か自由契約かを判断するように、レギュラーのハッセーどさけんが球団ボスとGM役、近年の参加が著しいアーケード・ヒストリーのアコーディオン奏者・歌手の上田さん、滝修行と些かヒール役っぽい振る舞いの岡藤さん、そして宇部マニさんの3人を準レギュラー役に見立てて契約交渉に臨むという流れです。

24日からの週では上田さんがアーケード・ヒストリーの貢献度から継続契約されました。アーケード・ヒストリーの評価は大変に高く、日本ケーブルテレビ連盟中国支部第11回番組アワード・レギュラー番組部門で2位を獲得しました。
これは番組編成上のフィクションではなく本当に入賞しています

2人目に岡藤さんが査定を受け、ヒール役ぶりを遺憾なく発揮(?)することで球団トップから容赦ない批判を浴びせられます。果たして契約交渉の行方はどうなるか…その続きが31日から始まります。

3人目に宇部マニさんが査定されます。もちろんスタジオ収録してますから私は顛末を全部知っています。次週の予告編としてその一部がチラッと流れました。写真は放映中のテレビ画面の接写です。


今日から始まるので、もちろん私にもどの場面が実際に流れるのかは分かりません。また今週中に視聴してテレビ画面を接写し、番組を視聴できないホームページ読者にもあらかたが分かるように報告します。

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仕事と遊びの境目が殆どありません
珍しく先週末から慌ただしく動き回っています。会合だったり調査だったりホントに仕事だったり多種多彩ですが、いちんちじゅうアジトに籠もって制作なんてのが多い中、殆ど外出しています。かと言ってやらなければ誰かに迷惑がかかるとか叱られるなんて種のものはなく、わくわくしながら楽しんで取り組んだりするのもあります。

月曜日は午後から新川歴史研究会の臨時会合でした。普通なら予定の入っている日は最初から空けておくんだけど、たまたま午前中から外出する用事があったので、2時間もあれば撮影と下話くらいできると思ってここへ行ってきました。


この場所に一番近くて詳細をご存じな方にイベント開催時のことを相談し、快諾頂いたどころか思わぬお土産まで頂きました。それから帰宅しお昼を食べたらすぐに午後の会合という塩梅でした。火曜日は天気が良いので今一番気になっている場所へ7年振りに行って大量の写真を撮り直してきました。

さて、昨日のような活動は仕事か遊びか…自分の意識の中では仕事だから、遊びだからと動いているのではなく問題解決のために行動していることに気付きました。現地はどうなっているのか、ある予定していたイベントが巧く進みそうか、記録は充分にされているか…等々です。その多くがすぐに経済活動や業務に結びつきませんが、後になって「あのときアクションを起こしていたことが効いている」となるように振る舞っています。

こうして料理を作るための素材を大量に仕入れ、すぐ使えるように下拵えしたものをストックしています。どのように調理すれば美味しい料理が作れるか、副菜や盛り付けるお皿をどうすれば見栄えが良いかなどのノウハウを持ち合わせないので、いろんな人に意見を聞いています。初っ端が巧くいけば、後は無数にある題材を同じ器に流し込んで供給するだけです。頭では分かっているこの作業を今年こそは目に見せる作品として送りだそうと思います。

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映像に流れない裏の世界が面白い
1日より「にんげんのGO!」の”絶景滝落差1000”が流れています。滝は市外にある物件は宇部マニさんの管轄外なんですが、今回は何故か登場しています。訪問先は萩の明木(あきらぎ)にある不動の滝で、不動尊に初詣した後で滝に向かう設定になっています。

これは滝メンバーがこれから出発しようとする直前の映像です。
常にカメラを携行していますから、少し離れたところから撮影しました。


宇部マニさんが入っていないのは、滝へ行く直前になって「何故かあの人が来ている」流れになっているからです。番組ではどさけんが「宇部マニさん何でここに来てるんですか?」と尋ねるので、飄々と「今日は(萩まで遠いのでいつもの自転車ではなく)車で来ました」と答えるシーンがあります。そして不動の滝に何かがあるらしいんだけど、正体が分からないので鑑定して欲しいということで呼ばれたと話します。まさにそのまんまで、私も現地へ行くまで何があるか知らされていなかったんです。不動尊に参拝する場面では、宇部マニさんはあの急な階段を登らず下で待機していました。

出演者が移動する際にはカメラマンが随伴します。各自の襟元にはマイクが取り付けられ、しゃべる内容はポケットに入れられた録音機に記録されます。誰も居ないところで悪口を言ったりすれば全部分かります。採取された現地の映像、音声だけでなく登場人物が居ない状態での撮影やドローンによる映像、出典となる書籍、イラストも加わります。もの凄い多くの情報量から最終的に番組として流れるものは本当にごく僅かです。体感的には番組で実際に流れるのは数パーセントでしょう。

番組で新たな発見をするのが楽しい視聴者なら、実際には流れなかった裏話や他の情報にもきっと興味がおありでしょう。私は番組を構成する技巧もツールも持ち合わせませんが、ロケ中もカメラを携行し撮影しているので、私だけが持っている画像がたくさんあります。公開しても問題ない範囲でそれらを含めた裏話の記事化も考えています。この一環として、手始めに番組を支える人たちについて総括記事を先行公開しました。

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祭りもイベントも節目の行事も平滑化する未来
この「平滑化」について誤解を与えることなく説明するのは難しいかも。

祭りやイベントが”平滑化されていない状態”とは、特筆すべき大きなものがカレンダー上で数少なく散らばる過去の状況を意図しています。市内で言えば主要な2つの祭りであり、一般的な行事としてはお盆や正月、花火大会などです。そして将来的に平滑化を予想するというのは、個人限定のものから一般大衆向けまで中くらいな行事が従来よりずっと増えてカレンダー上で多数散らばる状況です。

平滑化するのは、単調になるとか歳時記的要素が薄れるといったネガティヴなことではないと考えます。むしろ逆で、ドカンと大きな行事だけど年に数回しかないよりも、規模や重要度が下がる代わりに数が多くなって参加機会が増えて好適という意味です。どう散らばるかと言えば、数多くなった行事の中から各人の価値観や優先順位に沿って取捨選択することで自然とそうなるでしょう。

個人的には大晦日や正月といった一般に大きな節目と考えられている日の重要度が過去最低レベルにまで下がりました。世の中や周りの人はそうではありませんから、時間と場所を共有する場面では歩調を合わせます。しかし自分独りのときは何の特別なこともしませんでした。初日の出を眺めて撮影するよりも寝ていたかったし、掃除は気になったときにすれば良い。去年は時期をずらして参拝した初詣も今年からは行きません。実際、私は殆どの人が初詣で年に一回参拝する数倍以上普通の日に訪れています。年が変わった直後の混み合う数日を選んで訪れるべき理由がありません。

書きたい記事があったので、1日は顔合わせに出向いた以外は終日アジトに籠もりました。2日の今日は少し外の空気を吸おうと思って市街部を漕ぎました。いつもと変わらずそこにある道路も、今の時期は交通量が少なめです。撮影時はなるべく無関係な車や人物を被写界に入れない方針なので、何処の道路も写真撮影には好適でした。


年明けの挨拶は、リアルに顔を合わせる人には当然します。しかしネットで常時繋がることができる人々にオンラインで挨拶する必要性を感じておらず、正直言って鬱陶しく感じます。そんなのは初めて顔を合わせたときにすれば良い。特にFBのようなSNSでは、今の時期に何か投稿すると記事内容とは無関係に新年の挨拶をコメントされ返すのが面倒なので、近年では年末年始はFBの投稿自体を避けています。子どもが居たり大所帯で暮らす普通の人々にとって正月は今後も重要なイベントであり続けるでしょうが、私は和を保つために歩調を合わせているだけです。

そんな塩梅なので甚だ勝手ですが、今年からは判で押したような新年の挨拶を冒頭に書くのは止めにします。誰におめでとうを言いたいわけではなく誰からそう言われるのを期待しているのでもない…むしろいつまでここに留まり今しているような活動が続けられるかは確率の問題であることを知っているが故に、私は自分に言い聞かせたい。「良かった。去年と同じように私はデスクに向かって1日を迎えることができた。これが一番おめでたいことだ」

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